北牟婁郡紀北町に、夏の暑い時期、食卓に欠かせない郷土伝統食の漬物「くき漬」
文献によると、江戸時代から食べられているとか。
くき漬とは、サトイモ科の八つ頭の茎を塩と赤しそ、梅酢で漬けたもの。
今、ちょうど、旬です。
くき漬、食べ方としては、細かく刻んでそのまま食べてもいいですし、
生節(かつお)と生姜を添えて、お醤油をまわしかけてご飯にのせて食べても美味しいです。
シャキシャキの歯ごたえがなんともいえません。
くき漬、作るのがかなり大変で...
育てる際には、キレイで有名な銚子川の水を畑に引き入れ、
畑を開墾するときから、除草剤や化学肥料などを使わず、
収穫作業は朝4時から始まり、水洗いし、漬け込むときも、着色料や保存料などを使用せず、
自家栽培の赤シソと梅酢を使い、出来るだけ、塩分は控えめにする。
漬けること、約1週間。
その間も、毎日、重石を変えたり、こまめに面倒を見るそうです。
現在、紀北町内で作っている方は約15件。
重労働のため、後継者が減っているそうです。
そんな状況の中、一筋の光もあって、
紀北町にあるNPO法人ふるさと企画舎に就職した、
大阪出身の山根さんという25歳の若い方が、くき漬作りに取り組んでいるそうです。
応援したいですね。
くき漬、紀北町役場の方が、以前、調査したところ、
八つ頭の茎のくき漬は、全国の中でも紀北町にしかないそうです。
しかも、くき漬は味わえる期間が限られています。
ちょうど今の時期から8月初旬、お盆前まで。
くき漬、長い茎のままだと1袋100g250円、皮をむいたものやきざみは1袋100g400円。
道の駅などで販売しています。
お問い合わせはNPO法人ふるさと企画舎 電話090-7686-2690まで。
8月初旬までの期間限定販売です。
郷土の伝統食、守っていきたいですね。
紀北町の夏の味、是非、お試しください。