今日は森の新緑が美しい
津市垂水にある
【石水博物館】
に行ってきました!!
豊かな自然に囲まれた
とっても清々しい場所です(´艸`*)
陶芸家として有名な川喜田半泥子ゆかりの博物館である【石水博物館】
先週から始まった企画展が
『坪島土平の世界~山中無暦日~』
(つぼしまどへいのせかい さんちゅうれきじつなし)
ちなみに「土平」の「土」には【﹅(点)】が入ります!
坪島土平は陶芸家で、半泥子さんのお弟子さんなのです☆
戦後まもなく17歳で半泥子さんに入門し、
青年期は半泥子さんとともに
津市の廣永窯で作陶していたそうです。
今回の企画展は…
半泥子没後も50年間、廣永窯の火を守ってきた
坪島土平さんの回顧展☆
半泥子没後50年の年、
半泥子さんと同じ84歳で土平さんが旅立たれてから
まもなく3年が経とうとしています。
今回の企画展では、
土平さんの作品75点と関連作品を通して、
その業績やお人柄、半泥子さんとのユニークな師弟関係についても
知ることができます(^_-)-☆
第1章では、
半泥子さんと共に作陶していた時代の
素朴な感じの作品が並んでいます♪
初期の作品は半泥子さん好みの、
茶の湯の精神が根底にあるような侘びた作品が多く、
展示されているのはすべて
半泥子さんが手元に置いて愛用していたものだそうです(*”ω”*)
いろんな作品を拝見させていただきましたが…
第2章、第3章と進むにつれて
華やかで豪快な雰囲気になっていき、
「坪島土平の世界」が広がっていくのが分かります♪
土平さんご自身も
「坪島土平の世界が開けたな」と思ったのは
50歳を目前にした頃だったそうです(≧◇≦)
それから、絵付けが素晴らしい大皿や、豪快な大壺など
半泥子さんにはない作品群が誕生したんだとか!
「透かし彫り」が施された大きな壺や、
土平作品の代名詞である
陶器の土と時期の土を絶妙に融合させる
「象嵌(ぞうがん)」という技法で作られた壺は
存在感もあって見ごたえがありました☆
「透かし」も「象嵌」も
炎の作用を熟知していないと失敗する恐れが大きいそうで、
まさしくプロの技!というのが分かりますね(*´Д`)
ちなみに、陶芸作品だけでなく絵画やガラス絵など、
おもしろくてかわいらしいものもたくさんありました♪
きっと、土平さんはユーモアがあって、
朗らかな人だったんだろうなぁ…と勝手に想像しちゃいましたヾ(≧▽≦)ノ
2階では土平さんの茶道具と、
半泥子さんの作品を対比させるように展示されていました☆
茶碗を中心とする茶陶は土平陶芸の原点!
師匠と弟子とは言っても、陶芸においては
半泥子さんは一生素人を貫いた趣味人で、
土平さんはプロの陶芸家、ということで
技術的なことは何も教わらなかったそう…
ちょっと変わった師弟関係ですね(;^ω^)
半泥子さんの作陶精神を受け継ぎつつも、
自在に独自の境地を切り開いた土平さんの
豪快で品格のある世界を楽しむことができます!!
とにかく、迫力がある展覧会☆★☆
陶芸ファンのみならず、
陶芸ファン以外の方にもぜひご覧いただきたいです!!
ゆっくりじっくり作品に見入ってしまうハズ(´∀`*)
『坪島土平の世界~山中無暦日~』は
津市垂水の【石水博物館】で
7/3(日)まで開催しています♪♪
(7/3は坪島土平さんのご命日だそうです)
6/25(土)にはギャラリートークもありますよ☆
詳しくはホームページを!