クリスマス・イブ
お楽しみがいろいろありますね~☆
クリスマスの時期は良い本・絵本がたくさん出ています。
絵本は子どもだけでなく、大人にとっても大切なメッセージが込められています。
多気町立勢和図書館・司書の林千智さんに、
クリスマスにおススメの本(絵本)を教えていただきました。
①小さい子ども向け 幼児絵本
『クリスマスのふしぎなはこ』
文:長谷川摂子 絵:斉藤俊行 福音館書店
子どもが不思議な箱を見つけます。
中をのぞくと、そこにはサンタが。
ページをめくることに、サンタの状況が変化していきます。
最初は眠っていたサンタが、そりに乗って出発し、
知らない街から自分の町を飛んでいる...というストーリー。
読み聞かせをすると、子どもが夢中になる人気の絵本だそうです。
絵本の中の出来事が、まるで自分に起きているように感じるのかもしれませんね。
絵も、とっても柔らかいほのぼのとしたタッチです。
②家族で読んでほしい絵本
『サンタクロースってほんとうにいるの』
文:てるおかいつこ 絵:すぎうら はんも 福音館書店
お父さんとお姉ちゃんと弟3人でお風呂に入りながらの会話が物語に。
子どもがお父さんにいろいろ質問をします。
「サンタクロースっているの?」
「煙突がなくてもサンタはくるの?」
「どうして夜中にくるの?」
お父さん、お母さんなら一度は子どもから尋ねられた質問ばかり。
その答えのやり取りが続いていきます。
そして最後に、
子どもたちに「サンタってほんとうにいるの」と再び尋ねられたお父さんの答えが、
この本のすべてです。
てらおかいつこさんは経済学者。
「経済」というと、お金に振り回されているイメージですが、
実際は、人々が幸せになるためのもの。
自分たちの幸せを作り上げるということはどういうことかということを、
サンタクロースになぞらえて伝えています。
ラストのお父さんの言葉は親子で感じてほしい、特に大人にかみしめてほしい言葉です。
③大人向け
『急行「北極号」』
絵・文:クリス・ヴァン・オールズバーグ 訳:村上春樹 あすなろ書房
オールズバーグは「光と影の魔術師」と呼ばれるだけあって、
立体感というか奥行きを感じるロマンティックな絵が素敵です。
物語は、クリスマス・イブの夜、少年の家の前に急行列車が停まり、サンタの国に行きます。
少年はプレゼントにもらたった鈴をいったんなくしてしまいますが、
クリスマスの朝目覚めたらその鈴があります。
でも、鈴の音は子どもには聞こえますが、大人には聞こえないというお話。
この本が言おうとしているのは、
自分が大切にしたいものを信じることができるかどうか。
信じる心を養ってほしい。心のキャパシティを広げてほしい。
そうすることで、問題が多いこの世の中で、
想像する力や人の気持ちを思い描くことができるようになるというものです。
クリスマス、サンタクロース、単なる楽しみだけでなく、
そこから広がる世界を読み解くことで、また違った風に感じとれるのかなと思います。
◆来週のお知らせ◆
来週火曜日は大晦日ですが、「READY!」はいつも通りあります!!
最終火曜日は「三重映画さんぽ」
今回は尾鷲の須賀里で撮影された映画『千年の愉楽』をご紹介します。
若松孝二監督の遺作となりました。
ご紹介いただくのは
元東紀州プレス&フィルムコミッションの田上孔基さんです。
このことは若松プロダクションのHPでもご紹介いただいています。
http://wakamatsu-koji.blogspot.jp/2013/12/blog-post.html
是非、お聴きください。
山上和美でした♪