今週も、番組をお聴きいただき

ありがとうございました。

今週は、匿名希望 さん からの

ご相談でした・・・

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中学1年生の息子がいます。

私は、姉が教育ママで、甥っ子がいつもしんどそうに勉強していて

暗い子に育っている様子を見てきたので、自分の息子には、

今まであまり勉強に口を挟まないようにしてきました。

しかし、息子は、好きな科目は一生懸命するのに、嫌いな科目はすぐに諦めて

投げ出すようになってしまいました。

まだ少し先ですが高校受験だってあるし、今までの育て方に対し

少し不安な気持ちになっています。今後の育て方について、

何かよいアドバイスを

教えていただきたいです。よろしくお願いいたします。

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安藤先生からのアドバイスです♪

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中学1年生っていうことなので、

高校受験っていうのがやってくるわけですけれども、

高校受験っていう制度は、基本的にはまずは 通知表の内申書、

あと入学試験も、一教科で受験できるとかそういうことは

やっぱりないわけですよね。今 5教科 または少なくても

3教科 っていうのが多いです。

そうじゃないところもたまにはありますけども、

基本的には5教科 または3教科 ということで、トータルが必要になるわけですよね。

そういったことをまずはきちんと説明をするというところでしょうね。



「好きな科目は一生懸命だけど嫌いな科目 あまりやらない」ということに対して

嫌いな科目も諦めちゃいけないとか、嫌いな科目を投げ出しちゃいけない、

嫌いな科目もやらなくてはいけないっていう、

目的 なく 嫌いな科目も諦めちゃダメだって言っても、「なんで?」 って

こうなるわけです。

嫌いな科目もやらなくちゃいけないって言っても「どうして?」 ってなるわけです。


でも 「それはなぜなら 高校入試 というのがあって、

こういうような制度になっていて、それを放っておくと

自分にとってはあまりいいことにはならないというような制度があるんだけど、

どう思う?」っていうことですよね。

だから「嫌いなこともやらなくちゃだめですよ」 というよりも、

「それだとなんでやらなくてもいいやん、嫌いなんだから」になるんですけれども

なぜそれを言うかと言うと、

高校受験の制度がこうなっていて、ある 偏った科目だけをやると

そうなるとこうなるよね っていうのは、これは事実としてあるわけなので、

それを説明して、そういう未来が いつか来るということから

どう思うか」っていうことですよね。

そういうような投げかけをすることによって、

「あーなるほどね。じゃあ やった方がいいのか」と

やっぱり本人が納得に繋がるような、そういう未来をきちんと

事実として説明をするというところでしょうね。

言うこと聞かせるというよりも、まずは事実を説明して、

「なるほどね」 って思ってもらう、納得させるということでしょうね。



そして もし、未来がこうだから 制度がこうだからやった方がいいと

思ったとします。そうしたらその次に

どうやって嫌いな科目にとっかかり始める かっていう現実の問題がでてきます。


嫌いな科目は、あまりできないから嫌いとか、いろんな理由があると思うんです。

その 「できないから嫌い」って言うんだったら、

できるところから始めればいいわけで、

では「できるところってどこなんだろう」 とか 、

面白くないところは、 面白いように 教えてもらえるようなところとか、

それこそ 塾なり いろんなところの力を借りながら、できるところから

面白くやってくれるところを選びながらやっていくということになるでしょうね。



嫌いなものでも、無理やりに「やらなくちゃいけないんで やるべき」と

押し付けに行っても、なかなか 状況は変わっていかないです。

これは誰しもがそうだと思います。

できるところからとか、面白い工夫をしてもらいながらとか

そういう環境を探しながらやっていく っていうことが重要でしょうね。

嫌いな科目もやらなくちゃいけないっていうのは

誰に言われようが本人が一番よくわかってるんですね 。

自分でわかっているけど、やりたくないんだと。

それではダメなんだっていう正論を言っても、

正論が聞きたいわけじゃないんですね 。

そうじゃなくてどうして嫌いなのか っていう自分のことを理解してもらいたいとか

これだから嫌いなんだ。よくわからないから嫌いなんだとか

色々あると思うんです。

そういうのをしっかりと聞いてあげた上で、じゃあ こういう風なやり方で

やってみようか っていう風に対応してくるってことですね。

本人の話もよく聞きながらやってもらうといいと思います。

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安藤先生へのご相談は

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今週も、番組をお聴きいただき

