今週も、番組をお聴きいただき
ありがとうございました。
今週は、心配です さん からのご相談でした・・・
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小学校3年生の息子は作文が得意ではありません。
何から書き始めたらいいのかわからないみたいで、
作文の最後のほうに「今日は○○に行きました」と書いてあったりします。
「これは最初に書いたほうがわかりやすいでしょ」と教えましたが、
ばつが悪そうに苦笑いしていました・・・。
口数が少なく、会話が得意でないのも原因でしょうか。
国語の力を伸ばす方法を教えていただきたいです。
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安藤先生からのアドバイスです♪
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国語 って言葉ですよね。
言葉って、正しく 何かを伝えるために、または相手の言ってることを
正しく受け取るために、その道具としてあるものです。
つまり、国語の力を伸ばす っていうのは、自分の持ってることを伝えて、
相手の思ってることを受け取るという、この能力を伸ばすことです。
これって日常の会話でいいんです。
つまり、ご家庭の中でたくさん会話をすること、
自分の思っていることも言って、相手の持ってることも受け取って、
そしてまた自分の持ってることも言って・・・
キャッチボールですよね。
これがきっちり できることが国語の力を伸ばすことです。
勉強となると「読んで書く」ですけど、
しゃべっていれば「聞いて話す」ということです。
受け取って、そして表現する、そして喋ってる時は聞いて話す。。。
その 練習 なんですよね。
頭の中でのキャッチボールの練習 なんです。
ですから、ご家庭でたくさん会話をするってことですね。
それから、 作文につなげようと思うと、
その会話の内容を、例えば、
「ハイ」か「いい」で答えられる会話じゃなくて
「どういうところが楽しかった?」とか、
そういう会話を盛り込むということです。
そして、会話がスムーズに成り立つために 一番重要なことは、
そこがリラックスできている場であるかどうかということです。
緊張してちゃだめということです。
自分の思ってることを言っても大丈夫なんだ、
相手の言うことも聞いて、そして自分の思っとることも言えて、
・・・これってある程度 自由な話 なんですけど、
自由がうばわれてるような緊張の場では、
「これ言ったらどうなるんだろう」「これ言っても、
どうせこうなんじゃないか。じゃあ 黙っていいよう」と なりますよね。
ちょっと気になったのは、
お子さんが最後の方に「今日はなんとかに行きました」って 作文書いたら
お母さんが「これは最初に書いた方が分かりやすいでしょ」と教えたと
ありますが、ひょっとしてこうなのかなって思い起こさせられるのは、
普段から「何とかすべきでしょ」「それは違うでしょ、こっちでしょ」
「それは間違ってる、こっちが正解」「ほらまたそれやった」
「それは間違ってる、こっちが正解」
・・・そうすると子供は、
自由に何かを表現しようと思った時に、「これは間違いなんじゃないかな」
「これは正解なのかな、ちょっとよくわかんないからやめとこう」
...と、喋る自由が奪われます。
脳の中で「やっぱりやめとこ、言わんとこ」となります。
何も言わないとなると、もうお母さんから「こっちですよあっちですよ」
って言って正解を示すと、
子供としても、何も言わない方が正解に導いてもらえるわけなので
何も言わないことが正解だとなります。
そうするとその子は会話をしなくなります。
口数が少なくなりますよね。そうすると 国語ができなくなるんです。
なので安心安全に、その子が何かを表現できるっていう 場づくりをすることが
国語が上がるコツです。 会話が弾む コツ で、国語が上がるこつです。
もっと言うと、その子の感情が揺さぶられるような場面を作ることです。
これまでにもそういった経験をさせていらっしゃるかと思いますが、
さらに喜怒哀楽、楽しい場所、笑う出来事とか熱中することとか
そういう場面を作ってあげることです。
その時に その気持ちを吐き出させるんです。
「今すごく楽しい」とか「今すごく熱中してる」とか、
そういう熱のこもった自分の気持ちを口にさせていく。
その場面をまず作って、その感情を100うけとめてあげるので3す。
そうすると結構 何かを乗り越えられるんです。
だから感情がたかぶる場面を作る、そして
安心して会話をできる場面を増やすのです。
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