今週も、番組をお聴きいただき

ありがとうございました。

今週は、匿名希望 二人の子どものママです さん からのご相談でした・・・

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最近、下の子(息子2歳)の主張が強くなり、言うことに反発したり、

いたずらに度が過ぎると、思わず頭をはたいたり、手を出してしまいます。

私も小さい頃、母親に手を出されていたので、

自分はしないようにしようと思ったのに、いつも自己嫌悪に陥ります。

どう自分をコントロールしていけばいいのかわかりません。

上の娘から、「怒ったらあかん」と言われたときはショックでした。

娘は私の表情をうかがうようになり、我慢させてしまうことがあります。

私もそうでした。怒る顔を見るのが嫌で母親の表情をうかがっていました。

母親と今でも一線引いている自分がいます。

子どもにはそんな思いはさせたくありません。アドバイスをください。

よろしくお願いします。

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安藤先生からのアドバイスです♪

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つらいですよね。

そのまま言いますと・・・このお母様 ご自身が、自分と自分のお母さん、

かつての関係ですね、今でも一線引いてるってことですが、

実は、この自分とその自分のお母さんとの安心の関係を築きたいっていうところが

一番のところだと思います。

2歳のお子さんがどうこうじゃなくて、自分と自分のお母さんとの関係が

整ってくると、2歳のお子さんも変わっていくと思いますね。

それはどういうことかって言うと、お母さんに、小さい時どうしても

顔色を伺って怖かったとか色々あったということですけれども

その頃の思いを伝えるって事です。

自分はその時に それを伝えたかった。本当はこういうことが言いたかった。

だけど怒らせてしまうとダメだと思って 我慢をしてきた。

だけど 本当はこう思っていたと伝える、これがひとつです。


とはいえ そういうことがあったから、今の自分があるんだと、

なかなか色々つらかったことあったけど、だからこそ今の自分があるんだ

っていうことですね。そこに意識を向ける。 これが2つ目ですね。

3つ目は、

その頃の自分を癒してあげるということです。

あの頃の自分だと思って、たとえば、枕をぎゅーっと抱きしめるんですね。

「つらかったよね 我慢したよね 必死だったよね わかるよ」と、

あの頃の自分を癒せるのは今の自分だけです。

こういう風なことをしていくと、自分と自分のお母様との関係が

少し変わったりします。


そうすると 息子さんの状況も少し変わってきたりします。


もっと言うと、そんな自分と自分のお母さんとの関係を良くしていくために、

サポートしてくれるために、 2歳の息子さんはこのように導いてくれてるのかも

しれない。

あの頃 小さかった頃、自分のお母さんに本当は言いたかった、やりたかったことを、

2歳の息子さんが今見せてくれてるのかもわからないですね。


だから自分も一度、お母さんに どういうことを言いたかったんだろうかと

思い出して伝えてはいかがでしょう。

そして あれがあったから今があるんだということにも意識を向ける。

自分で あの頃の自分を癒してあげる。そういうことですね。



2歳のお子さんがいたずらに 度が過ぎたりねすると、やはり

その目の前の状況なんとかしないとだめですから、

どうしても思わず頭を働たたいたり手を出してしまったり、

それはいいことかって言うと あまりいいことじゃないかもしれません。

けれども、手を出してるのはいったん横に置いといたとしても

中長期的に長く大きな目で見ると、昔々、お母様が小さい頃

どうしたかったかっていう、あの頃の本音を、

2歳の息子さんは、こうしたかったんじゃないの っていうぐらい、

実は見せてくれてるのかもしれませんし、

一方で、時に我慢していた自分っていうのを、

お嬢さんがですね 見せてくれてるのかもしれません。

我慢して頑張ってきたから、お嬢さんから「怒ったらあかん」と言われたのは、

かつての自分が言ってるような気がして ショックだったのかもしれません。

「また 我慢しなくちゃいけないのか、自分だって我慢しながら どう言えばいいか

わからなくて。でもそれを出したらこうなるし、でも我慢したらこうなるし」と。

今回、メールの中での解釈なので、詳細は分かりませんが、

今回のことは、息子さんもお嬢さんも、お母さんのことをとても愛していて

とても大切に思っていて、だからこそ お母さんに

一つ一つ楽になってもらいたい。お母さんにも幸せになってもらいたい。

そういう気持ちを 無意識に見せてくれてるのだな っていうことを感謝して、

自分のあり方を見つめてみることも大切 なんじゃないかな っていう風に思いました。

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今週も、番組をお聴きいただき

ありがとうございました。

今週は、ラジオネーム 悩むママ さん からのご相談でした・・・

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私には小学校2年生と3年生、としごの息子がいます。

