「尾鷲の甘夏」みかん畑の再生に取り組む尾鷲市地域おこし協力隊・日下浩辰さん

Pocket

こんにちは!火曜日夕方担当の迫田藍子です♪

 

尾鷲の特産品といえば、魚介類や尾鷲ヒノキのイメージが強いですが、それだけではありません!!

 

尾鷲の温暖な気候で育つ甘夏みかん「尾鷲の甘夏」も特産のひとつなんです🍊✨

 

という訳で、今年1月から
”尾鷲市地域おこし協力隊” として、耕作放棄地のみかん畑を再生するプロジェクトに取り組んでいる
日下 浩辰 (くさか ひろよし)さん

にお電話でお話を伺いました✩.*˚

 

 

 

天満浦地区のみかん畑

 

漁業と林業のまち尾鷲。
約60年前、国の開拓事業により天満浦地区にてみかん畑の開拓が行われました。
多い時では数十人のみかん農家さんがいたものの、高齢化と後継者不足もあって畑を継ぐ人が減少。
現在は片手で数えられるほどに。

 

その天満浦地区の中で、農家の方が亡くなりそのまま耕作放棄地となってしまったみかん畑が…。

 
せっかくのみかん畑が放置状態ではもったいない!有効に使ってもらえたら…と、みかん畑を再生してもらえる地域おこし協力隊を募集しました。

 

 

 

尾鷲市地域おこし協力隊として

 

大阪府堺市出身の日下さん。
以前から田舎への移住を考えていました。
そして、50歳を前に何かできる事はないかと探していた時、みかん畑再生の地域おこし協力隊を見つけ、応募しました。

 

家族で移住を決め、今年1月から地域おこし協力隊としての活動を開始。

 

家はみかん畑のすぐ側にあり、海が見渡せる絶景だそう。
また、周りに民家が無いので、某ポツンと一軒家のような感じだとか。
小鳥のさえずりで目覚める、とても静かな場所なんだそう。

 

 

農家は初チャレンジの日下さん。
前職でペット用品の開発に携わっていた経験を活かし、甘夏の商品開発に取り組んでいけたらと意気込みます。

 

みかん畑は斜面にあり、起伏もあって体力を使うんだそう。
三脚を使って作業をされています。

 

もともと山登りが好きな日下さんは、しんどいけど苦にならないと仰っていました。
頼もしいですね~✨

 

 

 

みかん畑再生

 

3年間、耕作放棄地になっていたみかん畑。
手入れをしなくとも自然に実る甘夏は、今年の春も収穫できたそう。
野性味溢れる味わいなんだとか。

 

しかし、手入れをしない訳にはいきません。

 

荒れてジャングル状態になっている畑。
伸びきった防風林やシダ類などの雑草の伐採や枯れ枝の剪定、
土壌改良の為に肥料をまいたりと作業は山盛り!超大変なんだそう!

 

また、ジャングル化した畑にはヘビも登場し、ビビりながら作業しているとのこと。

 

畑の再生って想像以上に手間がかかるんですね^^;

 

 

 

尾鷲の甘夏

 

年配の方はシーズンになると食べていたという甘夏。
三重県内や名古屋など一部の地域にしか出回らない希少なものだそう。

 

温州みかんよりも大きく10センチくらい。
種が多くジューシーなのが特徴。
甘みと酸味のバランスが絶妙で爽やかな味わいです。

 

う~めちゃくちゃ美味しそう♡

 

皮は分厚く、剥いた皮をマーマレードやピールなどアレンジも可能です。
旬は3月中旬から5月頃まで。

 

ちなみに似ていると言われる八朔は、甘夏に比べ水分が少なめなんだとか。

 

 

甘夏を加工食品に

 

ジュース、ジャムなどの加工品にすることで、認知度を上げていきたいと日下さん。
尾鷲甘夏ならではの商品が出来上がるのが楽しみですね♪

 

 

 

今後の展望

 

尾鷲で甘夏を作っていることを知らない若い世代に、もっと認知してもらいたい。
みかん畑が整備された後は、みかん狩りができるようにしたいと日下さん。

 

天満浦地区から見える美しい海をぜひ見に来て欲しいと仰っていました。

 

 

周りのみかん農家さんは優しい人ばかりで、甘夏作りのアドバイスをもらうこともあるとか。
優しく受け入れてもらっていることが有難いと。

 

人と人との繋がりがあたたかくて素敵ですよね♪

 

 

60年前に開拓した方々の努力と情熱が詰まった甘夏をなんとか盛り上げていきます!と意気込みを語ってくれた日下さん。

 

今後の動向にも注目しています✨
応援しています!!!

 

尾鷲の甘夏、食べてみたいなぁ♡

 

 

日下さんの甘夏が掲載のふるさとチョイスHP

(現在は受付を終了しています)