「ごめんなさい」が言えない長女

今週も、番組をお聴きいただき

ありがとうございました。

今週は、  ラジオネーム かりんとう さん からのご相談でした・・・

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5歳・3歳の姉妹の母です。 長女が「ごめんなさい」が言えない事です。

特に家では、妹のほうができる事が増えてきて、

この頃何かと ぶつかるようになって、罵り合うように

激しいケンカになります。 妹のものは「ちょっと借りるね」と

奪うようにして使うくせに、 自分のものは絶対に貸しません。

時々、妹を傷つけるようなことを言うので、きつく長女を

叱ってしまいます。「妹に謝りなさい」と怒っても、

決して 謝りません。謝ったとしても、わざと嫌な顔をして

「ゴ・メ・ン・ね」と ケンカ腰でわざと大きな声で言うので、

私もイラっとします。

ちゃんと自分の非を認めて、気持ちよく「ごめんなさい」が言えるよう、

よいアドバイスがありましたら教えて頂きたいです。

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安藤先生からのアドバイスです・・・。

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まず一つ目は・・・

別のことで言いたいことが言えてない、だから

ごめんなさいも言えないわけですね。

そしてもう一つは・・・自信がない、だから

ごめんなさいが言えないのです。

このご家庭のお嬢さんのみならず、一般的にも言えることだと思います 。

まず、妹の方ができることが増えてきて、

そしてぶつかって罵り合って喧嘩になる・・・・

喧嘩になるというのはそもそも、おねえちゃんは

自分に自信がないからです。

別に妹ができること増えてきてもいいわけで、

でもそのことによって自分に自信がないから

妹との立場が逆転してしまうんじゃないか、負けたくないわけですよね。

本当はこの子に伝えることは・・・

「あなたは何も負けてないよ」ってことなんです。

自信を持っていいんだよってことなんです。

けどそれが本人に伝わってないんです。

だから「私はこのままでは負けていく」って思うんです。

自分に自信がないから、そして妹のものをちょっと借りるねって

使うくせに、自分のものは絶対に貸さない・・・

これはつまりマウンティングですね。

そういうこと自分に自信がないから、

「私があなたのものを借りて何が悪いの。

私もあなたに何もかしませんよ。」というのは、マウンティングです。

このマウンティングの裏側も、「負けたくない」わけですね。

「なんとか気持ちよくごめんなさいが言えるように」ということですが

元々この子は自信がないわけです。

だから本当にごめんなさいを言えるようにしてあげようと思ったら、

この子の自信を回復させてあげることです。

ごめんなさいが言えないってことは、本人にしてみると・・・

「ごめんなさいを言わない私の気持ちわかる?

なぜ私がごめんなさいを言えないかわかる?

わかってよ。寂しいのよ。認めてほしいの。

ごめんなさいって、そりゃあ、やったことは悪いよ。

でもその前に私は普段からずっと寂しいの。

認めてほしいのに自信がないの。

だからここで「ごめんなさい」っていうだけで

この話を終わらせたくないのよ・・・。

そういうような気持ちが裏側にあると思います。

親御さんが、少しでもわかってあげて

「あなたのこと認めてるよ。自信持ってね。大好きだよ。」

と、言葉でちゃんと伝えてあげてください。