今週も、番組をお聴きいただき
ありがとうございました。
今週は、ラジオネーム 二人娘の母 さん からの
ご相談でした・・・
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子どもたち(小学2年と1年)は運動が苦手で、
あまりやる気がありません。かけっこは「疲れるし」「汗をかくのが嫌」とか、
鉄棒やうんていも「手が痛くなるから嫌だ」とか言います。
どうしたらやる気を持てるのでしょうか?
実は夏休み中に長女の逆上がり、
次女の自転車の補助輪はずしに取り組みたかったのですが、
全くできませんでした・・・。
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安藤先生からのアドバイスです♪
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お母さんの気持ちはよくわかります.
物差しがあって、この時期までには「逆上がり」、
この時期までには「補助輪はずし」...
お母さん自身がご自身が子どもだった頃の
この時期は私もこうだったからとか色々あると思います.
「逆上がり」についてですが。。。
文部科学省の指導要領の中に「逆上がり」という言葉は一言も書いてありません。
しかし、全国の学校では、逆上がりをしているという事実があります。
つまり何が言いたいかって言うと、
逆上がりというのは、何も別にやれなきゃ困るものでもない、
やらなくちゃいけないことでも本来は無いんですね。
しかし自分の経験上、昔、逆上がりをやったので、
「うちの子もさせないと」...と考え方の中に出てくるのだと思います。
しかし、逆上がりができるかできないかは
全くもって実は問題じゃないってことなんですね。
補助輪外しも、そろそろ補助輪を外した方が
この子にとって良いだろうとお母さん思うかもしれません。
しかし・・・
一番根本的な事なんですけれども、子供一人一人っていうのは、
その子一人一人のペースで成長します。
お母さんの描くペースで成長するわけではありません。
これを取り違えると、お母さんが自分の描いたイメージと違うことに苛立ちます。
苛立って激しい言葉をぶつけたり、色々と苛立った態度を見せると、
もともとはその子自身のペースで育つはずだったのにもかかわらず、
それすら育とうとしなくなります。
本来は、その子がやろうと思った時に伸びるのです。
これが、その子自身のペースで成長する、ということです。
もっと言うと、
親にやらされる事に、子供はやる気を感じることありません。
子どもが自らやりたいと思った時に、その子は成長するのです。
自転車に関しても、その子が補助輪を外したいと思った時に、
補助輪が外れるわけです。
つまりその子が「補助輪を外したい!」と思うであろう
シチュエーションを作っていくしかないんですね。
親が「そろそろ補助輪外すよ」「もうそろそろ補助輪外さなきゃダメだから」
...その理屈は子供には伝わりません。
周りですいすいと自転車に乗ってる人がいる。
自分は補助輪が付いてるので、この事によって自分は行きたい場所に行けなかった。
なんてことがもしあれば、
子供が「私も補助輪を外したいな」と自分から言うかもしれません。
その時にはじめて、
「補助輪外しをサポートしてあげる」ということですよね。
「それは楽しいな。もっとやってみたいな」と、
その子がまず思うシチュエーションを作ることです。
そしてそれを頑張ろうっていうのをサポートしてあげる、
これが一番結果が出るやり方という風に思います。
本当に何十年か前と世の中も変わりました。
いろんな価値観があってですね成功の形も色々あるという風に思います。
子育てに成功してるか成功してないか、
人よりうまくいってるか、うまくいってないか、
・・・そのように、二つの軸で物事を結構考えがちになってしまいますよね。
うちの子は順調なのか順調じゃないのか、もそうです。
しかし、今の子ども達が大きくなった時の世の中を思いを馳せると、
きっとその時の世の中は、このような2つの軸ではないはずなです。
様々な軸があって、その子その子の幸せっていうのを表現して、
それを受け入れてる社会にもなってるはずだと予想はできます。
それと...
「今この時期にこれができてないことはよくない。順調じゃない」とか、
「この時期にこれが出来てるから順調」という風に、
どこかでハンコを押したかのように決められた物差しというのは、
実は本当は必要じゃないのではないかと思います。
本当に良くないのは、ものさしをあてすぎて、
その子を、厳しい言葉でその子の自信を奪ってしまうとか、
そっちの方があまりよろしくない。
したがって、成長のためには「信じる」という事です。
ひとりひとりの子どもは、その子のペースで必ず成長していきます。
そしてその成長を加速するのは、
本当にその子が「伸びたい、成長したい」と思った時に、
グッと加速して成長するのです。
親は、その環境を作ってあげたりサポートをしてあげることが必要だと思います。
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