今週も、番組をお聴きいただき

ありがとうございました。

今週は、R・M さん からのご相談でした・・・

******************************

小学2年生の女の子の母親です。娘は、勝ち負けへの執着がない、

悔しいという気持ちが薄いので心配です。

運動会の徒競走でずっと1位だった子を抜いて1位になり、

喜んでいいところなのに自分を責めていたことに衝撃を受けました。

習い事などを含めて、何かに強く興味を持つというものもないです。

好きなことは、テレビで新喜劇を見ることや、一輪車に乗ることくらいです。

もっと積極的になってほしいと思っているのですが、

アドバイスをいただけるとうれしいです。

******************************

安藤先生からのアドバイスです♪

******************************

まだ小学校2年生ですからね。

いつかこの成長の過程の中で、何かに積極的になっていくんだろうと思います。

勝ち負けの執着がない、1位なのに喜ばない、

実はそういう子は増えてます。


大人の皆さんが、子供だった時代は

「負けるより勝つことが大事」と、

そのような世の中の風潮もあったかもしれません。

しかし、今は「負けてはだめだ 勝たなきゃダメだ」っていうような

そういうのではない 世の中の雰囲気があります。


子供達はそんな昔のことは知らないわけですから、

新時代を生きてるわけです。



その新時代の行き方というのは、「

みんなで仲良く 協力して何かをやる」ということであったり、

「みんなで笑顔でいること」「自然を大切にすること」とか

色々な価値基準が、それぞれの子供たちの中に生まれてきていると思いますので

このような子が増えてきている、勝ち負けに執着がない子も増えてきている

とそういうふうに思っていただければと思います。


ただ、お母さんが少し心配になってることは、ひょっとすると

こういう「悔しいという気持ちが薄いので心配でした」

「1位だった子に対して自分を責めていたことに衝撃を受けました」とありましたが

何かこう「自分が犠牲になる」とか「自分を我慢してるんじゃないか」とか

そういう風なことだと問題だな っていう不安があろうかと思うんです。

それは 見分けるのは簡単です。


普段の生活の中で、例えば、どこかにご飯を食べに行って

メニューを決める時に、自分の食べたいものが全然わからず

自分が欲しいものを言わず、親の顔色ばっかり見て、何を頼めばいいか、

気にして自分の食べたいものが言えない、欲しいものを言えないとすると、

常に自分の気持ちよりも人の気持ちしか考えない、

自分というものの存在を薄く考えてる、自分がない・・・

ということにつながったりするかもしれません。

しかし 普段の生活の中で、「自分はこうしたいんだ」「これが好きなんだ」とか

言うことがしっかりと表現できてるとするならば、さほど心配はないと思います。



むしろ今のこの新時代、こういう「みんなで仲良く 協力して何かをやる」

ということに対して喜びを感じるタイプですから

そういうタイプなんだなと思って温かく見守ればいいんじゃないかなと

いうふうに思います。



一昔前を言いますと

時代が大変だった時に、「活動的にならないとダメだ」とか

物があまり豊かではなかったら「豊かになるためには勝たなきゃダメなんだ」と

必然的に 無意識なところなんですけれども、「勝つということは大切なことなんだ」

というような、そんな空気感があったかもしれません。


今の時代も大変 は大変かもしれません。

しかし今の時代の大変さ っていうのを解決するためには、克服するために、

一昔前のように誰かに勝つことで克服するとかではなくて、

「みんなで協力しないと 克服できない」といった、こういう 空気感が

世の中にはあろうかと思います。

これはあくまで 仮説であって本当なのかどうかは別ですけれども

しかしそういうことを肌身で感じて 今の子供たちは

生まれた時からほどほどに 豊かな世の中っていうことです。

そんな中で生まれて育って それでもなお ある この世の中の 今の課題

問題っていう空気感、

これを何とかしてこうと思った時に、やっぱり「笑顔 明るさ 元気」

「みんなと一緒に協力することが欲しい」とか

「勝つことよりも みんなと仲良く笑顔でいることが大切なんだ」とか

「大切なことの何か」 っていうのが

少しずつ 昔から移ってきたんじゃないかな そんな気はします。



これが いいことなのか悪いことなのか、大人は判断したがりますが

これはどっちもいいんです。どっちも正解なんです。

過去を一昔前の価値観を当てはめることなく、

見守っていくということでいいんじゃないかなというふうに思います。

****************************

安藤先生へのご相談は

メールフォームから お気軽にお寄せくださいね!

