松阪市にある日本最初の厄除観音【 岡寺山 継松寺 】

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今回のリポートは

「 おかでらさん 」「 岡寺観音 」と呼ばれ親しまれている

松阪市の

【 岡寺山 継松寺 】

(おかでらさんけいしょうじ)

よりリポートをお届けしました。

ご住職

柏木文雄(かしわぎぶんゆう)さんにお話し伺いました。

【 ご本尊様 】

如意輪観音様です。

【 歴史 】

継松寺さんの歴史は

天平15年まで遡ります。

聖武天皇の勅願により

行基菩薩が建てた“ 日本最初の厄除観音 ”です。

当時

奈良の東大寺が建設されているときで

その東大寺が無事に建立することを願って創建されたお寺です。

その後

聖武天皇42歳の厄年のときに

継松寺のご本尊《 如意輪観世音菩薩 》

宮中にお奉りし祈願した後

再びご本尊を岡寺さんに安置したことから

厄除け観音として親しまれるようになりました。

継松寺という名前は

奈良時代に大洪水のために流失した諸堂を再建したと言われる

継松法師の名に因んで付けられたものだそうです。

元々は

松阪市の石津にありましたが

松坂城が築城されたときに

今の場所に移され

それから約400年地域のお寺として親しまれて来ました。

【 境内 】

まずは手水舎でお清めをします。

正面には

香炉堂(こうろどう)があります。

お線香をあげるところです。

本堂の横には昔使われていた中国の想像上の動物の亀の香炉もありました。

階段を上がって本堂で参拝します。

すぐ横には

お守り御朱印をいただく社務所があります。

そこでみつけたお守りを二つご紹介します。

【 厄除け守札 】

古くからお寺に伝わる守札。

金色の小さな札は財布などに入れて常に身につけて、

白いお札は竹串につけたまま、寝室の天井などに張り付けるのだそう。

こちらは

【 韋駄天守 】

カルフルな紐が特徴となっています。

韋駄天という仏教の神様は足が早いことで知られています。

韋駄天にまつわるエピソードで有名なもの。

悪い鬼が仏舎利(お釈迦様の遺骨)を盗んだとき、追いかけて取り戻したという逸話があります。


この話から「韋駄天」が足の速い人の代名詞になりました。
韋駄天にお参りすると

足腰が丈夫になったりスポーツの世界でいい成績を収めたりできると言われています。

その韋駄天が

継松寺にも安置されており、このお守りが誕生しました。

三重松阪マラソンのために作られたものです。

なんとご住職も三重松阪マラソンのランナーなんだとか。

ちなみに本堂横の「役行者」も修験道の開祖として知られていて、

山で修行をしていたことから

お参りすると

足腰が強くななると言われています。

【 年中行事 】

1月1日  新年祈禱会

2月節分  節分星祭祈禱会

2月上旬  二月初午

3月上旬  三月初午(初午大祭)

8月9日  四万六千日会式

継松寺さんの最大の行事といえば

3月上旬に行われる《 初午大祭 》です。

松阪の三大祭りにも数えられていて

二日間にわたって厄除大祈禱会が行われます。

その年に厄年の方が多く参拝に訪れる日です。

また数多くの露天も並び、

厄をはじき去るに因んで竹製の郷土玩具の「猿はじき」などもおみやげ品として親しまれています。

また

おまつりしている観音様にちなんで

5月10月の18日は「 観音市 」が開かれます。

食べ物屋さんなど出店がありお寺が賑わう日です。

他にも

毎月1日と18日は「 ご縁日 」と言い

朝のおつとめや写経の会などが行われています。

【 厄落としご祈祷 】

年中行われています。

1月~3月は予約はいりませんが

4月~12月まではご予約してお出かけください。

詳しくは

▶︎▶︎ HPをご覧ください

【 アクセス 】

三重県松阪市中町1952

駐車場あります

☎️0598-21-0965

自分の心と正面から向かい合ういい時間を過ごすことができました

継松寺さんありがとうございました。