2021-01-28(木)ゲツモク・MIEリポート
伊賀市では、1月19日に
「デジタルミュージアム 秘蔵の国 伊賀」が開設されました。
一体どのような「ミュージアム」なのか
詳しいお話を
伊賀市上野図書館の
村田さんに伺いました。
デジタルミュージアム
秘蔵の国 伊賀
「デジタルミュージアム 秘蔵の国 伊賀」とは
伊賀市の文化や歴史を知ることができる
インターネット上の博物館です。
伊賀はかつて、藤堂高虎に
「秘蔵の国」と評された歴史文化の宝庫。
しかし、多くの貴重な資料は公開できる場が限られていたり、資料の劣化を防ぐために、簡単には見ることができなかったんだそう。
そこで、伊賀市や一般社団法人伊賀上野観光協会などが所蔵する貴重な歴史資料や文化財を、デジタルで記録・保存したものをインターネット上で公開する、「デジタルミュージアム 秘蔵の国 伊賀」が開設されました。
使用方法
パソコンやタブレット、スマートフォンで
伊賀市のホームページにある
「デジタルミュージアム 秘蔵の国 伊賀」のバナーをクリック!
デジタルミュージアムのトップ画面を開くと
「芭蕉と俳諧の世界」「伊賀流忍者」「郷土資料」の3つのテーマが表示されます。
希望のテーマを選ぶと、テーマごとに資料の一覧が表示され
さらに見たい資料を選ぶことで
高精細な画像や資料の内容を
現在の文字で見られる翻刻文を表示することができます。
各テーマの見どころ
「芭蕉と俳諧の世界」
芭蕉のふるさと 伊賀市には、大切に守り伝えられてきた3500点の芭蕉に関する資料がありますが
「芭蕉と俳諧の世界」では、そのなかから、芭蕉本人が書いた真筆をはじめ 芭蕉の肖像画や伊賀にゆかりのある俳人の資料など43点が公開されています。
芭蕉の真筆からは、デジタルミュージアムの機能を使って、書き換えた跡など、資料の細かい部分に注目することで、芭蕉さんの俳句作りに対するこだわりや思いが伝わってきます。
「伊賀流忍者」
「伊賀流忍者」では、伊賀と甲賀共通の忍術秘伝書『萬川集海』をはじめ、三大忍書のひとつとされる『正忍記』、天正伊賀の乱の記録『校正伊乱記』などが公開されています。
忍術書には伊賀流忍者の歴史や心得をはじめ、実戦的な忍びの術などが記されており、伊賀流忍者が子孫を思いやり書き残した様子がうかがえます。
資料とともに、忍び道具や忍者関連寺院についても画像と目録で紹介されています。伊賀流忍者の息遣いを感じられます。
「郷土資料」
「郷土資料」では、藤堂藩の藩政資料や地域の歴史に関する資料24点を公開しています。どれも文化財指定された貴重な資料。
政治の事だけでなく、風水害や火事、温泉地への療養のことなども記されており、資料を通じて江戸時代の様子や人々の暮らしを感じていただけそうです。
公開記念講演会
2月27日土曜日、午後1時30分からは
上野市駅前にある「ハイトピア伊賀」において
公開記念講演会「伊賀の魅力 再発見」が開催されます。
詳しくは
伊賀市文化交流課 電話番号0595-22-9621まで。
→伊賀市役所HP
おわりに
「デジタルミュージアム 秘蔵の国 伊賀」では、「いつでも・どこでも・だれでも」が伊賀の歴史や文化に触れることができます。
伊賀の宝であり、三重の宝、魅力がつまった「デジタルミュージアム」をたくさんの人に利用していただき、伊賀を知り、伊賀を好きになるきっかけにしていただきたけたらと、村田さんの想いをお話いただきました。
まさか忍者の「秘伝書」が、世界に発信される日がくるなんて、当時 忍術を記した人は思いもしなかったでしょうね。
今後も、伊賀市の
様々な資料が公開される予定なんだそうです。
貴重な資料がたっぷりの
「デジタルミュージアム 秘蔵の国 伊賀」に
ぜひアクセスしてみてくださいね!