今週も、番組をお聴きいただき

ありがとうございました。

今週は、小4男子の母親 さん からのご相談でした・・・

******************************

子供のお金の管理やお小遣いについて相談です。

今年のお年玉の半分を「大事な時に使いなさい」と伝え渡しました。

が、いつの間にか全部使ってしまっていました。

一気に使っていたのでびっくりですが、叱ったものの、

ちゃんと説明しなかった私も反省しています。

お金の使い方について、きちんと教えるにはどう言ってあげたらいいでしょう。

アドバイスお願いします。

******************************

安藤先生からのアドバイスです♪

******************************

まずお金の話だけしますけれども、
一気に使ってしまったことを叱っても効果はありません。
一度そのことによって、お金がないということで困る経験をさせないと
なかなか身になってはわからないんじゃないかなという風に思います。

いかに困る経験を作っていくか、です。
例えば、お小遣いについて。
「今月はこれですよ」って決まった額を渡して、
なくなっても一切渡しません。

言うことを明確にして、困る経験をわざと作っていくとか
方法として一つはあると思います。


これはお金のことだけじゃないんです。
例えば、ご飯で好きなものを全部 先に食べてしまう。
嫌いなものだけが残った。

自分の食べたいもの、やりたいことばっかりを優先してしまう。

... お金の使い方もそうですよね。

欲しいものがある。 後で 残らない。でも自分は今それをしたい。
そしたら、 その「したい」が勝ってしまって、使ってしまって、
後にはもう何も残らない。

つまり、後のことを考えることもなく、その時の自分の気持ちで行動すると
ご飯前にお菓子が食べたい、おやつが食べたい、そういう時に
お菓子 おやつを食べると、あとのご飯が食べられなくなる・・・

こういうことをもし許してるとしたら、お金のことだけ 管理しなさいと言っても
難しいですね。

ご飯だからお菓子を食べるのはやめておこうとか

そこは考えようとか、ご飯のことから お金のことを教えてくことができますね。


つまり 心の動き なので、お金のことだけじゃなくて他のことでも
教えることができると思います。


このほかには・・・例えば、「お片付け」。
次に出しやすいように片付けよう、とか。
遠足とか学校の行事の準備は、お子さんが自分で、
明日のことを考えて、未来に少し思いを馳せて逆算して考える・・・。

こういったところから、実は、お金の使い方を教えることはできますね。


こういうことを教えるのにちょうど小学校4年生は 境目です。
小学校3年生までは、どちらかというと 親が手を出してもいい

助けてもいいと思います。
お金のことを言うのも合わせて、そういったところを アプローチすることによって、
後のことを考えながら行動することにつながっていくんじゃないでしょうか。



むしろ お金のことよりも先に、「準備」とか「片付け」とか

こちらから先にアプローチした方がいいと思います。

これは毎日のことですし、日常のことですし。
心の持ち方を習慣化させるには、準備とか片付けの方が適してるでしょう。


ご飯とお菓子についても、こういうことからしっかりと トレーニングする方が
適してると思います。


お金のことは、例えば家族でどこかに出かけたとき、

「じゃあ今日のお小遣いはこれだけね」って、まあ それが
300円でも500円でも渡して、

今日は1日、自分が欲しいものがあったら、ジュースを買うとか
そういうような事に使いなさいと少し自由を与えて、

ちょっとずつちょっとずつ 練習をしていくのです。

1日あるのに もう朝一番で全部使ってしまったら、
午後から喉が渇いたって言っても、「それは知らない」というふうに
そういう時こそ実は「困った」って言ったらシメシメです。

ほーらやっぱりってことですからね

困った経験をわざとつくりだして、

こうするとこうなるんだということを経験で覚えさせるってことですね。
まあそういうようなことを、わざとそういう場面を作るなど、

お金に関してはやっていくといいと思います。

****************************

安藤先生へのご相談は

メールフォームから お気軽にお寄せくださいね!

