weekend cafe 4月21日

豪商のまち 松阪。松坂城を築いた蒲生氏郷は、城を造ると同時に
城下町の整備をしました。
それは、商いを盛んにするための町づくり。
松阪駅からお城までのんびり歩いていけば、豪商と言われた商人の館が並び
その時代の暮らしぶりを垣間見ることもできます。
今日は、松阪市立歴史民俗資料館 学芸員の杉山亜沙佳さんがお客様。
小津家のお話しをしていただきます。

松阪市本町で「松阪商人の館」として一般公開されている建物は
小津家の旧宅です。松阪の商人たちはもめんを江戸で売るために江戸に何軒も
店を出すようになりました。なかでも日本橋大伝馬町に多く集まり、一丁目は
松阪商人の店ばかりでした。
松阪商人は近江商人とともに江戸で大活躍をしました。
小津家は1653年に紙の店「小津屋」その後、隣接する土地に木綿の店「伊勢屋」
そして江戸本町にも、もうひとつ紙の店「大橋屋」を開き、江戸で一番の紙問屋になりました。
しかし、生活は質素で倹約でした。
それがわかる資料もたくさん残されています。

商家の主人たちは、江戸との行き来も多く、趣味や教養を高めるため、江戸の
文化人と言われる人たちとの交流を大切にしてきました。
松阪の本宅で歌会や句会、茶会を開いたそうです。
御城番屋敷、そして旧家。
城跡から望む松阪の町の華やかな時代が見えてくるようです。

松阪市立歴史民俗資料館
学芸員の杉山亜沙佳さんです。

s-DSC_1173.jpgs-DSC_1174.jpg