今週も、番組をお聴きいただき
ありがとうございました。
今週は、6歳児の母です さん からの
ご相談でした・・・
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息子は、何をするにもマイペースでおっとりしています。
競争心が全くなく、人に勝ちたいという気もないようです。
乱暴はだめよと教えてきたせいか、弟におもちゃを取られても、怒りますが、
決して手を出すことはありません。
お友達からは「○○ちゃんは弱い」と言われていて、
戦隊ごっこでも いつもやられてばかりのようです。
ちょっかいをかけられやすく、 持ちものを隠されたりすることも多々あり、
「隠した場所を教えて」とか「やめて」としっかり言えるのですが、
言ってもやめてくれないし教えてくれないのだと 言っていました。
それでもさほど気にはしていない様子で、
そんなのでも、 保育園は楽しいそうです。
今は息子は気にしていないのですが、学校に行くようになると、
エスカレートしてイジメにつながっていくのではと心配しています。
親はどう見守っていけばいいのでしょうか。
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安藤先生からのアドバイスです♪
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何の心配もないと思いますよ.
「乱暴はダメよと教えてきたせいか 決して手を出すことありません」
・・・素晴らしいことですよね。
この子は競争心がないということですけれども 、
それはないように見えるのか本当にあるのか分かりませんが
おっとりしているのは これでいいんじゃないかと思います。
重要なことは、親がご自身の息子さんのことを、
「この子はひょっとするといじめられそうな子だなあ」とか
「いじめられるんじゃないかなあ」とか 思い過ぎずに、
「この子はこの子で素晴らしい子なんだ」と
「あなたは素晴らしい子だよ」って言って自信を持たせてあげることです。
気にせずに楽しく保育園に通ってる・・・ 素晴らしいじゃないですか。
そういうところの素晴らしさを受け止めて、
肯定的に接していくことで自信を持たせれば
この子はもう自信に満ち溢れます。
そんな自信に満ち溢れてる子を、いじめられるとか
そういうふうにはならないと思います。
やっぱり本人も、「僕は本当にお母さんにもすごく褒められる
素晴らしい存在なんだ」って自分が思えてるかどうかです。
もし本人が「自分は何も言えないから追い出されても仕方がない」という
後ろ向きなイメージを自分自身に持っていると
それもまたそれで相手に伝わってしまいます。
するとお子さんが、 手を出されて「自分は出されても仕方がない子なんだ」と
思うようになってしまいかねません。
いろんな意味で、ほめて前向きにさせてくという育て方、
そして本人に自信を持たせる・・・親ができることはそこですよね。
その子は自分の存在に誇りを持って、いい意味のプライドを持って
本当に嫌な時は、もっと強い口調で「いや」と言うでしょうし
「隠されたものはどこだ」と教えて欲しい時は 「教えて欲しい」ってことは
もっと強く言うでしょうし。
何か大声を出して解決するんじゃなくて、
本当にはっきりと もっと強く主張すれば 解決できるという方法を
覚えていくのではないでしょうか。
子供はね良いも悪いも オブラートに包まずに
自分の強さを見せつけたい時は「僕は強いんだ!」というように、
人のおもちゃを隠したりとか乱暴な行動をとったりします。
子供の世界というのは 残酷な部分ありますけど、
そういう風に手を出された、 何かを隠された、という時に
「隠された自分は、相手の強さに対して弱い存在なんだ」
「自分は弱いんだ自分はダメなんだ」そういうことを思いすぎないことが大事です。
しかし、このお子さんの場合はいい意味で「受け流している」
「楽しく保育園に行っている」とのことですから
隠してくるお子さんとは同じ土俵にはいないわけです。
これは非常に大切なことです。 いいことだと思いますね。
「どちらが強いかゲーム」ではなくて、
「困るから返してほしい」そのことをしっかりと主張すれば良いでしょうし
自分の言葉が通らなかったら 誰かの助けを借りて
そのことがはっきりと言えればいいと思います。
家で子さんが、自分の主張はきちんと言葉にして言えていれば
たぶん家の外でも言えるでしょうから、
そんなには気にもしなくて大丈夫だと思います。
お母さんは気にしすぎない方がうまくいくんじゃないでしょうか。
このよさを丸ごと受け止めて褒めていった方がうまくいくと思います。
保育園生活もあと少し。
楽しい保育園生活になるように お母さんがしっかりと受け止めてあげてくたさい。
子供って競争心がないようであるんですね。
しかし 親ほどはなかったりします。
だから親から見ると この子の競争心は足りてないと感じてしまう。
例えば、子供も運動会で1等 を取りたいんです。
でも3等だって楽しいのです。
しかし親御さんは「3等じゃ駄目」って言う人もいるわけです。
親の物差しを当てすぎること、それでは駄目だということ、
これを言い過ぎてしまうと、もともと伸びる要素が 減ってしまいます。
その子のペースでいけるように 仕組んでいくとか
まわりの環境を作っていくのが大切です。
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