みなさんこんにちは、伊藤あやです
毎週金曜日 FM三重「READY!」内
午前9時30分頃からお送りしている
あやのみえ旅(・∀・)!
2012年1月27日(金)は
「志摩市 志摩いそぶえ会」をご紹介しました★
「志摩市 志摩いそぶえ会」をご紹介しました★
志摩市志摩町を中心に、
郷土料理を広める活動を行っているこの「志摩いそぶえ会」
写真は、今回お話を伺った 志摩いそぶえ会 会長であり
料理旅館 和洲閣のおかみの伊藤泰子さんです♪
もともとは、観光協会の婦人部として活動していたそうですが、
それがなくなり、何か女性で活動する会を立ち上げよう!ということで
平成15年に志摩いそぶえ会が誕生しました。
そしてこの地が、食材の宝庫であることに目をつけ
先人が残してくれ郷土の味を広く発信しようと活動がスタート。
その活動の中から生まれたものの1つがこの 「レシピ本」です
現在は「きらりレシピ」と「海藻レシピ」の2冊が発行されています。
郷土料理をただ紹介するのではなく
家庭で作ることでそのよさを実感し
次の世代へと受け継いでもらおうという思いが込められています。
またそれだけでなく
長年愛されてきた郷土の味は残しつつ
今の時代にも合うようにと、アレンジを加え
新たなメニューも作られているんです。
たとえば、てこね寿司では、
アオサと鯛を使った「アオサ入りめでたいてこね」や
真珠の貝柱をつけこんだ「真珠てこね」
さらには、豚を扱う業者の方と交流した際に考えついたのが
「豚(トン)てこね」!!!
いや~、びっくりです^^;
たしかに、こうしたメニューについては賛否両論
中には邪道だという人もいるかもしれませんが、
食材を活用し、新たな料理が生まれることで
さらに関心も高まることもあるんだと
会長の伊藤泰子さんは言います。
郷土料理という伝統を守りつつ
さらなる発展を考えた結果といえるんですよね。
そしてこの"きらりレシピ"は、
海女さんや、漁師さんさらには、地域の長老の方にも話を伺いながら、
約1年をかけて、作られたそうです。
メニューの数は、およそ40種類!
写真つきで、作り方もとってもわかりやすく書かれています。
また、レシピのほかにマメ知識という欄があって、
たとえば「まんぼうの味噌和え」のページでは
「マンボウは煮物にしたり、お造りにしても食べられますよ!
また、マンボウの肝は、珍味で酒蒸しや
肝あえなどの料理法があります」
といったように、食材の別の使い方や、
料理をする上でのポイントなども添えらえています。
こうしたレシピ集を作成することで
消費拡大にもつながっているそうです!
さて、そんな志摩いそぶえ会の活動は
こうしたレシピの作成だけではありません。
食育にも積極的に取り組んでいるんです☆
ちなみに、平成22年度には
三重県の食と地域の『絆』づくりにも選定されています。
最近の活動としては「防災レシピ」
家庭にある食材を使って
災害時でも生き抜くための料理や知恵を
子ども達が実際に調理をして学ぶというもの。
たとえば、
「ひものが冷蔵庫に残っていた・・・」
であれば、それを焼いて、ほぐし
「ちらし寿司」を作ったり
残った魚の骨を炊いて、ほかほか汁にしたり・・・など
あくまでも"身の回りにあるもの"で
工夫を凝らし、大変な時をみんなで乗り越えようというレシピです。
そうした工夫や知恵は、郷土料理も同じですよね。
高級食材を使うものばかりが郷土料理ではありません。
その多くが、地元で生産されたものを
うまく活用してできたもの。
中には、今まで捨てられていた魚などを
先人の知恵を生かして現在では名物になっているものもたくさんあります。
きっと教室では、防災面だけでなく
"食"の大切さ、地元へ目を向けるきっかけにもなったのではないでしょうか。
そして最後に、志摩いそべ会の"今後について"伺ったところ・・・
まず1つが「後継者を作ること」
そしてもう1つが、なんと!
「志摩の郷土料理を、全国そして世界に発信していきたい!」
なんともすごい夢ですよね^^
と言っても、これは遠い夢ではないんですよ!
実際、現在HPにアップされているレシピの
「英語版」を制作する動きがあるようです。
(・∀・)すごいな~!!
そんなおかみさんのパワーに
私も思わず圧倒されちゃいました。
でもこれまでの活動を振り返ると、
すでに全国各地で志摩の郷土料理を紹介していて
それがもとで、てこね寿司がより広く知られるようになったそうです
また2007年には郷土料理100選にも選ばれています。
今後の活動にも注目です☆
ちなみに、てこね寿司といえば実はこの日
伊藤さんが、てこね寿司でもてなしてくださったんです♪
ほんのり甘いカツオのづけと、寿司飯。
とってもおいしかった~♪
それも、なんと淡いピンクの貝を器にして出してくださったんですよ!
これがとっても華やか!!
こういったところが、
やはりおかみならではの心遣いかなぁと思いました★
私も見習わないと!(笑)
なお、こうした郷土料理は
志摩市内の旅館、民宿、食堂などで食べることができます
志摩方面に出かけた際は
ぜひ旬の味覚を味わってみてくださいネ。
また今回ご紹介した「きらりレシピ」「海藻レシピ」本は、
市内各所で手に入りますが
志摩いそぶえ会のHPにも、掲載されています。
こちらもぜひチェックしてください☆
■志摩いそぶえ会
電話 0599-46-0570(志摩市観光協会)
HP http://www.izumi-soft.co.jp/~scoal/isobue_koushiki/index.html