三重映画さんぽ「熊野古道センター映画祭」


三重映画フェスティバル実行委員会の協力によりお送りしている「三重映画さんぽ」。

今回は8月8日土曜日、三重県立熊野古道センターで開催される熊野古道センター映画祭について、ご担当の東美沙さんにご紹介いただきました。

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熊野古道センター映画祭開催のきっかけは、尾鷲には映画館がなく、熊野古道センターではこれまで、貸館や共催事業として映画上映会が行われていることや、昨年、三池崇史監督を招いてのトークと映画上映を行ったこと、また映画をご覧になった方から「映画は大きなスクリーンで、皆と感動を分かち合って見るといいな」という声をよく聞いたことから、継続的な上映会を開催することとなりました。


上映作品は第1回が『TOMORROW/明日』、第2回が『第三の男』です。

今年は戦後70年。『TOMORROW/明日』は、平和の尊さ、戦争を繰り返さないというテーマが感じられる作品です。
8月9日は長崎に原子爆弾が投下された日で、この映画は、前日8日のお昼から9日のお昼までを描いた作品ですので、上映日も8月8日としたそうです。

黒木監督は、この作品とともに『美しい夏キリシマ』『父と暮せば』など、戦争へのレクイエムを描き、どの作品も評価が高い監督です。また意外に知られていないのですが、監督は松阪市で生まれています。一家は宮崎県に住んでいましたが、毋親の実家が松阪にあったためです。

『第三の男』は、第二次世界大戦後のオーストリアを舞台に、アメリカ人の小説家が、交通事故死したと装う友人の失踪の真相をさぐるサスペンス映画で、1949年にカンヌ国際映画祭グランプリ、1950年にアカデミー賞撮影賞を受賞したキャロル・リード監督の名作。戦争で破壊され荒廃したウィーンの姿が光と影のコントラストによって美しく、怪しく映し出されています。

どちらの上映会も、映画解説と上映後には座談会も行われます。

 

【熊野古道センター映画祭』

日程:第1回 2015年8月8日(土)『TOMORROW/明日』
    第2回 2016年1月16日(土)『第三の男』

   午後1時開場/午後1時30分解説/午後1時45分上映/午後3時35分座談会/午後4時閉会

場所:三重県立熊野古道センター映像ホール

入場無料、事前の申込みが必要(先着80人)

申込み・お問い合わせ先:「三重県立熊野古道センター」電話0597-25-2666

 

山上和美でした♪