今週も、番組をお聴きいただき

ありがとうございました。

今週は、ちょっとショック さん からのご相談でした・・・

******************************

先日、小学5年生の息子に将来の夢を聞いたら

「別にない」と即答されました。

何か一つでも夢中になれることを見つけてほしいけど、

親の気持ちを押し付けるのも違うような気がして...

こんな時、親としてはどういう反応をすればいいのか、

なにかかける言葉があるとしたら、どういえばいいか、

教えていただきたいです。よろしくお願いします。

******************************

安藤先生からのアドバイスです♪

******************************

親としたら、「僕の夢は これなんだ」とか、

たくましい言葉を聞きたいという気持ちもあると思いますし、

なんかそういう言葉を聞けば、親としても 頑張れって

応援 もしやすいし安心もするとそのような気持ちにはなろうかと思います。



確かに一昔前は、将来の夢は勇ましく答える人は多かったですけれども

ところが 今は、自分の夢は これなんだっていう子が

少しずつ減ってきてるのは事実です。

親としたら 勇ましく、なんか夢を語ってほしいと思うと思うんですが、

その前にやることとしては、

夢を無理やり持たなくても

とにかく いろんな体験を この子にさせてあげたり体験を増やすことです。

それをもとに世の中を語る、そういうような時間を

たくさん取るのです。

世の中を語るっていうのは、いろんな場所で働いてるプロの方々

例えば レストランだったとしたら作っている人のことを話題にあげたり

色んな場所でいろんな大人の姿を見せていくのです。

テレビの向こうでもいいですし、いろんな場面で

いろんな大人がいるんだということを折に触れ、

会話の中で少しずつ練り込んでいくのです。

そういうようなことで 息子さんのアンテナを少し高めていくのです。

そういう中で少しずつ 興味が 何かしらに湧いてきたりします。



以前は、「夢」といえば、

「お金持ちになるために これをするんだ」とか、

そういうような一つの大きな物差しがありました。

しかし、最近の傾向は、「自分らしく行きたい」とか

「みんなと一緒になって協力したい」とか、

「周りを笑顔にしたい」とか、

「お金持ちになる」というのとまた違う価値観が

子供たちの中にも芽生えてきてるように思います。



ですので 「勇ましく何かを成し遂げる夢」だけじゃなくても

日々の学生生活を送ってる中で、だんだん「自分はこういう 空気感が好きだから

こういう風に 仲間と一緒に 力を合わせることが好きだから」とか

そういう中で自分の道を開いてくっていうこともたくさんあります。

焦らずに日々を明るく元気に楽しく過ごす、

小学校5年生は少し自我が芽生えてきてますから 、

体験を増やす、 経験を積ませる、世の中を語り合う、

そういったところ 家族としては気にかけていけばいいんじゃないでしょうか。



将来の夢の前に・・・

日常の生活の中で、何か一つでも夢中になれること、

それを本人が探して見つけていくといいですね。


夢中になるものを見つける、しかしその一つ 一歩手前で、大人が、

「何々すべき」とか「こちらが正解 こちらが間違い」のようなものの言い方

ついしてしまう 傾向はあると思うんですけれども、

そうすると 子供は、自分のやりたいことというよりも

「こっちで大丈夫かな。こっちで間違ってないかな。正解なのかな。

どうなのかな」ってそういうことに気が入ってしまって

自分が本当にやりたいこと、これでいいんだっていう風な自信がなくなり、

やりたいことがもし仮にあっても、

これでいいんだろうか っていうような戸惑いが出てきます。



夢中になれそうなことも夢中になりにくいということがでてきます。

普段の会話の中で 「何々すべき」っていうような言葉を少し減らしていって

それと同時に、いろんな経験をさせる・・・。

そんな中で自然に、子供は自分の気持ちのままに動くということを

少しし始めると思います。

その中の1つが、夢中になれることにつながってくる、そのような気もします。

****************************

安藤先生へのご相談は

メールフォームから お気軽にお寄せくださいね!