今週も、番組をお聴きいただき
ありがとうございました。
今週は、ラジオネーム 匿名希望のハナコ さん からのご相談でした・・・
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私は子供の頃、母に叱られるたびに「人に笑われる。やめなさい」「世間様に
恥ずかしい」などと言われ育ちました。
ある日、同級生のお母さんが母に、「〇〇ちゃん(私)は、勉強もできるし、
ピアノも運動会のダンスも上手やですごいなぁ」と褒めてくれて、
私はとても嬉しかったのですが、母は「ぜ~んぜん。家ではだらだらしてて、
ピアノも勉強も、もうちょっと自分からやってくれればいいんやけどな」と
私をいちべつして全否定されました。
私はだんだん恥ずかしくなり下を向いていました。
そのあと「褒めてもらっても、嬉しそうな顔しないの。自慢しとるみたいで
恥ずかしい」と言われたので、ずっと私もそう思う癖がついてしまっていて、
今も、自分の娘をほめてもらったとき、反射的に否定しそうになるのを、
なんと言っていいかわからず、「そうか~?」とごまかしています。
お恥ずかしい話ですが、そんなとき、どう返事すればいいのか教えてください。
この考えを払しょくできる方法はありますか?よろしくお願いいたします。
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安藤先生からのアドバイスです♪
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小さい時の事っていうのは、本当に胸にこびりついて、なかなか取れないものだと思います。
そして、このこびりついた自分の中で、ずっと残ってしまっている事を取っていく方法は、
1つは、まずは、
言えるならば、お母さんにその時のことを改めて、今になってですけれども
それを言っていくことです。
例えば「お母さん、小さい時 私のことをこうやって言ってたよね。人が褒めてくれても
お母さんこういう風に言ってたよね。全然ダメのようなこと言ってたよね。
私は本当に全然ダメだったの?
もしお母さんがその時に〝そんなことはないよ。ただ、よその家の人に
自分の家の子を褒めるって言うのは・・・"と、 お母さんは言うかもしれません。
「でも私はあの時に、人前で全然ダメなようなことは言われたくなかった。恥ずかしかった。
自分は褒めて欲しかった」って、その時の自分の感情を
改めて お母さんに告白することです。
もう一度あの頃の自分の気持ちを、あくまでも その時の自分の気持ちとして
お母さんにそのことを言うんです。そのことで時を超えて、少し こびりついていたものが
溶けていったりもします。
お母さんの本音も聞けるかもしれません。
「お母さんもそういうつもりで言ったんじゃなかった」とか、お母さんから
ひょっとすると「そんな思いをさせてたのかごめんなさい」 ってのも
あるかもしれません。
「お母さんはそこまで 思ってなかったけど、あなたはそう思ってたのね」と。
別にこのどちらかが 正義とか 打ち負かすとかじゃなくて、その時の気持ちを
お母さんに言う、お母さんもその時の気持ちはどうだったのかを聞く、
そのことで確認することで、変にこびりついていたものが少し溶けていく
っていうのが まずは1つは あろうと思います。
なかなか 今お母さんとそういう コミュニケーションが取れない場合もあるかもしれません。
そういった場合は、あの頃 その頃 昔のその幼い頃、それでも頑張っていた自分
っていうのを自分は知ってますね。
自分自身はあの頃の自分のことを知ってるわけです。
ああいう風に 恥ずかしくなって下を向いた。でも自分は何とか頑張ろうとした。
その頃の自分を今の自分が抱きしめてあげる、というか、認めてあげるのです。
自分が自分の味方をしてあげるって事ですね。
例えば、 枕とか、あの頃の小さい自分に見立てて、あの頃の自分に
「それでもよく頑張ってたよな。辛い思いをしたけどよく頑張ってたよな」って
その枕を幼い頃の自分に見立ててぎゅっと抱きしめて、よく頑張ってたよ って。
そして「頑張ったから、あれがあったから、だから今の自分があるんだ」と
そんなことを、そんな儀式と言うか、一人ででもできることなので やってみる。
これは自分が自分とのパートナーシップを産むということです。
自分が自分とのパートナーシップがしっかりできると、お子さんとのパートナーシップも
しっかりできます。
だから、「自分が自分を認めてあげる。自分が自分の一番の味方になってあげる。
あの頃の自分、大変だった でも頑張ったよく頑張った。
その後の人生もいろいろ いい意味でもあったんだよね」
と、それを自分の中で感じて抱きしめる。自分とのパートナーシップを
しっかりと作る。そういうことも やり方としてはあろうかと思います。
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