MIHO MUSEUM 夏季特別展「極 大茶の湯釜 ー茶室の主ー」

2016.06.10(金)MIEリポート

はなきん!

6/4(土)~7/31(日)開催

MIHO MUSEUM 夏季特別展

「極 大茶の湯釜展 ー茶室の主ー」

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「きわみ だいちゃのゆがまてんが~

MIHO MUSEUMである~よ~♪♪」

(中山美穂「世界中の誰よりきっと」より)

 

 

 

新緑が綺麗なこの季節

滋賀県の自然豊かな場所にある

MIHO MUSEUMにおじゃましてきました!

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MIHO MUSEUM

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琵琶湖の南、自然豊かで 風光明美な

湖南アルプスの山中

 

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ルーブル美術館のガラスのピラミッドで知られる

I.Mベイ氏の設計により「桃源郷」をテーマに

1997年11月、誕生しました

 

 

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半円形に配置されている

エントランスの建物「レセプション棟」は

 

入館手続きをするカウンターの他

売店や軽食喫茶は自然食の食材を料理した食料品や

レストラン「Peach Valley」があります

 

「おにぎり御膳」

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I.Mベイ氏がこちらに来て食べたのが

「おにぎり」だったということから

MIHO MUSEUMにゆかりのあるメニュー

 

お米もお豆腐もとてもおいしくて

特に野菜が、野菜本来の味が濃厚で

すっごくおいしかったです!

おじゃました時はお店に行列ができていました☆

 

 

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美術館棟へは、枝垂桜の並木道

 

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銀色に輝くトンネル

 

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深い谷にかかる吊り橋を渡っていきます

まるで違う世界へワープしたみたい!

 

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道や建造物の継ぎ目を合わせた美しさ、

トンネルが音の反響を抑える造りだったり

 

つり橋の下にある植物にも、

水が浸透して植物が絶えることなく成長できるよう

道の路面の素材が信楽焼きのチップになっていたりと

自然への配慮もなされています

 

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建築のデザインの世界の言葉

「神は細部に宿る」を実感できる

異世界へ来たような空間

 

そんなMIHO MUSEUMでは今

夏季特別展「極(きわみ)

大茶の湯釜展(だいちゃのゆがまてん)

ー茶席の主ー(ちゃせきのあるじ)」が開催されています

 

詳しいお話を「MIHO MUSEUM」

学芸員 小山 由貴子さんに伺いました!
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夏季特別展「極 大茶の湯釜展ー茶席の主ー」

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「茶の湯釜」の研究者である東京藝術大学

大学美術館教授 原田 一敏先生の慣習により構成

 

筑前(福岡県)の「芦屋釜」、佐野(栃木県)の「天命釜

利休の釜師として知られる辻与次郎など初期の「京釜

 

江戸時代の釜にも焦点を当て、

奈良時代から近世までの釜の変還を

名品の数々によって展望されています

 

 

ー見どころー

重要文化財に指定されている9点の釜すべてが

初めて一堂に会しており

 

信長・秀吉・利休・織部などが

愛でたと伝わる釜も勢揃い!

 

先人たちによって守り継がれてきた名品の息吹を

ご堪能いただけます

 

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お茶の席って、お茶碗が注目されがちで

お茶碗の展覧会ならたくさんありますが

「湯釜」の展覧会は、とても珍しい貴重なもの!

 

お茶の席では、湯釜は段になった下の方に

いつもさりげなく置いてあるイメージですが

こんなにも 形、柄、大きさの「湯釜」が

たくさんあることに驚かされます!

 

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「茶釜」とも呼ばれる釜は

湯を沸かす鋳鉄製の道具

 

茶事(茶会)を催すことを

「釜を懸ける」というように

茶道にとって最も大事な道具です

 

 

大別すると3種類

茶湯釜(ちゃのゆがま)は、大別すると

「芦屋」「天命」「京作」の三種に分類されます

 

天命」栃木県

釜肌が滑らかで、いわゆる鯰肌

地紋に重点を置いています

 

芦屋」福岡県

荒々しい肌 で、

素朴で侘びた趣が好まれた湯釜

 

京作」京都

利休の時代になり、茶湯が盛んになると

京でも茶湯釜が盛んにつくられるようになり

京都が生産の中心になりました

 

見慣れてくると、釜の肌感で

3種類のどれかが分かるようになってきます!

 

武家では、すっきりしたタイプの「釜」が好まれ

町人には バラエティーに富んだ

ユニークな「釜」が好まれていたり

 

丸系、角系、筒系、肩衝系、他にも変わった形で

「釣り釜」があったり

 

「釜」は、仏具と共に作られていたので

同じ作者の「釜」と「梵鐘」なども

一部、照らし合わせて見ることができます

 

 

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茶道の「釜」といっても、実に奥が深い。。。

 

なかなかお目にかかれない 貴重な「茶の湯釜」を

みなさんも、ぜひ一度

ご覧になってみてください(^0^)

 

 

☆おすすめ書籍☆

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展覧会では見ることができない、

釜の裏側までじっくり見ることが出来る公式図録!

こちらも要チェック!
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MIHO MUSEUM

〒529-1814
滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300

HP http://miho.jp/japanese/

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ーMIHO MUSEUM  桜の季節ー
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