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7月14日  なんで古典を勉強するかわからんという息子に




今週も、番組をお聴きいただき

ありがとうございました。

今週は、中2 母 さん からのご相談でした・・・

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最近、中学2年生の息子が

「なんで古典とか勉強するんかわからん。昔の言葉使いとか、今は喋らへんし。」

とか、

「社会の教科書は量が多すぎ。なんであんないっぱい覚えやなあかんの?」とか、

勉強したくない言い訳なのかもしれませんが、私にブツクサ言ってきます。

「いつか役に立つから」というと「いつ?」と返ってきます。

先生、こんな時、どういえばいいんでしょうか。息子は社会科が特に苦手です。

よろしくお願いいたします。

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安藤先生からのアドバイスです♪

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これは非常に今の教育の問題だと思うんですけれども

結局ですね「覚える 」って言うところに、「覚えなくちゃいけない」

っていうところに勉強の目的が行ってしまってるんですよね。

そこがまず問題です。


「社会」という教科は、「我々が生きている社会」なので

「世の中」なんですよね。


例えば、歴史 1つ取ってみても、「嘘をついたことによって滅んでいった」とか

「贅沢をしすぎたことによって滅んでいった」とか

そうやって過去のことから学んで、自分たちのこれからの未来が

どうであるべきか、それを知ることによって、

自分が未来の社会に生きる時に役立ちます。


未来のために「社会」って学んでたりする部分が 実はあるんですけれど

そこをしっかりとつなげて語れる指導者が

実はあまりいないのかもしれません 。「覚えろ」という 指導者はたくさんいますが...


テストのための勉強になっていくわけです。


古典もそうです。

昔の言葉遣いを覚えることが 古典の勉強じゃないですね。

例えば、 昔の人はそういうことを考えてたのかとか

日本という国はこういう国だったんだとか、

それの延長で自分の先祖たちはどういう風に生きて

どういうことを感じてたんだろう、どのような国の見方、

世の中の見方を教えてくれるんだろうというふうに

自分の先祖に思いを馳せることだったりとか、

世の中全体に思いを見せることだったりとか、

人の心の動きに思いを馳せたり、

「こうするとこうなるんだな」 っていうことで

実は 古典も社会も、一言で言うと全ては「生き方」っていう学問なんですよね。

生き方」っていう学問を学ぶから、自分のこれから先の行き方っていうものの姿が

あるんですよね。

だから学べば自分の生き方につながります。


それを、「言葉遣いを覚える」「年号を覚える」っていう

生き方とまるでちがう所に話の論点がずれるので、

そうなると それは誰でも、これは何のためにやってるのかわからなくなります。


重要なのは、これを何のために学ぶのか ということを語る 大人の存在です。

これは、親が語るのは難しいんですよ。

やっぱり学校の先生なり、塾のせんせいだったり、

教える側の立場の人がこれを語らないといけないんです。

何のために学ぶのか これから先に重要なのは そこですね。


何のために学ぶのか っていうところが、やはり

教育の中で抜け落ちてきていたのです。

入試のためでもあるけれど 入試のためだけじゃないんだと、

これはこういう意味があるんだと、そのことによってこうなる、

そして「あぁなるほどな」と 翻訳して語れる大人の存在、

これが重要ですね。


ところが 今の教える側の大人も、そういう風な教わり方をしてきてないケースが

ほとんどです。

もう時代も大きく変わり目なので、これからは、

少しそうではない 視点を持ってた方がいいと思います。


だからこの中学2年生の息子さんは純粋に

「何のためにやるのか」と

これを言えたってことは素晴らしいことだと思います。

本当はそこにやっぱり大人が向かっていかないとだめなんですね。

なかなか お母さんからと言うのは、親子なんでね、

親子だから入る言葉 入らない言葉あるから、

ここに対して難しいかもしれませんので、これを言える指導者とのつながりを

作ってあげると良いと思います。



今回 は、中2のお子さんですけども、

小学校とか小さいお子さんだとした場合、

社会は何のため 学ぶのか っていうよりも 、いろんなとこ連れ出して

社会を見せることが重要です。

例えば、電車に乗って出かけて、自分も意識して、

今どこにおるとか 次どこ行くんやったっけとか、

どこで乗り換えればいいんやったっけとか。

車でもいいです。

これをこっちの方に行くと何県があって とか

日常の会話の中で社会を語ることできますよね 。



自分の力で色々と世の中を見てみるとか、

テレビを見ながら世の中について語るとか、

そういうようなことで社会に興味を持たせることが

教科としての社会につながると思います。

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安藤先生へのご相談は

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