三重映画フェスティバル実行委員会の協力によりお送りしている「三重映画さんぽ」本年度は、「三重県ゆかりの映画人」という新しいテーマでお送りしています。
三重県ゆかりの映画人のご活躍とその横顔、関わられた映画作品等を紹介し、「三重県と映画」の関わりについて、より理解を深めていただければと思っています。
今回は、現在『そこのみにて光り輝く』が全国公開中の伊賀市出身の呉美保(オ・ミポ)監督について、三重映画フェスティバル実行委員で伊賀映像文化推進委員会の木村直史さん(写真)にご紹介いただきました。
呉美保監督は、1977年伊賀市(旧上野市)の生まれ。
大学在学中に短編の映像作品を制作して注目され、そこから卒業後に大林宣彦監督のスクリプターとして映画現場に入りました。伊賀市でロケを行った「酒井家のしあわせ」で長編作品デビューしました。映画監督として大きく名を上げた「オカンの嫁入り」も記憶に新しいところです。自身の作品では、脚本も手掛けています。あと最近では、CMディレクターも務めていらっしゃいます。
最新作である「そこのみにて光輝く」は、今までの呉作品と全く違う印象で、日々の温かい暮らしではなく、乾いた空気の中で必死に生きていく男女の姿。。。でもそこにも家族や暮らしを包み込む街の風景は当然あって、そんな現実を、いかにして生きる姿を見つめるのか、呉監督にとって野心作と言っていい作品だと思います。
「そこのみにて光り輝く」は、今週末の5月31日(土)から、伊賀市にあるジストシネマ伊賀上野で上映がスタートします。
31日には呉監督の舞台挨拶が実現しました。14時50分開場、15時からです。
貴重なコメントもお聞きいただけると思いますので、ぜひお出かけ下さい。
山上和美でした♪