2015.03.13(金)MIEリポート
はなきん!
空飛ぶ夢「空」と「飛翔」
-Fly High on the Wings of Art-
「空飛ぶ~美術館~♪」
(童謡「ぶんぶんぶん」より)
三重県立美術館では
タイトルだけで心をギュっと掴まれるような
3/7~5/6「空飛ぶ美術館」展が
開催されているとうことで
今日は、三重県立美術館
学芸員 鈴村麻里子さんに
お話を伺いました♪
三重県立美術館の「テーマ展」
今回のテーマは「空」と「飛翔」
ギリシャ神話の、蝋で固めた鳥の羽で飛んだ
「イカロス」(とその翼を作った父親のダイダロス)
がキーパーソンとして登場します 😳
鳥を真似て空を飛ぶことは、
古くから何度も失敗を繰り返しつつ
挑戦されてきました☆彡
画家としても名高く万能の天才と言われている
レオナルド・ダ・ヴィンチでさえ
空飛ぶ夢は実現できなかったといいます 🙁
この「空飛ぶ夢」と美術には
実は、とても密接な関わりがあり 😯
三重県立美術館の「空飛ぶ美術館」展は
まさに、その夢を辿りながら
作品鑑賞ができる構成になっています♪
「空飛ぶ美術館」は4章構成
絵画、彫刻、写真、版画、立体、書籍
作品約120点が展示されます(^^)
<4月上旬、展示入替あり>
1.「空の表象」
2.「空飛ぶ生物への関心」
西洋風の作品もあれば、日本画風の作品もあり
同じ「空」でも、様々な作品がありました 😮
空の移り変わりが好きな私が目を奪われたのは
黒田清輝さんの「雲」6枚組の作品☆
宮脇晴さん「月と雲と山」も気になりました
3.「空想飛翔」
「空飛ぶ夢」は現実世界より先に
美術の(想像上の)世界において実現しました
本来飛べないはずの人間の姿をした生物が
飛ぶためには、空飛ぶものに乗ったり
翼を生やしたり、羽衣を着たりすることが必要で
画家や彫刻家は人を「飛ばす」為に
様々な工夫を凝らすこととなります。
作者さんの葛藤も、3章の見どころです!
私には、本多綿吉郎さんの「羽衣天女」
翼が生えた天女が印象的でした(>_<)
他に気になったのは「歌舞伎」の絵!
現在では舞台上で「飛行装置」が発達し
役者が飛んでいるかのようにみせる演出が
普及していますが、
歌舞伎の上演における起源は
元禄期まで遡ると言われているそうで、
空中を舞う場面をどんな風に舞っていたのか
を描かれたものがありました 😆
「宙づり」は、かつては網などを用いて
危険を伴いながら実施されてきたそうです
4.「飛ぶためのテクノロジー」
現実世界で「空飛ぶ夢」を叶えた航空機が
アーティストたちに大きな影響を与えました 😮
「気球」や「飛行船」「飛行機」
「航空機」を題材とした興味深い作品が
数多く紹介されています☆☆☆
立体的な作品や造形作品も多く、
4章は、1章、2章、3章とは
大きく違った空間に感じました 😯
「空飛ぶ美術館」展では、期間中
様々なイベントを開催!!
★空飛ぶ図書館
(三重県立図書館による出張図書館)
3/14(土)13:00 ~ 16:00
美術館エントランスホールにて
展覧会関連図書の展示・貸出
★飛ぶためのワークショップ
「flying islandー飛行機島では空を飛べるー」
3/22(日)10:00~
講師:竹田尚史+榊原由依
(アーティストユニット)
事前申込不要、参加費無料
道具、材料は用意してくださいます☆
★ギャラリートーク
担当学芸員さんによる解説
14:00~(各30分程度)要観覧券!!
ー事前申込不要ー
・3/29(日)…第3章
・4/11(土)…第1章
・4/26(日)…第2章
・5/2(土)…第4章
ギャラリートークは、
実は私行ったことがなかったのですが
今回、鈴村さんが解説を交えながら
一緒に作品を見てくださったことで
より面白く作品をみることができました 😳
純粋に、絵や作品を見て心を打たれるのは
とてもいいことです!
いい絵というのは心を打つ力を持っている
と鈴村さんはおっしゃられていました(^^)
そこに、さらにギャラリートークを聞くことで
作家さん自身のことや時代背景、歴史などを知って
より深く、違った角度から
作品を面白くみることができるようになります!
すでに作品をご覧になった方も、
これから行かれるという方も
ぜひ一度ギャラリートークで学芸員さんの解説を
お聞きになってみてください(^0^)
ちなみに、鈴村さんの好きな絵は
鉛筆やコンテで描かれた素描☆彡
画家の本心が見れる気がするそう!
三重県立美術館は、
見る人の新しい感覚を呼び覚ます、
多彩な展示内容が魅力です!!
企画展「空飛ぶ美術館」のほかにも
特集展示、常設展示室、柳原義達記念館も開催中♪
美術館 で作品を鑑賞した後は、
レストランでゆったり余韻に浸ってみたり
ミュージアムショップで
記念にお土産も買うこともできます!
今だけしか手に入らないグッズもあります★
おひとりで、または大切なお連れ様と
三重県立美術館で
ゆったりと充実した時間をお過ごしください!
「空飛ぶ美術館」展
3/7(土)~5/6(水・休)
開館時間 9:30~17:00(入館16:30まで)
休館日 毎週月曜日(4/27,5/4は開館)
観覧料 一般 900円(700円/団体割引)
学生 700円(500円/団体割引)
高校生以下無料
(学生の方は、生徒手帳・学生証が必要)
※家庭の日(3/15,4/19)は団体割引料金で
ご覧いただけます
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三重県立美術館
〒514-0007
三重県津市大谷町11番地
TEL: 059-227-2100
HP:http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/art-museum/index.shtm
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