5月31日月曜日
『裂き織り』ってご存知ですか?
裂き織りとは、不要になった布を細かく裂いて、緯糸(よこいと)として織り込んだ織物のことです。
この裂き織りの技術を使い新たな機織り技法
『ヒノキのかんなクズ織り』で
特許を取得された鈴鹿市深溝町の
裂き織り作家 野村さつ子さん から
お話を伺いました!
野村さんのご説明によると
『裂き織り』とは、
東北・佐渡・島根など日本海側、長野県一帯、寒さが厳しい所での織物で、呼び名をサッコリ、サクリ、ザクリ、サッキョリ、シャクリ、ツヅラ、チヂレ織り、ボロ織りと、各地でいろいろな呼び名があります。
【小豆3粒包める布は捨ててはいけない!】
古くなった布を大切に細かく裂いて、緯糸として新たな布に再生する『もったいない』の気持ちから生まれた織物だそうです!
特許を取得した『ヒノキのかんなクズ織り』とは、大工さんがかんなで削るかんなクズを緯糸に使ったもの。布と違って巾、長さがマチマチのものを織り込んでいくそうなので、凄い技術だと思いますし、織りながらヒノキの香りも広がるとのこと。
ヒノキのかんなクズ織りで作られた作品は、
バックやコースター、ティッシュケース、マスクケースなど、着る物は難しいそうですが、色々な作品が出来上がるのですね!
これまでに野村さんは、
テーブルセンター、ランチョンマット、フクロウ型レター入れ、バック(トートバック)などを様々な作品を作られたそうです。
緯糸のヒノキかんなクズはベージュ系の色なので、縦糸の色使いで変化を出します。
パッチワークを施すことで華やかな作品に仕上がるのですね!
是非見てみたいです!!
今はコロナ禍ですが、秋頃、作品展を企画しているそうです。
日程: 10月22日(金)〜24日(日)
場所: 鈴鹿ハンター
また、野村さんが主宰している教室
【さきおり工房さっこり】でも見ることが出来るようですよ!
今後も教室を続けながら体験したい方へ機会を提供するとのこと。
『またいずれは、小学校などで子どもさんたちにも体験をと考えています!』と野村さん。
捨てられるものだった『布』と『かんなクズ』で、よみがえった作品!
『もったいない』の気持ちから生まれた織物って素敵ですね!
皆さんも、機会がありましたら、野村さんの作品を手に取ってみてくださいね!
【お問い合わせ先】
裂き織り作家 野村さつ子 さん
電話: 090-5033-2727