石水博物館「會津八一と川喜田半泥子 -独往と無茶の交流-」12/4まで開催!

2016.11.4(金)MIEリポート

はなきん!

石水博物館 12/4まで開催

「會津八一と川喜田半泥子

-独往と無茶の交流-」

※前期 10/7~11/6

※後期 11/8~12/4

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「石水博物館には~♪川喜田半泥子の作品~♪」

(宇多田ヒカル「真夏の通り雨」より)

 

 

 

津市垂水の千歳山にある「石水博物館

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木々のざわめきや鳥の声が聴こえる

とても素敵な場所にあります

 

石水博物館」は、陶芸家として有名な

「川喜田半泥子」ゆかりの博物館。

 

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そんな「石水博物館」で、現在開催されている

企画展「會津八一と川喜田半泥子

-独往と無茶の交流-」について

 

石水博物館 学芸員

蔵前 克也さんにお話を伺ってきました!

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會津八一(あいづ やいち)と

川喜田半泥子(かわきた はんでいし)

-独往と無茶の交流-

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會津八一(あいづ やいち)とは?

新潟県出身、明治14年8月1日生まれ

早稲田大学教授を務めた東洋美術史学者で

歌人、書家として知られています

 

「八一」の名は、8月1日生まれにちなんだ

名前なんだそうです

 

 

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銀行家でありながら、趣味の陶芸で有名な

「川喜田半泥子」と

 

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歌人、書家である「會津八一」の交流は、

 

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昭和22年、「八一」が「半泥子」に

手紙を出した所から始まります

 

戦災で一切を失った「八一」は、当時

日用品にも不自由しており

 

友人に「書」と交換に食器や茶器を無心したところ

「半泥子」の茶碗が手に入り、

その茶碗を「八一」はとても気に入ったんだそう

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それで、自分の「書」と「半泥子」の茶碗を

交換してくれないかという手紙をだしたそうです

 

「八一」から 突然手紙がきた「半泥子」は

びっくりしたのではないかと思いきや

 

十年前以上も前から「八一」の名前を聞いていて

京都の知人から「八一」の作品を

もらったことがあるので「八一」の名前は

親しく思っていたそうです

 

 

 

 

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「半泥子」は、良いものが出来たら贈るので、

その代わりに「鳴穂堂(なるほどう)」と、

ふでを揮って欲しいと返事を書きました

 

鳴穂堂(なるほどう)」とは

「半泥子」の廣永の住居のこと

 

「八一」から手紙が届いたころ

「半泥子」は津市郊外の廣永で

侘び住まいしていて焼き物を始めた所でした

 

ある日、半泥子が自宅近くの駅で

汽車を降りて扉を閉めたとき、

その汽車に乗ろうとした男に「バカヤロー!」

と怒鳴られ、半泥子は「ナルホドナー」と

悟りを開いたような気になったことから

鳴穂堂(なるほどう)」と名付けたそうです

 

 

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また、質素な小さな家での生活でしたが

「勿体ないほどの幸せを感じている」と

「僕とこは金殿玉桜(きんでんぎょくろう)だ」と

おっしゃられていたそう

 

別の手紙には「鳴穂堂(なるほどう)」にするか

金殿玉桜(きんでんぎょくろう)」にするか

迷っていることを書いたところ、

「八一」は両方とも揮毫して贈ったので

「半泥子」は大喜びだったそうです

 

特に「金殿玉桜(きんでんぎょくろう)」は

「半泥子」のお気に入りだったようで

額に仕立ててあばら家に掲げ、来る人来る人に

自慢していると手紙に記されています

 

 

 

ー會津八一の絶筆ー

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こうして 二人が交わした手紙は76通にもなり

お互いに交換した「茶碗」や「書」について

それぞれ相手の作品を高く評価しています

 

 

 

 

會津八一と川喜田半泥子 -独往と無茶の交流-

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「見どころは3つ!」と蔵前さん

 

普段は新潟県でしか見られない

新潟市會津八一記念館が所蔵する「會津八一」の作品

 

「八一」と「半泥子」の交流を物語る

二人の書簡12通と

「八一」と「半泥子」に贈った

「書」の作品10点展示

 

半泥子の代表作も20点展示されていますので

「八一」「半泥子」「二人の交流」を

存分にご覧いただけます(^^)

 

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個性的でインパクトのある「八一」の「書」

 

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とてもきれいな半泥子の代表作「雪の曙」

雪、そして桜をも彷彿とさせるような淡いピンク色

 

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桜の花びらの模様かと思ったら

「半泥子」さんの指の跡なんだそうです!

 

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二人の作品を一挙にご覧いただける絶好の機会!

 

ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか ☆彡

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<画像をクリックすると拡大できます>

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*記念講演会「會津八一の美学」

11/6(日)14:00~15:30(13:30開場)

講師:新潟市會津八一記念館 館長 神林恒道さん

会場:三重県立美術館 講堂

申込方法:石水博物館までお電話にて

定員:150名様

 

※今から間に合うギャラリートーク(2016.11.04現在)

11/12(土)、11/26(土)

各日 14:00~(30分程度)

 

 

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公益財団法人 石水博物館

〒514-0821 三重県津市垂水3032番地18

TEL 059-227-5677

HP http://www.sekisui-museum.or.jp/ 

 

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