お正月・「田村まつり」は『田村神社』へ

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今日は三重の県境を越えて、滋賀県甲賀市にある『田村神社』へ行って来ました。この時期ですと、お正月の初詣、そして、2月には「田村まつり」があります。【宮司 田村英治さん】にお話を伺いました。

左:宮司 田村英治 様

田村神社は征夷大将軍・坂上田村麻呂公を主祭神として、嵯峨天皇並びに倭姫命(やまとひめのみこと)をお祀りしております。坂上田村麻呂公は、平安初期の武人で、天性の才能に優れ、兵を用いるに神の如くであったと伝えられ、 恒武天皇・平城天皇・嵯峨天皇の三代に仕え、 その忠勲と蝦夷征伐等のご功績は後世まで高く顕彰され、有史以来およそ匹敵するものはありません。

滋賀県と三重県の県境にある鈴鹿峠に、悪鬼が出没して旅人を悩ましておりましたが、その悪鬼を倒し、平安を確保されました。また、交通の障害を取り除いて土地を安定させた事もあり、坂上田村麻呂公の御遺徳を仰ぎ、812年の正月、 嵯峨天皇は勅令を出して坂上田村麻呂公をこの土山の地に祀られることとなりました。

厄除けの神様がご崇敬されている田村神社。お正月には本殿前の神屋の下をくぐったり、拝殿前横の大きな絵馬など見所があり、2月には「田村まつり」があります。

「田村まつり」として親しまれるこの祭りは、ある年のお正月にあらゆる農作物が実らず、疫病が流行して世の人々が苦しんでいた際、坂上田村麻呂公の霊験を以て災厄を祓うよう『厄除大祭』斎行のご命令が嵯峨天皇より下されました。そして三日三晩に渡る大祈祷が執り行われ、災い事は見事に治まったと伝えられています。「厄除の大神」として広く厚く崇敬されるようになり、 以来、毎年2月17日・18日・19日の3日間 『厄除大祭』として田村まつりが行われています。

大祭では、厄年の厄除のご祈祷を始め、境内を流れる御手洗川に豆を流す事で厄が落ちるとされる 「厄豆落し」などの神事が行われています。節分の豆を自分の年齢の数だけ太鼓橋より境内を流れる御手洗川に落し、厄除を祈念します。

コロナ感染者は減少傾向ですが、来年も感染対策をしっかり行い、初詣へお出掛け下さい。そして皆様、良いお年をお迎え下さい。

場所:田村神社

住所:滋賀県甲賀市土山町北土山469

電話番号:0748-66-0018

営業時間:9:00〜16:00

【HP】

http://tamura-jinja.com/index.htm