防災特別番組「備える!逃げる!」三重県総合図上訓練ってどんな訓練??

2017.09.01(金)三重県庁からリポート!

防災特別番組「備える!逃げる!」

三重県総合図上訓練

アナウンサー:瀧裕司、西村尚美

三重大学自然災害対策室 川口 淳 准教授

コメントゲスト:鈴木英敬 三重県知事

 

 

9月1日は「防災の日」ということで

番組では、地震津波対策の他

全国各地で大きな被害をもたらしている

集中豪雨対策も含めた風水害に対する備えも

重点的に放送されました。

 

スタジオには、7月に発生した九州豪雨被災地に

日本災害ボランティアネットワークのメンバーとして

現地調査された、

認定NPO法人日本災害救援ボランティアネットワーク

萩野 茂樹さんをお迎えしてお届けされました!

 

そして三重大学自然災害対策室 川口 淳さんが

ライフワークとして、日ごろ

三重県内で取り組んでいらっしゃる

地域住民対象の防災研修に瀧アナが同行!

 

熊野市丁塚・釜のたいら地区の訓練の模様も

ご紹介されました☆彡

 

松本は、三重県庁の

三重県総合図上訓練」が行われている会場にいる

川口 淳 准教授に同行させていただき

お話を伺ってきました!

 

まずは、三重県庁の講堂に設置された

「災害対策本部」へ!

図上訓練」とは、防災訓練の一種

地域で大きな災害が発生する事態を想定し、

危険が予測される地帯または事態を

頭で考えて、書類を処理したり

書き込んでいく訓練のことなんだそう。

 

14市町34団体、およそ340名の方が関わった

今回の訓練は「平成29年9月1日(金)

午前8時30分頃、三重県南東沖を震源とする

マグニチュード8.7の地震が発生し

県内全域で震度7~6弱を観測するとともに

三重県沿岸部に大津波警報が発表。

県内全域にわたり、家屋倒壊、津波被害、火災

道路被害およびライフライン被害などの

甚大な被害が出た」という想定で行われました。

 

その中で川口先生の役割は

毎年、「外」の専門家として見て

最後に評価をすること。

 

朝からの訓練では、地震が起こってから

しばらく情報が入ってこない状況もあり、

 

リポート時には、

どういうところに手を打っていけばいいのか

作戦を練っている最中でした。

 

会場では、いくつもの大きなディスプレイに

三重県各地の状況が映し出され、被害状況の放送や

各机を行き来する人の激しい動きがあり

 

一つの会場に、県庁の方をはじめ

警察、消防、自衛隊、各省庁など

関係機関の皆さんが入って課題に取り組み

 

電話、ネット、人、紙などが

とにかく行きかう

臨場感のある現場でした。

 

 

川口先生から「三重県は災害が起きたときに

市町村の人たちが、直接人命の救助をする

バックアップを整える必要がある役所を

いかに早く支援するのかという

作戦を立てていく必要がある」とのこと。

 

 

今回の図上訓練の特徴は、

新しい情報システムを試すことや

先回りの作戦を立てる訓練であるということ。

 

孤立している場所へどういうルートで救助に行くか

早く決断して早く救助を行い、

早く救援物資がくるような作戦がたてられました。

 

<余震が来た時の訓練の様子>

発生から72時間が過ぎると、

生存率が急激に落ちるといわれています。

そのため、災害救助では72時間以内の救出に

全力を挙げることになります。

 

今回の想定は重く、

人命救助最優先する為、皆さんの下へは

1週間くらいは支援がとどかない可能性がある

との事でした。

 

いずれ公的な物資は現場へ届きますが、

早く物を届けるための道路がふさがれている

被災された方が多く出た、など

その時の状況により変わってきます。

 

だから、災害の備えでは

1週間分の食料の備蓄が必要なんだと

今日改めて分かりました。

 

 

ー西本アナ撮影ー

<リポートと会議に向かわれる鈴木英敬知事>

2時台のリポートの為に移動した、三重県庁3F

「知事室プレゼンテーションルーム」では

様々な会議が開かれていました。

 

例えば、

災害対策統括会議」は

救助などの方向性を考える実質的な会議。

 

その後も、朝から各地から集められた

被害状況の膨大なデータから、

報告の漏れがないか、

数字が独り歩きしてしまわないよう

入念な確認作業など、

厳しいチェックが行われていました。

 

そこから分析した資料を使い

公式な会議である「本部員会議」で

知事、副知事、各部長が集まって

最終意思決定が行われ、

マスコミなどへの公式発表も行われます。

 

県だけ、市町だけでもだめ、

市民、地域の皆さんが

自分ができることをちゃんとやって

コミュニケーションをとることが大切だと

川口先生はおっしゃられていました。

 

どこまでできで、何ができないかを

話し合うことが大事なんですね。

 

 

災害はいつ起こるかわからないからこそ、

常に備えておくことが重要なんだと

今回の「三重県総合図上訓練」を

目の前で見て実感しました。

 

この機会に改めて「防災」について考え、

身の回りの具体的な備えが

万全にできているかどうか

皆さんも もう一度確認してみませんか☆彡