今週も、番組をお聴きいただき
ありがとうございました。
今週は、ラジオネーム さよママ さん からのご相談でした・・・
******************************
娘は(小学校6年生)、作文が苦手です。
「何から書いていいかわからん」というので「好きなことを書いてごらん」
と言って書かせてみますが、いざ子どもが書いてみると、私は「説明それだけ?」
「もっとおもしろいことがあったやろ?」とダメ出ししてしまいます。
親がいろいろ言えば言うほど、たぶん書きたくなくなるのは
わかっているんですけど。
子どもの作文力を伸ばす方法というか、上手な書かせ方とか、
そういうのってありますか?教えていただきたいです。よろしくお願いいたします。
******************************
安藤先生からのアドバイスです♪
******************************
お子さんからしたら「好きなことを書いてごらん」とか
「面白いことがあってやろ?」とか言われても、
ママが面白いことと、私の面白いことは違うし、
迷いはありますよね。
だから、作文を書かせようというところからではなくて、
これはもう 普段の日々の会話ですね。お子さんとのその会話が
どれだけ続くかってことなんですね。
そのために必要なのは、聞く側の姿勢です。
親がしっかり聞く、その「聞く力」です。
または「お子さんに質問をしていく力」です。
そして、「しっかり聞いてるよ」と、目を見て笑顔で聴くことですね 。
例えば、こんなことないでしょうか。
お子さんとの会話の中で、「今日はどこ行ってきたの?」って聞きました。
お子さんが「今日はどこどこに行ってきた」と言いました。
それを聞いたお母さんが「あー、あそこはいいね」とか
「いやあそこはあんまり面白くないでしょ」とか
すぐ ジャッジしてしまう。
「行ってきた」って言っただけなのに、
お子さんはその後、言いたいこといっぱいあったかもしれません。
けれども「あそこは つまんないよね」って言われてしまったら、
もうそれで会話が終わるんです。
広がらないですよね。
だから まず、その会話の中で、お子さんが言っていることを受け取るって事が
大事なんですね。
受け取る、 姿勢として目を見る、それから 相槌を打つ、そして笑顔で聞く。
このゆっくり 受け取るという会話をまずすることによって
お子さんがもっと喋りたいと思うようになります。
そのもっと喋りたいって 頭の中が働いていくことが、作文を書くときの
もっと書きたいに繋がるわけです。
だから まず 作文を書かそうとする前に、普段の会話から、
もっと話したい、そう思ってもらうような会話をすること。
そのためには親がしっかりと目を見て笑顔でゆっくりと受け止める聞き方をする。
聞く力を持って お子さんとの会話を広げていくことです。
こういうことが まず最初は重要になろうかと思います。
「聞く力」のもう1つは 、「話を変えない」っていうのもあるんですね。
お子さんが「今日はどこどこに行って楽しかった」というとしますね 。
「それってどこにあるの?」「そこ混んでた?」なんていう風に
お母さんが聞くとします。
でもお子さんが言いたかったことは、「今日はどこどこ行って楽しかった」と、
この「楽しかった」っていうことをお母さんに伝えたかったんですね。
「何が楽しかった?どう 楽しかった?」っていうところが
会話が広がる ポイント なんですね。
それを、子供が言ってる時に「道 混んでた?」って、「道の話」になってしまう。
お子さんは楽しかった話をしたいのに、「雨降らなかった?」って
「天気の話」になってしまった。
話を変えられたんですね。
その瞬間、「もういいや」って思って、「雨降りました。はい 終わり。」
「道 混んでました。はい 終わり。」となってしまいますよね。
だから話が広がらない。
「広がる会話をする」ということは「受け取る」ってことなんですね。
本人の伝えたいことを受け取って、伝えたいことを広げるように
質問するべきなんです。
聞く側が、
「それはいいところに行ったね」「それはつまらないところに行ったね」
「それは道は混んでたのかな。天気はどうだったのかな」って
どんどんどんどん良かれと思って話を変えていくのですが、
話す側としてはもう話すことがなくなってしまうんですね。
話したいという気持ちが薄れてしまうんです。
そうすると 話が終わってしまいます。
作文を書くときも、「どこどこに行った」だけで終わってしまいます。
その後 発想の力を広げていくには、会話のところからどんどんどんどん
練習していくということが大事です。
******************************
安藤先生へのご相談は
メールフォームから お気軽にお寄せくださいね!