こんにちは 迫田藍子です♪
今回の水曜日夕方リポートは、
青春時代を松阪で過ごした日本映画界の巨匠、小津安二郎監督にまつわるものを展示した
「小津安二郎松阪記念館」についてご紹介しました✩.*˚
リニューアルオープンに向け準備中という事で、
「松阪市産業センター」の一角をお借りしてリポートをお届けしました。
お話を伺ったのは
松阪市産業文化部文化課
文化課長 川村 浩稔(ひろとし)さん
4月3日(土)リニューアルオープン
小津安二郎松阪記念館
小津監督の紹介ビデオの放映や写真・代表作品のパネル展示がされていた
「小津安二郎青春館」が昨年12月末をもって閉館。
松阪公園内にある歴史民俗資料館の2階を改装し、
「小津安二郎松阪記念館」として展示や情報発信の拠点になります。
■主な館内展示
・小津監督のルーツの紹介
・小学校時の作文や図画作品
・中学時代の日記の紹介
・友人への手紙
・映画ポスター
・紹介映像の放映
若き日の小津監督の素顔や思い出、映画世界に目覚めていく様子を、直筆資料やデジタル機器、 紹介映像などで知ることができます。
特に映像は、松阪と若き日の小津監督との関わりがよく分かるものになっています。
◾︎安二郎の言葉(デジタルサイネージ)
ディスプレイによって映像や文字を表示するものを使用し、小津監督が残した言葉を紹介します。
まるで小津監督が話しているような感覚にもなるかも?!
デジタル機器を使った事によって、さらに展示としての広がりができますよね✨
川村さんのこだわりを感じます。
🔷企画展「青春のまち松阪展」
開館を記念し、資料館1階で4月3日から6月6日まで、小津監督が過ごした大正時代の松阪と小津家の生活を紹介する企画展です。
◾︎海外で作成された映画ポスターなどで監督の世界的な評価を紹介
▶近年、世界でかなりの評価を得ている小津監督。
世界映画史上トップテンでは「東京物語」が首位を獲得するなど、海外の人の胸にも小津作品が響いているんですね。
◾︎お母さんの手紙などから家族の様子を伺い知ることができます
◾︎中学時代の日記をもとに、当時の監督の姿を松阪の町の様子を交えて紹介
中学時代の友人は ”一生の友” と呼ぶほど、晩年まで交流があったとか。
松阪で友人たちと過ごした日々がとても充実していたんですかね。
友達を大事にできる人って素敵だな✨
実は小津安二郎監督の名前は知っていても、作品は見たことがなかったので、事前に代表作でもある「 東京物語 」を観ました。
最初は白黒の画面とゆったりした空気に少し着いて行けない感じがあったんですが、徐々にその世界観 ”小津ワールド” に引き込まれていったんです!
1953年公開の「東京物語」
穏やかで優しい空気感は、包み込まれていくような感覚でした。
家族とは何か?と考えさせられるしっかりとした内容は、ぐーっと込み上げるものがありました。
ま、小津ファンの方にとってみれば初見の奴が何を~と思われるので、あくまでも個人の感想です(笑)
小津監督といえば、「小津調」といわれるローアングルでの撮影や独特のカット割りやセリフ回し。
このローアングルの画角はその場に入り込んでいるかのような感覚にもなります。
また、絵画として楽しんでもらえると川村さん。
確かに!!構図がステキですもん♪
「東京物語」のなかで、三男の敬三が『 松阪に出張で~ 』と発する場面があって、
こういう所に小津監督の松阪や三重への愛を感じました。
他の作品にも、実際に別の場所で撮影しているけれど、松阪を思わせるような雰囲気の場面がでてきたりと風景にも故郷への想いが溢れているそう。
小津監督が多感な青春期を過ごした松阪。
若き日の小津青年の思い出の品、監督になってからの展示物など、小津ワールドを存分に堪能できる
「 小津安二郎松阪記念館 」
いよいよ、今週土曜日4月3日のオープンです!!
ぜひ、訪れてみてくださいね🎬✨
川村さんは、開館準備にかなり尽力されたそう。
川村さんの小津愛が詰まった記念館、どんな感じなのか楽しみですね✩.*˚
ちなみに、川村さんの好きな小津作品は戦前の活劇物。
特に「その夜の妻」という作品がお好きだそう。
サイレント映画ながら、役者の表情や演出に魅せられるそうなので、この作品も観てみようかな♪
小津監督の話をたくさん聞かせてくださり、ありがとうございました✨
小津安二郎松阪記念館オープンに際して
松阪市役所のホームページに特設サイトが4月3日よりオープンします。
「映画監督小津安二郎 青春のまち松阪」
歴史民族資料館
・住所/ 三重県松阪市殿町 1539
・入館料/ 一般(共通)80円、6才以上18才以下(共通)40円
・開館時間/ 9:00~16:30 (初日のみ9:30から)
・休館日/ 月曜日(祝日を除く)、祝日の翌日
・TEL/ 0598-23-2381 (4/3から繋がります)