三重映画さんぽ みえむで開催 企画展「植木等と昭和の時代」

三重県ゆかりの人物「植木等」、あなたはなんと読みますか?

正解は「うえきひとし」 だけど、若い世代の方の中には「うえきなど」「うえきとう」と読んでしまう方もいると聞いてビックリ!

ジェネレーションギャップです。

三重映画フェスティバル実行委員会のご協力によりお送りしている「三重映画さんぽ」

今回は平成29年1月21日から三重県総合博物館みえむで開催される企画展「植木等と昭和の時代」について、広報ご担当の瀧川和也さんにお話いただきました。

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植木等さんは現在の伊勢市出身で、昭和を代表するスターです。

展覧会を開催する平成29年は植木さんの生誕90年、没後10年にあたります。

植木さんは、一流のミュージシャンで、映画「無責任」シリーズで一世を風靡した大喜劇俳優でもあります。テレビのバラエティ番組にもよく出演されました。

有名なセリフがあります。 「わかっちゃいるけどやめられない」「お呼びでない?お呼びでないね こりゃまた失礼しました」

植木さんは、50歳を過ぎたころから性格俳優に転身します。

舞台「王将」で主演の坂田三吉を演じたり、黒澤明監督の「乱」や木下恵介監督の「新・喜びも悲しみも幾歳月」に出演されました。

テレビや舞台の「名古屋嫁入り物語」も有名です。

企画展では、植木さんが戦後まもなくジャズバンドとして活躍した時代をはじめとして、昭和30年~40年代に出演したテレビや映画での活躍や、昭和50年代から出演した舞台の活躍を紹介したコーナーがあります。

植木さんが歌ったレコードや出演されたテレビ番組・映画の台本、ポスター、そして映像・音声など、植木さんファンだけでなく映画ファンにはたまらない貴重なものを展示します。

中でも植木さんが愛用していたギターの展示は見ものです、昭和30年代のものですが、植木さんが大事に扱われていたのでしょう、保存もよく非常にきれいなものです。

他には、植木さんの素顔を紹介するコーナーとともに、植木さんの声をコンピュータで合成し、話したり歌ったりする『植木ロイド』という展示もあります。

そして、植木さんをよく知る芸能人、例えば、小松政夫さん、所ジョージさん、三宅裕司さんらのインタビュー映像もあります。 この展示のためにインタビューされました。

この展覧会は、三重県総合博物館のオリジナルで植木等展としては日本初になります。

嬉れしいことに植木さんのご遺族や植木さんの最後の付き人である藤元康史さんらをはじめ、皆さんが大変ご協力くだいました。

植木さんのお人柄のおかげです。

 

企画展「植木等と昭和の時代」は、平成29年1月21日から3月20日まで、三重県総合博物館みえむで開催。

また、植木さんが1979年に主演された映画「本日ただいま誕生」を三重県男女共同参画センター多目的ホールで1月22日と3月18日に上映します。

この映画は公開以降フィルムの行方がわからないままになっていたのですが、30数年の時を経て近年発見されたものです。 併せてご覧ください。

詳しくは三重県総合博物館みえむのホームページをご覧いただくか、電話059-228-2283までまでお問い合わせください。

山上和美でした♪