今週も、番組をお聴きいただき
ありがとうございました。
最後に安藤先生からのお知らせもありますよ!
さて、今週は、匿名希望 さん からの
ご相談でした・・・
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小学1年生の娘なのですが、算数の問題をしっかり読めていないことが
わかりました。テストでも、簡単な問題なのに、間違いが多いです。
例えば、「8個から2個をとったら何個ですか?」という引き算の問題なのに
「10個」と答えていたり、リンゴとミカンの絵が描いてあって、
リンゴの数を聞かれているのに、全部足した数を答えていたり、などです。
4行くらいの算数の問題は、見るなり「長いなー」と言って読まずに問題を
解き出します。ちゃんと読むように言うと、「ハイハイ」「わかっとるわ!」と
反抗的な態度。宿題を見ていてあげる時も、途中で「はぁ...」と、
ため息をつくことが多く、どのように対応すればよいかわからなくなっています。
でも、絵本など、興味のある文章を読むのは普通に読んでいます。
アドバイスをいただきたいです。よろしくお願いします。
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安藤先生からのアドバイスです♪
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こういうお子さんは たくさんいます。
しかし、こういう状況があるということは心配だと思います。
これは、おそらくなのですが、
これまでに、正解を導くことを褒められるというよりも、
ひょっとすると幼稚園とか保育園とかの頃からか
何か問題を言われた時に、答えをいうことに対して、
回答がはやくて「それはすごいな早い!」とか
誰かが早く答えを言って褒められたのを見たとかで、
「早く答えれば褒めてもらえるんだ」「早くやるとすごいと言ってもらえそう」
とか、とにかく早くやることによって褒めてもらいたい 、
早く答えを出してすぐに褒められたいとか、そういうような気持ちが働いて
長々と問題を読むことよりも すぐに早く答えを言いたいと思っているのかも
しれません。
そういうようなことが無意識であると、当然のことながら
じっくりというよりも 「とっととやりたい。早く出したい」と
こうなりますよね。
ひょっとすると そういうのがあるかもしれませんので、これから先は
早く ということを さほど褒めるんではなくて、
正確にできたことをきちんと褒めるっていう数を増やしていくことです。
それをやるためにはどうすればいいかですが・・・
単純にですけども 簡単な剥ぎ取り式のドリルとか、
文章題の市販にも売ってると思いますし学校の教材でもいいと思いますが、
そういうドリルのようなものを、そんなに長い時間かけるんじゃなくて
2~3問のものでいいと思うんですけど、お母さんが丸つけ してあげて、
それを100点取れたらすごく褒めたり、ちょっとしたご褒美のお菓子(飴玉一個でも
いいです)をあげたりしてみてはいかがでしょう。
しかし70点や80点とかだったら「残念だったね、次がんばろうか」と声がけします。
こういったことを繰り返しながら、つまり 100点を取るんだっていうことに対して
意識を向けさせるために 、お母さんも一緒に丸つけするなど勉強する
という方法があります。
そうすると 100点にこだわるようになる 、失敗しないように慎重になるかと
思います。そういった環境付けをしていくのです。
お母さんが ちゃんと読むように言うと「はいはい 分かっとるわ」
とありますが・・・
「ちゃんと読むことが大事なんだよ 」「ちゃんと読まないと困るよ」とか
"あなたがこまるのよ"っていうような理屈で言うと思います。
このように論理的に言う親っていうのはたくさんお見えたと思いますけども
感動という言葉はありますが「理動」という言葉はありませんよね。
つまり、感じたら人は動きますけれども、理屈では人は動きません。
となると、あまり「ちゃんと読むことが大事なんですよ」 っていうような
議論ではなく、お子さんの「間違えたくない」っていう感情を動かしに行く、
そういう環境を作っていく、これが大事なので、
100点でちょっとしたお菓子 ぐらいのことなど、小学校1年生なら
まだそれで 効果的だと思います。
絵本については、絵本は興味があるというのもあると思いますけども、
やはり 絵本を読むことに"評価"は関係ないですよね。
評価があまり ついてこないというのでリラックスして入り込めるからだと思います。
しかし勉強はつねに評価されるので、絵本を読むときの心持ちとはちがうので、
はやくやらなきゃという気持ちが出てくるのだと思います。
しかしそのときに、正しくやるのが本当なんだと、ドリル学習などで
環境付けしてみるといいと思います。
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