ありがとうございました。

今週は、小学3年生・保護者  さん からの

ご相談でした・・・

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子どもが、いまだに指を使って計算します。

1桁の足し算・引き算は暗算でもでき、九九も全部覚えていますが、

算数の問題を考えるとき、指を使っています。

「指なんか使わないのっ!」と否定してしまうと、

算数嫌いにさせてしまうかなと思って、言ったことはないのですが、

このままでよいのでしょうか。

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安藤先生からのアドバイスです♪

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こういう話は、世の中全員が 評論家 になって

「小学校三年生で指を使うのはおかしい」とか「小1までならいい」とか、

これが正しい これは正しくないなんていうことをよく議論しがちなんですけれど、

別に私は、そのうち指を使わなくなると思いますので、

別に何とも思わなくていいんじゃないかなと思います。

では、そのうちって言うのは一体いつなの っていう話をしますね・・・。

それは。。。「本人が指を使っていることが恥ずかしいと思った時」です。

つまり 理屈で周りの人が、小学校3年生で指は間違ってるとか、おかしいとか、

小2 ならいいとか、幼稚園だったらいい、小5はダメでとか、

そういうことをいろんな人がいろんな基準で言うかもしれません けれど、

子供さんが変わる時は、正しいか正しくないか、べきかべきじゃないかという

理屈では子供さん 変わらないです。

子供さんが変わる時は「本人が変わりたいと思った時」です。

変わりたいと思った時に、本人はその癖をやめます。

指を使うという癖をなぜするか って言うと、それをすると安心するからだし 、

それをすると楽だからですよね。

そしたら誰にどう言われようが それが安心でそれが楽なんだったら

やっぱり人っていうのはその癖を続けます。

誰にどう言われようが それが楽だし それが安心なんだから。

これは 指に限らずです、その癖を止める時は、本人がその癖を

やめたいと思った時です。

これは大人も子供も一緒ですね。

大人も子供も一緒 本人がそれを変えたい 変わりたいと思った時に変わります 。



じゃあどうすればいいか。・・・ 注意をするのではないですね。


否定をするのではないですね。

それだけで本人が変わりたいと思うことはきっとないですね。

それは、周りが例えば、誰も指を使ってないとか、

周りの人と仲良くやりたいが自分だけが指を使っている、など、

そういう環境に身を置いたら、自分も指を使わないようにしようと思いますね。

仲のいい友達 憧れの年上の人、みんな指を使ってない 、そしてその人に

「いつまで 指使ってんの?」 と言われたとか、

その時に 自分の中では心が動いて、「自分も指を使わないでいられるようにしよう。

変わろう」・・・そう思った時に変わります。

従って 保護者の方に何ができるかというと、

そういう環境をうまく仕向けていくように作ってあげることはできると思います。


また、おそらく小さいころ、指を使って計算していて

「よくできたね」って 褒められた時から、できたことを褒められたっていう

記憶もあるでしょう。

それが、「指を使ったから褒められた」っていうような記憶に

変わってる可能性もあります。

人の記憶 っていうのは その人なりの解釈でできてますから

自分は指を使って計算できたら褒められたっていうことで、

褒められることと 指を使ったことが頭の中でセットで解釈されてるかもしれません。

だとすると、今になって「指なんか使わないの 」って言われても

頭の中で 混乱しますよね。

使って褒められたことがあるのに 今は使ったら叱られるって事ですからね。

さらに、それが小3だからダメなんだって言われた時に、

小3だと何でダメなの って、本人も思ってるかもしれません。

そうすると「指なんか使わないの」ってどれだけ言われても

納得しにくいってことです。

お母さんが「小学校3年生ぐらいになってくると周りの人はもう

あまり指を使わなくなってきてるから、少しずつ その癖をなくしていこうね」と

急に「指を使わないの」 って言うんじゃなくて、

「少しずつ 直していこうね」っていう風に、共感を得ながら少しずつ進んでいく

ということです。

お子さんの共感を得ながら、少しずつ進んでいく。

そういう環境に身を置いていくことと並んで

この2つでうまくいくんじゃないかなという風に思いますね。

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安藤先生へのご相談は

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今週も、番組をお聴きいただき

ありがとうございました。

今週は、ATK さん  からの

ご相談でした・・・

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大学2年生の息子のことでご相談です。私立中学、高校から、一浪して

