美術作品を甦らせる三重県立美術館の田中さん


東日本大震災で被害を受けた
岩手県陸前高田市の広田中学校の4点の油絵を修復する
三重県立美術館の保存修復担当学芸員の田中善明さんです。

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キャンバスに入った砂や繁殖したカビなどを除去し、
縮んだキャンバスを伸ばすなど、
修復作業は1年以上かかる見通しです。

以前、この作品を観ていた方々が懐かしんで、
大切にする気持ちを持って頂けるように修復したいとのことです。



田中さんがおっしゃるには、平面に見える絵画は、実は立体的とか。
描き始めや塗り重ね等、凹凸のある画面をじっくり観て欲しい。
そこすることで、作品を観たときに感じるものがきっとあるはず、と。

20年以上美術のお仕事に携わっている田中さんでも、
毎回新たな発見があるそうです。

是非、美術館で本物の絵画をご覧ください。


三重県立美術館では現在、津市出身でヨーロッパで活躍中の
イケムラレイコさんの「うつりゆくもの」を開催中です。



山上和美でした♪