今週も、番組をお聴きいただき
ありがとうございました。
今週は、匿名A さん からのご相談でした・・・
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高校生の息子なんですが・・・。
以前安藤先生の講演会で、子供の筆箱の中身のお話がありましたが、
うちの子は、シャープペン1本と消しゴム、赤いボールペンだけを
バッグの中にそのまま入れて学校に行っています。
筆箱は、部屋の片隅に使わずに転がっていました。
私がペンなど筆箱に入れておいても、また、中身だけカバンに投げ入れています。
ものをなくすことも多いのでちゃんとしてほしい、
ちゃんとすればいいのと思いますが、こういうのって、
どうなんでしょう。
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安藤先生からのアドバイスです♪
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講演会に足をお運びいただきありがとうございます。
この「筆箱の中身」のお話は...
例えば、入試などでイージーミスが出る子供の特徴として、
筆箱の中身にいろんなペンがたくさんと詰め込まれている子が多い
...というお話です。
そういうお子さんは、カバンの中もいろんなプリントでパンパンだったり、
机の上もいろんなものが置いてあったりします。
いろんなところがパンパンということは、頭の中も パンパン状態で、
悪く言えば 整理ができていないということなんです。
ですから 必要な時に必要なものが取り出せない、
つまり、限られた時間の入学試験で、聞かれたことに対して
必要な答えがパッと出ない。違うものを出してしまう、
つまり イージーミスになってしまうということなんです。
うまく整理できてることがイージーミスを減らすコツです...
そのようなことをお話させていただきました。
匿名Aさんの息子さんは、全くそれとは真逆なのですね。
その「パンパンの筆箱」についてですが、
それは不安の現れです。
たくさん筆箱の中に入っていないと不安で、
とにかく たくさん持つことで満足をする。つまり 内容や 中身 じゃないと。
こういう場合、普段の勉強でも、3時間やったとか4時間やったとか
時間で満足してしまって、結果として頭に何が入ったかという
中身の問題にはなっていかない、そういうところで
勉強に対してはあまりプラスに働かないということです。
今回の匿名Aさんの息子さんは、
これは 逆にそういう心配はいらないと思います。
このお子さんは気が散っているわけでもない、不安でもない。
ひょっとすると天才タイプ かもしれませんね。
これは1つの個性です。
もちろん ものをなくすということ自体はいいことではないかもしれません。
しかし 自分の中で余分なものを排除して、この3本だけ、
そのままそれが自分にとってベストパフォーマンスが出せるんだ
っていうことでしたら、
これはこれで一つのスタイルで「天才スタイル」 かもしれないですね。
能力を発揮してくれるのかも分かりません。
一般的ではない、かなり個性的な行動ですが。
ひょっとして非常に何かしら よろしくない現象が
もうすでに起こっていたらとすれば、またそこは
お話し申し上げないといけないかもしれませんが...。
この行動 そのものだけを取ってあまり良くないということはないと思いますので、
少し様子を見ればいかがでしょう。
結構 男の子に多いのは...
算数で文章題が出るとします。
小学校の時は「途中の式を全部書きましょう」「途中の計算も全部書きましょう」と
習います。
だけど とても頭のいいお子さんは、途中の計算はを頭の中でパッパッとして、
ちゃんと式も書かずに答えを書く...でもそれ、正解 なんですよね。
その子特有の解き方で、「あ、そういう考え方があるのか」と、
途中の計算式なんかなくても一気に答えを出してくる、
そういうお子さんが時々います。
匿名Aさんのお子さんのように、
使うもの いきなり そのまま生で出てくるというのは、
そういう数学を解く時と同じかもしれません。
頭の回転が早かったり 独自の個性で、問題の切り取り方とか考え方とか、
逆に鋭いのかもしれません。
ひょっとすると、この子もそういうタイプだとしたら、
その鋭さ を否定してあげることはないですよね。
すごいものを、ひょっとすると表現してくれるかもしれません。
社会的に言えば、きちんとしなくちゃいけない事っていうのは
一方であると思いますが、
ペンとか消しゴム レベルだったら、ちょっと楽しみにしてても
いいんじゃないかなと思います。
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