国立大に入り、都会で一人暮らしです。今年になって、大学をやめて音楽の道に

進みたいと言って、大学を休学してしまいました。

休学中の授業料はかからないので経済的には問題ありませんが、ショックです。

もともと父親とは話をしたがらないし、私ともあまりじっくり会話したことが

ありませんので、何を考えているのだかわかりません。

小中高と、まじめすぎていじめられたこともあったり、かなり神経質な子でも

ありました。勉強ばかりだったので、そういった反動なのかとも考えますが、

20歳を過ぎた子の心配をするのはおかしいでしょうか。親として見守るべき


なのか、諭すべきなのか、悩んでいます。アドバイスいただけますと幸いです。

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安藤先生からのアドバイスです♪

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あくまでお便りを聞かせていただいた上でのことですけれども・・・


親御さんとして 休学はショックだっていう気持ちは

もう本当によく分かりますし 共感できるところもございますけれども、

ひょっとすると お子さんは、

本当に自分のやりたいことを見つけたのかもしれませんね。

というのは 真面目すぎて勉強ばかりで、国立大学に一浪して入ったっていうのは

まあそれは素晴らしいことですけれども

本当にその時に お子さんは自分の気持ち 心も伴って

その道を歩いてきたのか、ずっと「違うな」と思いながら歩いてきたのか、

それはもうお子さんに聞かないと分からないところですけれども


ただですね、人っていうのは

やっぱり好きなことをしていれば気持ちが上がります。

人が「よくそんなにも長い時間 同じことできるなあ 」なんていうことも

本人はもう好きでやってて気持ちが上がってるから夢中になって

いつまでだってやれるっていうことがあるわけですよね。


それをやっていると顔つきが変わってきます。

すごくいい顔してきます。

やがて少しずつ何かしらの実績も出し始めると、

本当に好きなことを夢中になってやり続けてると

気持ちが上がる、心が上がるからポジティブになって、

顔つきが変わって 幸福感が出てきて 実績も 出始める、そういうものなんですね。


ただこの今回この息子さんの音楽の道というのが

本当に好きなことなのかどうなのか、ただなんか今の目の前で

なんかすごく不都合なことがあって、ただそこから逃避するが如く

逃げたいからやろうとしてるようなことだと

ちょっと何か違う環境で逃げたいな っていうこともありうるかもしれませんね。

そうだとすると 、気持ちがそうは上がらないわけですから、

顔つきもどんどん暗くなったりとか、幸福感 なんて 感じない雰囲気だったり

してきますから、

本当に これが本人の好きなことかどうか っていうのは

しばらく様子を見ていれば分かりますね。



しばらく様子を見ていて、顔つきも変わって 幸福感も満ちてきて

なんかしらの結果も出てきたと言うなら、

それは本人にとって幸せな道だと思いますね。



親にとっての 頭の中で描いた 幸せな道とは少し違うかもしれませんが 、

本人の気持ちが上がる、心が上がる、これが一番重要ですね。


気持ちが上がって 心が上がってるから、

これから来るいろんなトラブルも乗り越えていけるわけです。

気持ちも心も 上がってない人は、どれだけ理屈が正しくても

乗り越えられないです。

乗り越えてくっていうことが重要なことで、

そのためには気持ちと心が上がっているということです。

休学で、しばらく様子を見るっていうのは

いいんじゃないかなというふうに思います。



親というのは、子供の幸せを何より 願うものです。


幸い 休学中 っていうことは、戻ろうと思えば 戻れますから、

それが子供の幸せ感を増すことになってるかどうかの様子を見てみる時間も

あります。それをおすすめします。



親というのはどうしても、子供の幸せのために 道筋をどんどんどんどんと作って、

ここを歩けば幸せだから...というようなところもありますけれども

言い方を変えれば、その考える力とか基礎的な学力とか

そういった 面で言うと 、もう 国公立大学に入ってる時点で

ある程度 基礎の力もついてるのかもしれません。

次は自分で選んで、覚悟を持つっていう また別の力です。

社会の中で様々なトラブルがあっても乗り越えていく力、

様々な選択肢の中で自分で覚悟を決めて 選び取っていく力、

選んだ道を、最初はうまくいかなくても成功にしていく、

その粘り強さ、頑張り抜く力。

ここから先まで 幸せのためにつけていく力 っていうのは

勉強とはまた少し質の違う 力 かもしれません。



重要なことは、本人がリスクを背負ってでも 選び抜いた道が

実はここに存在してきたってことですね 。

その道を本人が納得いくまでやらせてみる 。

そこでうまく行こうが、行かないが、

本人が学び取れる、 また その力があります。


その力で、また次の選択、それから 次の頑張り、

根性みたいなものをついていくわけですから、

自分が選び抜いたという道に関して、応援をしてあげる、

いい意味で結果がどうであれ、見守る。 それもまた親の力ですね。

そういうところが 今 やってきたんだという風な気がします。


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