「言われなくても自分から取り組めるようになってほしい」

「自主性を持った子に育ってほしい」そんな思いはあっても、

うまくいかないとつい口を出してしまい、

だんだんと子どもが「指示待ち」状態になっています。

自分からやる子にするコツや、見守り方を教えていただきたいです。

勉強に取り組んだり、テストでいい結果をとったりした時に

「ごほうび」をあげて勉強のモチベーションを高めてはいますが、

これもあまりよくないことのような気がして。

「じゃあどうすればいい?」というのが本音です。

どうぞよろしくお願いいたします。

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安藤先生からのアドバイスです♪

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どうしても小学校2年生と3年生のお子さんの親御さんでしたら、

自分から取り組めるようになってほしいとか、自主性がもっと育ってほしいとか、

こうなって欲しい ああなってほしいというのはたくさん思いますよね。

その気持ちはとっても分かります。

だけどやっぱり、私自身のこともそうなんですけれども、

だんだん大きくなっていくと、もう あまり「こうなってほしい」よりも、

「元気で幸せに生きていってくれればそれでいい」とか、

だんだん「〜してほしい」がなくなります。


だからと言っても手放すというのは本当に難しいと思いますから、

口を出してしまうんですが、お気付きの通り、

口を出すから 指示待ち状態になるって言うのは、仕方ないですよね。

したがって、信じて待つ、ということしかないんですけれども。

「親」っていう漢字は、「木の上に立って見る」 って書くとよく言いますね 。

「木の上に立って見る」ということは、「目は離さないけれども

信じて待つ」ってことですよね。

じゃあ「信じて待つ」、それだけ言うと何もしないのか?

と思われるかもしれません。 けれども、実は「信じて待つ」っていうことの

一つのやり方としてあるのは、

「子供たちに今日何があったのかを聞く」ってことです。

この時に、「何を言っても大丈夫なんだよ」と伝えます。

子供に「こういうこと 言っちゃダメなんだ」っていう風に思わせないことです。

「何を言っても大丈夫だよ」と伝えてください。


以前にこの番組で言いましたけれども、聞く時は 話をかぶせないことです。

「今日はこれが楽しかった」って言った時に、

「じゃあそれやったらこうで、あーで」と、すぐ話を切って

自分の話に持って行ったりとかしないということですね。

あとは 「ジャッジしない」ってことです。

「今日はこういうことがあって楽しかった」と聞くとすぐ 「でもそれはダメだよ」

と、すぐジャッジしないことです。これは気をつけた方がいいですね。

「もうじゃあいいよ」と、お子さんは話をしなくなりますね。


「徹底して聞く」ことです。

自分からたくさん話してくれるような、そんな関係を作る。

そうやってたくさん聞くんですね。ひたすら聞くんですね。

それが、子供にとっては自分のことを認めてくれているっていう風な

安心になるんですね。

そうすると子供も、認められてる 安心感 から、自分から 思う通りに

動き始めるんですね。自分から取り組むようになるし、

自主性を発揮し始める。だから信じて待つんです。



たくさん子供の話を聞いていると、だんだん

「そういう風に思ってたのか。実はそうだったのか」 っていう風に、

子供が思っていた気持ちがわかってくるんですね。

つまり 自分から動かない子には自分から動かない理由があるんですね。

「こういうことがあるから、動きたくても 動けないんだよ」という理由がある。

それはゆっくり聞いてなければ なかなか気づかないこと なんですね。

本人が動かない理由っていうのが聞いてるうちにわかってくる 。

そういうことだったんだなと。

もちろん 最初に親が子供に対して「どうしてすぐ動かないの」 って

ストレートにそれを聞く、そういうことじゃないんですね。

ただ「今日何があったの?」と話をしているうちに、

優しく温かい空気の中で聞いていくと、「だってこうだったから

そういう風に思うんだね」と。

ジャッジをすることじゃなくて、本人の気持ちがそうなんだっていうことを

ありのままに受け取ってあげるということですね。

こういう風に どんな話でも受け止めてくれるっていう親がそこにいれば、

子供は安心して自ら動き出します。

これが後になって「自主性」とか、「自分から取り組む」とか、

そういう現象になって現れてくるわけですね。

「自主性を持ちなさい!」と言って、すぐ持てるということじゃなくて、

「積み重ねの中で育つもの」。

それが「自主性」。そういう風に言えるんじゃないでしょうか。

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今週も、番組をお聴きいただき

ありがとうございました。

今週は、ラジオネーム きりん さん からのご相談でした・・・

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小学校5年生の娘のことなのですが、ちょっと気にかかることがあり、

