2022.6.2(木)子育てコープ
こんにちは♪
子育てに役立つ情報や、子育てサークルの紹介、
パパやママたちの声などを紹介している
『子育てコープ』
6月は"環境月間"ということで、
今回は、いなべの木を使って地域おこしにつなげる活動を行う
【いなべ自然楽校(がっこう)イナスク】をご紹介しました♪
「イナベの自然を楽しむスクール(学校)」=【イナスク】の設立は2018年5月。
前身の「大安中学校テクニカルボランティア部」の時から、
地元の森林整備や伐採された丸太、間伐材を使ってものづくりを楽しんだり、
SDGsにつながる活動をしています(*'ω'*)
今日は、
【いなべ自然楽校 イナスク】代表 の 出口 省吾(でぐち しょうご)さんに、
【イナスク】がどんな活動をしているのかお聞きしましたよ~\(^o^)/
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【イナスク】の昨年度の会員数は48名ほどで、
高校生から70代の方まで幅広く参加しています☆
普段は、主に大安中学校の作業場で地元木材を加工したり、
廃材を使ったものづくりを行っています♪
出口さんは、木を伐採する職人、環境カウンセラーで、元・教師。
特にサイエンスの分野に精通していて、
イナスクの活動以外にも小学生などに自然案内・里山案内をしたり、
小・中学生を対象にした物理系の実験などを行い、
自然環境や林業について伝えているそうです(´▽`)
出口さんが行っている活動のひとつ「里山講座」について、
教えていただきました。
『今は時代や人間の生活環境の変化とともに
ゲンゴロウとか、そういう場所に住んでた生き物たちがいなくなっちゃった。
里山文化がなくなって森へ行けなくなって、
サルやイノシシが畑の作物を食べると美味しいし...
それが獣害なんですよ。
さらに、森の木を燃料にしていた時代から、
石油・石炭に燃料が変わったんですよね。
それが地球温暖化になるんですよ。
結局、木を使っていたら何も起こらなかったことが、
新しいゴミ問題・エネルギ―問題に発展してしまった...
そういうのを子ども達に考えさせているのが「里山講座」っていう授業なんですよ。
どうしてったらええやろな?って...』
何となく漠然と分かってはいるけど、
ひとつひとつ思い返してみるとみんなつながっていて、
里山にとって、里山で生きるものたちにとって
良くない状況になっていることが分かります(>_<)
『木工教室を頼まれることもあるんですね。
そのときに、里山講座をやって
子ども達の結論も、教科書の結論も一緒なんですけど、
"地元の木を使おう!"
それが一番環境にとっていいんだよ、っていう結論になるんです!』
いなべの木っていうのは、どうやって入手されるんですか?
『伐採するメンバーがいて、私もやっているんですけどね。
そのメンバーで間伐をしたり、主に危険木の伐採が多いんですよ。
結局、育ちすぎちゃって道にかかっているとか、家の方に倒れそうだとか。
街の人から依頼されて、伐採して、その木をいただいて。
ほとんどボランティアみたいなものですが、
私たちはその木でものを作っているんです』
なるほど、自分たちでいなべの木を伐採し、
その木をしっかり活用しているわけですね(∩´∀`)∩
1本の木から使える木に加工するのも、メンバーの皆さんでしているとか!
いろんな大きさの木がありますもんね?
『そうですね、サイズ的に一番太いのは直径90㎝くらい!
その大きさくらいの木は製材してもらうんですよ』
作業場には、さまざまな種類の木が並んでいます☆
使いやすい大きさ、カタチに加工して、
皆さんはそれぞれ個人で好きなものを作っているんですって(*´▽`*)
『いろんなパターンがありますよ、木工と言っても種類が多いので。
糸のこを使っている方とか、お椀を作っている方とか、
本立てとかベンチやテーブルを作っている方とか...
私はどっちかっていうとチェーンソーを使うことが多いので、
チェーンソー木工みたいな』
設計図も自分で作成したり、作業台や機材もたくさんあります☆
この日もイナスクメンバーの皆さんが来ていて
アドバイスをしたり、協力したり...と、
楽しく作業を進めていらっしゃいましたヾ(≧▽≦)ノ
お子さん達とは、よく笛やバードコールなどを作るそうです♪
バードコールって??
鳥を呼ぶときの笛?
これがバードコール☆
鳥の鳴き声みたいな可愛らしい音がするんです(´艸`*)
木の太さや大きさで音も違うので、
きっと自分たちで作ったバードコールを鳴らしたら
子ども達も大喜びだろうなぁ♪♪
他に、子ども達と作ったのは...
間伐材を使ったベンチや、キャスター付き台車、箸も!!
カンナで削るそうですよ('◇')ゞ
他にも、掃除道具入れなどもたくさん作ったそうで、
それらもすべていなべの木と廃材を使ったとか!
ログハウスや小屋だったり、大きいものから小さいものまでいろいろあるんですね!\(◎o◎)/!
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お子さん達があらためて木とか自然に触れる機会って
なかなか少ないかな、と思うんですけど、
そういう姿を見ていて感じるものってありますか?と聞いてみると
ある中学生たちのエピソードを教えてくれました♪
『丸太を半分に切って開くと年輪が出てくるじゃないですか、
それを見て「木みたいや!」って言うんですよ。
木みたいやって... これ、木やで!って(笑)
売ってる板しか見たことがなかったり、
中にはプリントで木の年輪がデザインされているものとかね。
木に対してそんなイメージでいて、
まさか丸太を開くとああいうふうになってる、模様が出てくるっていうのは、
中学生でもびっくりしてましたね』
そっか、自分の目で本物の木を見たことがないと
そういう発想になるんだなぁ、と思いました!\(◎o◎)/
三重県には自然がたくさんありますが、
実際に里山や森など大自然に直に触れたり見たりする体験って
子ども達に限らず大人でも少ないかもしれません。
"地元の木を使う"
これって当たり前なようで、簡単なようで...
実はすごく難しいことなんですね。
だからこそ!
木や自然に興味をもって、よく知ることで、
木を身近に感じてもっと大切にできるのかな、と思いました(#^^#)
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次回も
【いなべ自然楽校 イナスク】の続きをお届けします。
お楽しみに♪
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