2018/4/19(木) EVENING COASTER エリアリポート♪
こんにちは☆白石美里です。
今回は津市垂水にある
石水博物館(せきすいはくぶつかん)
にお邪魔しました!
陶芸家・川喜田 半泥子(かわきた はんでいし)ゆかりの石水博物館ですが、
明日から企画展
『川喜田半泥子と茶の湯の焼きもの』
が開催されるそうです!
詳しいお話を、学芸員の
龍泉寺 由佳(りゅうせんじ ゆか)さん
に伺いました☆☆
☆川喜田半泥子 生誕140年!
彼は陶芸家としても有名ですが、
百五銀行の頭取を26年つとめた
ことでも知られています(゜_゜)
明治11年…1878年の生まれで、
今年の11月で生誕140年を迎えるんだとか!
このことを記念して、
石水博物館では今年度展覧会を3本予定…
今回はその第一弾、なんだそうです!
☆まずは川喜田家伝来の古い茶道具を展示!
今回の展覧会は、
「茶の湯が半泥子陶芸の原点」をコンセプトにしているので、
彼の焼きものづくりのベースやお手本になったと思われる、
半泥子の先祖や彼自身が入手した茶道具なども40点ほど展示されています!
☆もちろん半泥子自身の作品も多数展示!
彼が使った窯は、代表的なものが2つありますが、
戦前の千歳山窯(ちとせやまがま)の作品、
戦後の廣永窯(ひろなががま)の作品…
と言う風に、時系列でみることが出来ます!
(ちなみに、千歳山窯は、石水博物館があるあたり、
廣永窯は、津インターよりもう少し西にいったあたりだったそう。)
↑代表作のひとつ『雪の曙』
口をつけるところがギザギザしています。
雪を連想する白い色が素敵ですが、よくあっているピンク色は、
偶然の産物でこのような色になったそうで…見事な偶然ですね。
半泥子の作品は70点展示!
・戦前の千歳山窯では…
朝鮮陶磁や桃山陶芸の研究、
また轆轤(ろくろ)の練習に明け暮れ、
真面目に、茶の湯の美意識にかなった作品を生み出しています。
・戦後に廣永窯へ…
廣永窯にうつってからは、茶陶の域を超えて、新しいことにチャレンジしています!
この素晴らしい作品の数々を、完全に「趣味」でやって、
売ってはいなかったということです。
それもすごいですね(゜_゜)
☆自由奔放?悠々自適??
個人的な感想ですが、
初期の作品は、ふっくらと、かわいい茶碗が多いと感じました。
その中でも、
・左右非対称であったり、
・口をつけるところがギザギザであったり、
・あるいは半分にわった茶碗同士をくっつけたりと、、、
遊び心を感じたんですが、
戦後、年を重ねていくにつれて、その遊び心がさらに
パワーアップして…
・つぶれた壺が作品として展示されていたり、
・倒れそうな大きく傾いた茶碗が出てきたり…
と、
いったいこの人はどんな人だったんだろう!?
と想像をかきたてられました(><)
人物像を想像しながら観るというのも、
楽しみ方のひとつですね(^^)
↑つぶれた壺も作品として…!
この中に花瓶で花をいけて、実際に使っていたんだとか。
☆改めて、展覧会の見どころです。
半泥子の代表作を、
半泥子がお手本にした古い茶道具とともに展示していますので、
彼の焼きものづくりの原点から、
遊び心あふれる独自の世界を切り開くまでの流れを
お楽しみ頂きたいと思います!
と、龍泉寺さんよりお話頂きました♪
龍泉寺さん、ありがとうございました~!!
(龍泉寺さんご本人のお写真は、残念ながらやんわり断られました^^;)
石水博物館
企画展『川喜田半泥子と茶の湯の焼きもの』
4月20日(金)~7月8日(日)
お問合せ:059-227-5677
遊び心あふれた作風や、ネーミングなどにもぜひご注目くださいね。
↑ゾウの名前からとったという『雅茶子(がちゃこ)』
確かに、下の部分がゾウの足のようですが…
他にも『ねこなんちゅ』などもありましたので、博物館で探してみてくださいね♪