メールさせていただきました。

娘は、2,3年生くらいの時から、学校に着ていく服やスカートの色を

気にしたりしています。おしゃれしたくてとかではなく、

気に入っているからとかでもありません。

おととい着た服をまたすぐ着たり、「その服にそのスカート?」と

言いたくなるようなコーディネートのときもあります。

服があるのに、あまり持っていないみたいに同じ服ばかり着ます。

ゲンを担いでるのかと思って、「なんでこの色の服ばっかり着てくの?」と

冗談交じりに聞いてみました。そしたらどうやら「この色をはいていくと

今日一日悪いことが起きない」みたいなことを言っていました。

ラッキーアイテムならわかるのですが、ネガティブな言い方も気になりました。

友だちも普通にいるし、いじめにあっているとかもないと思います。

まあまあ明るいほうの性格だとは思うのですが・・・

このまま認めてあげるべきなのかどうか悩んでいます。

ポジティブに物事を考えられるようになるのかも心配です。

安藤先生、よろしくお願いいたします。 

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安藤先生からのアドバイスです♪

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親御さんとしては、ポジティブに物事を考えられるようになるのか

心配とかもあると思いますけれども、今のところは 友達も普通にいて

いじめにあってるとかもなく、そして明るい性格だということでしたら

順調に幸せに 毎日を過ごしてるんだろうなと思います。

このことを取り上げて悩みすぎたり心配になりすぎたりしなくていいと思います。

これは今、小学校5年生の娘さんご自身の世界観の中で

このようにしてるわけですけど、こういう世界観っていうものは

まだ 変わっていったりしますし。

今は何かの影響でそういう 縁起がいいというか、そういうようなことを

気にするっていうのはあるかもしれません。

けれども 何年か経って振り返ってみると、あの時はこうだったね とか

いつの間にかそんなこともなくなったねとか

多いです。そういうこともある なっていうぐらいで

基本的には OK だという風にも言えると思います。

このことに限らず、案外 この親の価値観とは全然違うものを

子供が見せてくることっていうのはありますよね。

親の価値観とはあえて逆を見せてくる時もあります。

時々 子供 からすると、無意識に親の価値観 以上 の世界を

子供が見せようとする そういう時 すらあるわけです。


したがって、こうなんだなという風に自分のキャパを広げて、

親御さんが 「まあこういう時もあるんだな」 と

幸せに 毎日を過ごしていればそれでいいや・・・っていう構え方で

見守ってあげたら OK なんじゃないかなという風に思います。


「そういう服を着ないで」 とか「こっちの服を着て」って言ったところで

それによって 本人の気持ちが下を向けば元も子もないですから。

例えば、人から見てあまりにもおかしいと、汚れているものを何回も着ていくとか、

そういうことがないならば、広く構えてみてあげて、

「服を変えなさい」とか「その服はダメですよ」って言ってしまう方が

ひょっとすると本人の毎日のいい風に サイクルが回っていたリズムが

崩れてしまうかもしれません しね 。


しいて言えば、なんかの影響を受けてそうだとするならば、

「何かに書いてあったの?」とか「誰かが何か そういうこと言ってるん?」とか

否定的な感じで言うんじゃなくて、聞いてみてもいいと思います。

お子さんも「実はここにこう書いてあった」とか「この人がこうやって言っていた」

ということ言うかもしれません。

それもすぐさま その場でジャッジしないということです。

「それはおかしいよ」とか。

自分の気持ちを もう 親に言わなくなってしまうと、

もっと 訳が分からなくなってしまいますから、「そうなんだ」って

1回 受け止めるってことですね。

お母さんの価値観を語ることもいいですが、

「だからあなたもそうしなさい」とコントロールしていくと

娘さんの心は閉ざしてしまうかもしれません。

娘さんにじっくり話を聞いて、お母さんが思うところがあるのでしたら、

お母さんの価値観を語るっていうのはいいと思います。

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