日別アーカイブ: 2021年6月1日

かんなクズで裂き織り!裂き織り作家 野村さつ子さん!

5月31日月曜日

『裂き織り』ってご存知ですか?

裂き織りとは、不要になった布を細かく裂いて、緯糸(よこいと)として織り込んだ織物のことです。

この裂き織りの技術を使い新たな機織り技法

『ヒノキのかんなクズ織り』

特許を取得された鈴鹿市深溝町の

裂き織り作家 野村さつ子さん から

お話を伺いました!

野村さんのご説明によると

『裂き織り』とは、

東北・佐渡・島根など日本海側、長野県一帯、寒さが厳しい所での織物で、呼び名をサッコリ、サクリ、ザクリ、サッキョリ、シャクリ、ツヅラ、チヂレ織り、ボロ織りと、各地でいろいろな呼び名があります。

【小豆3粒包める布は捨ててはいけない!】

古くなった布を大切に細かく裂いて、緯糸として新たな布に再生する『もったいない』の気持ちから生まれた織物だそうです!

特許を取得した『ヒノキのかんなクズ織り』とは、大工さんがかんなで削るかんなクズを緯糸に使ったもの。布と違って巾、長さがマチマチのものを織り込んでいくそうなので、凄い技術だと思いますし、織りながらヒノキの香りも広がるとのこと。

ヒノキのかんなクズ織りで作られた作品は、

バックやコースター、ティッシュケース、マスクケースなど、着る物は難しいそうですが、色々な作品が出来上がるのですね!

これまでに野村さんは、

テーブルセンター、ランチョンマット、フクロウ型レター入れ、バック(トートバック)などを様々な作品を作られたそうです。

緯糸のヒノキかんなクズはベージュ系の色なので、縦糸の色使いで変化を出します。

パッチワークを施すことで華やかな作品に仕上がるのですね!

是非見てみたいです!!

今はコロナ禍ですが、秋頃、作品展を企画しているそうです。

日程: 10月22日(金)〜24日(日)

場所: 鈴鹿ハンター

また、野村さんが主宰している教室

【さきおり工房さっこり】でも見ることが出来るようですよ!

今後も教室を続けながら体験したい方へ機会を提供するとのこと。

『またいずれは、小学校などで子どもさんたちにも体験をと考えています!』と野村さん。

捨てられるものだった『布』と『かんなクズ』で、よみがえった作品!

『もったいない』の気持ちから生まれた織物って素敵ですね!

皆さんも、機会がありましたら、野村さんの作品を手に取ってみてくださいね!

『さきおり工房 さっこり』

【お問い合わせ先】

裂き織り作家 野村さつ子 さん

電話: 090-5033-2727