第27回インタビュー 井村正勝さん

今日を頑張るあなたに送るインタビュー。
県内で活躍されている方々のお話をお届けします。

井村正勝さん。

井村さん.jpg

昭和18年3月、松阪生まれ。

都立高校、学習院大学、大日本印刷株式会社から、

25歳で井村屋製菓株式会社(現:井村屋グループ株式会社)に入社。

代表取締役社長、会長、相談役を経て、現在はシニアフェローです。

三重県教育委員会 教育委員長など、数々の要職を歴任し、

現在は三重県社会福祉協議会 会長 などを務めていらっしゃいます。

井村さんの価値観を大きく変えたのは、昭和47年、30歳になる直前、

外資系レストランを日本で展開するため、アメリカに行った時でした。

日本とは全く異なる文化の中で、「自由」という概念の違いに驚いたそうです。

「叩けよ、さらば開かれん」の言葉のように、

自分は何をしたいのか、どうしたいのか、考えて行動しなければ

得るものはなにもない。

人の価値を考えるのではなく、自分の価値観を作っていくことが大切である、

と学びました。

井村さんが社長に就任したのはバブルがはじけた頃。

大変な時代でしたが、アメリカのレストランで培った考え方、

お客様のために我々が存在する「あなたの喜びは私の喜びです」を心に刻み、

取り組みました。

お客様に喜ばれることが嬉しい、ありがたい。

景気の良い時もそうでない時も、利益の出る時も出ない時もあるが、

お客様のために我々が存在するんだと思えば、

難局を回避できるわけではないが、

それが会社の存在意義だと思い業務に励むことができる。

良く言われる「お客のニーズをひろう」という考え方については、

マーケティング的などの考え方もあり、大事なことではあるが、

サービスを作り出すプロとしては少し足りないのではないかと考える。

お客様に「こんなものが欲しかった!」と言わせることが大事。

そのためには、お客様のニーズの「1歩先を行く」ことが必要で、

こちらから新しいニーズを作り出す。

難しいことではあるが、ヒット商品の裏には必ずそういうことがある。

「1歩先のニーズ」はどうやったら見つけることができるか?

それは、自分が良い消費者であること

良い消費者であれば、どんなものが欲しいか、必要か、分かってくる。

歳を重ねるということはいろんな経験ができること。

失敗をしてもそれを糧にしていく。

Tryすることが大事

【座右の銘】

Your pleasure is my pleasure.

インタビュー、次回は7月の放送予定です。 お楽しみに。

山上和美でした♪