2016年8月2日(火)
「EVENING COASTER」 MIEエリアリポート
今日のリポートは津市垂水の
石水博物館
に行ってきました!
石水博物館では、7月29日(金)~10月2日(日) まで
所蔵名品展
三重の先賢たち
- 士清・宣長・武四郎
近世から近代まで -
を開催されています。
今回の展示について
詳しいお話を広報担当の 田中 忍さん に伺いましたよ 😀
石水博物館は百五銀行頭取など財界人として活躍し、
陶芸家としても有名な
川喜田家16代当主川喜田半泥子 ゆかりの博物館ですが
行かれたことはありますか? 😳
昨年、私は 琳派のやきもの 乾山展 のときにも伺いました。
森の中にたたずむ本当に素敵な博物館なんですよね。
今回の展示 「三重の先賢たち」も
多くの偉人を輩出した三重県には
文化財もたくさんあるんだなぁと感じる
とても興味深い展示でした 😀
代々 津の豪商でもあった 川喜田家は、
営業拠点の江戸の店を有能な支配人に任せ、
歴代の当主は津で商売をしながら 様々な趣味をたしなみ過ごしてきました。
その中で、
江戸時代から明治時代にかけて、川喜田家は
谷川士清、本居宣長、松浦武四郎、齋藤拙堂、竹川竹斎 など
三重の文化人たちと幅広く交流してきたそうです 🙄
今回の「三重の先賢たち」の展示では 特に、
谷川士清、本居宣長、松浦武四郎
の三人に関する資料を中心に展示しています。
谷川 士清(たにがわ ことすが) は、
日本初の五十音順の国語辞典『和訓栞(わくんのしおり)』を編纂した
津出身の国学者です。
そして 松浦 武四郎 (まつうら たけしろう)は、
今の松阪市小野江町出身で
「北海道」の名づけ親 として知られる探検家です。
川喜田家14代当主の石水(せきすい)は、
松浦武四郎と幼少の頃からの友人だったそうです 😯
蝦夷地の探検中に石水に送った手紙なども今回展示してありますよ。
本居 宣長 (もとおり のりなが)は
『古事記伝』などを著した松阪出身の国学者ですね 😀
川喜田家の12代当主 夏蔭(なつかげ)は宣長の門人となって国学を学ぶなど
深い付き合いがありました。
賀茂真淵の門下であった宣長ですが、
その関係性をうかがい知れる書状も残っています。
↓
谷川士清の『和訓栞(わくんのしおり)』 の稿本がこちら。
これが日本初の五十音順の国語辞典の原稿です!!
↓ ↓
出版された 版本も ↓
和訓栞の稿本などは、
川喜田半泥子が 「これは地元三重県にあるべきものだ。」と考え
県外に流出していたものを買い戻したそうです。
いまでは三重県指定文化財のひとつになっています。
松浦武四郎 の代表作である『近世蝦夷人物誌』
蝦夷地の調査で出会ったアイヌの人々の生活をありのままに伝えています。
↓ ↓
また明治以降も、川喜田家16代当主 半泥子のもとには
梶島一藻、奥田竹石など
三重県ゆかりの俳人や画家などが集いました。
今回の展示では、
そんな文化人たちとの交流により蓄積されてきた川喜田家のコレクションをはじめ、
半泥子が 特に力を入れて収集した三重県に関する文化財をみることができます。
第2展示室では、通常の半泥子さんの作品もみることができますし、
「写楽の扇面画」や、 「利休の竹花入」 など貴重な名品も出展されています。
↓ ↓
「所蔵名品展 三重の先賢たち」は 10月2日まで開催です。
※9月6日(火)からは一部展示替えとなります。
ギャラリートーク → 8月11日(木・祝)、9月23日(火)
三重県に住んでいる皆さんにとっては
貴重な文化財をみることができ、
地元の偉人についてあらためて知ることができる展覧会となっています。
夏休みですので 子どもたちには三重の先賢たちについて
学べるいい機会になるのではないでしょうか 😳
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公益財団法人 石水博物館
〒514-0821 三重県津市垂水3032番地18
お問い合わせ
TEL 059-227-5677
HP http://www.sekisui-museum.or.jp/
開館時間 午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は翌日)展示替期間、年末年始
★期間中 9月19日(月・祝)は開館 翌20日(火)は休館です★
入館料 一般500円・ 学生300円(高校生以上)
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