『長崎県美術館・三重県立美術館コレクション 果てなきスペイン美術―拓かれる表現の地平』三重県立美術館で9/29(日)まで開催中☆

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こんにちは 迫田藍子です♪

 

今回の水曜日夕方リポートは三重県立美術館で開催中の企画展
『長崎県美術館・三重県立美術館コレクション 果てなきスペイン美術-拓かれる表現の地平』
についてご紹介しました✩.*˚

 

 

 

 

詳しいお話を
三重県立美術館
学芸員 坂本 龍太さん

に伺いました

 

優しく穏やかな坂本さん✨スペイン美術について詳しく教えていただきました。

 

 

 

 

長崎県美術館・三重県立美術館コレクション

果てなきスペイン美術 ―拓かれる表現の地平

 

三重県立美術館⾧崎県美術館は国内では珍しい「スペイン美術」を収集方針に含む美術館。

 

両館がこれまでに収集してきたスペイン美術作品には

「フランシスコ・デ・ゴヤ」「パブロ・ピカソ」「ジュアン・ミロ」「サルバドール・ダリ」など

美術史にその名を燦然と輝かせる芸術家たちの作品も含まれます。

 

展覧会では、両館のコレクションから選りすぐった中世から現代にいたる約100点の作品を展観。
スペイン美術の精華を紹介します。

 

 

特に20世紀~21世紀の作品が非常にバラエティ豊かにあるのが大きな見どころだそう。

 

また、中世に作られた板絵、木彫りの木彫作品、日本ではなかなか見ることができない作品が並びます。

 

 

スペインが勢力を持っていた17世紀黄金時代の宗教画、展示室自体を使うインスタレーション作品という変わった作品も展示しています。

 

 

 

両館がもつ魅力的なスペイン美術

 

三重県立美術館は、「バルトロメ・エステバン・ムリーリョ」や「フランシスコ・デ・ゴヤ」といったオールド・マスターの油彩画作品を収蔵しています。

 

また、三重県とスペインのバレンシア州との姉妹提携をきっかけに収集した、バレンシアの現代作家らによる20世紀のインスタレーション作品も加わります。

 

 

 

一方、長崎県美術館は、第二次世界大戦期にスペイン・マドリードに特命全権公使として駐在した外交官の須磨 彌吉郎が現地で収集した、いわゆる「須磨コレクション」を軸に、中世から現代に至るまでのスペイン美術作品を多数収蔵。

 

 

中世の板絵作品も含まれまれており、日本ではなかなか見ることのできない貴重な作品も出品されています。

 

他にも、両館が所蔵するスペインの芸術文化の黄金世紀である16、17世紀の宗教画や18、19世紀の肖像画、様々な素材が用いられ多様な表現がなされている20世紀の平面、立体作品などもあります。

 

多彩な作品群を堪能できます✨

 

 

 

 
5つのテーマからスペイン美術の魅力を紹介

古来豊かな芸術文化が育まれてきたスペイン。
その美術の歴史は果てしなく、全体像を捉えることは容易なことではありません。

 

日本ではまだ知られていない重要な芸術家たちも数多くいます。

 

第1章:宗教―神秘なるものへの志向
第2章:現実なるものへの視線
第3章:場と空間
第4章:光と影
第5章:伝統と革新

 
5つのテーマを手がかりにスペイン美術を多角的に捉えることを試みます。

 

また、いまだ日本国内では十分に知られていないスペイン人芸術家たちの作品も紹介しスペイン美術の幅広い魅力に迫っています。

 

スペイン美術が切り拓いてきた魅力的な表現の地平をご堪能いただけます✩.*˚

 

 

 

 

 

 

坂本さんオススメの作品

① フアン・カレーニョ・デ・ミランダ
《聖アンナ、聖ヨアキム、洗礼者聖ヨハネのいる聖母子》

 

1646-55年頃、長崎県美術館

 

 

②バルトロメ・エステバン・ムリーリョ《アレクサンドリアの聖カタリナ》

 

1645-50年頃、三重県立美術館

 

 

 

入口入ってすぐにある立派な宗教画。
その美しさに思わず見とれてしまいました✨

 

『両作とも非常に丹念に書き込まれた美しい作品』と坂本さん。

 

冒頭からスペイン美術の魅力を感じられると思います!

 

 

 

 

 

そのほかの展示をご紹介

第2章:現実なるものへの視線
リアリズムや現実をどう捉えていたのかが描かれた作品が並んでいました。

 

 

第3章:場と空間
版画や立体物との空間が表現されていました。

「歩哨都市」という現代作家が表現した作品は、クールで面白い作品でした。

 

 

第5章:伝統と革新

チラシの表紙にも使われているピカソの「鳩のある静物」も。

見応えのある作品でした。

 

 

 

他にも宮廷画家が描いた軍人の姿や、鏡にうつる裸の自画像を描いた作品など、多角的な表現で描かれたさまざまな作品が並んでいました。

 

 

 

 

 

 

■ギャラリートーク

本展の担当学芸員が展示解説。

日時:8月18日(日) 、9月14日(土) 14時~(30分程度)
会場:三重県立美術館 企画展示室
(展示室に入るため、本展観覧券が必要です。展示室入口にお越しください)

 

担当は坂本さんということで、
展示のテーマや内容を説明したのち、何点か重要な作品をご紹介くださいます。

 

ちなみに坂本さんは、大学院で17世紀の宗教美術をご専門に学ばれていたそうで、その専門知識を活かした解説が聞けそうですね✨

 

 

 

■招待券プレゼント!!

朝の番組

「Pick up On Mie~POMie!(ポミー)~」
8月21日(水)の放送内で清田アナウンサーが、今回の展示について紹介されるそうです♪

 

その際、招待券のプレゼントがあるそうなので、ぜひ来週水曜日のポミーをチェックしてみてくださいね♡

 

 

 

『ゴヤ、ピカソ、ダリ、ミロといった日本でも知られている人気作家から、他にもさまざまな作家の作品が展示されています。スペイン美術にあまり詳しくない方からスペイン美術好きの方まで幅広い方にお楽しみいただけると思います』

と坂本さん。

 

 

 

夏休みの自由研究にもオススメなこちらの展示。
ぜひ、涼しい美術館でスペイン美術を堪能してみてはいかがでしょうか✩.*˚

 

 

 

長崎県美術館・三重県立美術館コレクション 果てなきスペイン美術-拓かれる表現の地平

会期:2024年7月20日(土)~9月29日(日)
休館日:月曜日(8月12日、9月16日、9月23日は開館)、8月13日(火)、9月17日(火)、9月24日(火)

開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)
観覧料:一般 1,000(800)円
学生[大学・各種専門学校等]800(600)円
高校生以下 無料
( )内は前売および20名以上の団体割引料金

 

果てなきスペイン美術

 

 

 

三重県立美術館
〒514-0007 三重県津市大谷町11番地

TEL:059-227-2100

 

ホームページ

 

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柳原義達記念館では同時期に特別展示
植松 英次氏の「土と火」も開催中です✨

 

ゴヤの作品
 
ありがとうございました!