三重映画さんぽ『龍三と七人の子分たち』ロケ地の一つは桑名市!!


毎月最終火曜日に、三重映画フェスティバル実行委員会の協力によりお送りしている「三重映画さんぽ」のコーナー。
昨年度は三重県ゆかりの映画人を紹介してきましたが、今年度からは、三重県内で開催される映画イベントや三重県で撮影された新作など、ホットな映画情報をお送りしていきます。


今年度のスタートは、4月25日土曜日から公開された映画『龍三と七人の子分たち』
お話は、桑名フィルムコミッション渡辺さやかさんです。

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映画『龍三と七人の子分たち』は、北野武監督の最新作
元ヤクザの老人たちがオレオレ詐欺にだまされ、世直しのために集結するというストーリー。コメディタッチのエンタテインメントです。

実は映画のあるシーンが、昨年6月、桑名市の錦通りと寿町にある2本の通りで撮影がされたんです。
この通りは桑名の駅前にあるレトロな繁華街で、普段は静かな通りですが、夜の7時以降あちこちでネオンが灯り賑やかになります。スナック、キャバレー、キャバクラなどが並ぶ夜の町です。中央に赤い鳥居のお稲荷さんがあり、実にいい雰囲気です。

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『龍三と七人の子分たち』撮影風景/提供:桑名フィルムコミッション

 

昼間のシーンではスナックが撮影され、夜は2つの通りを生かして、かなりえっと驚くシーンが出てきます。

夜の撮影は全店通常営業しながら行いました。通りの入口にスタッフが立ち、お客さんを誘導。撮影の一瞬だけ出入りしないようにしたそうです。


何故、撮影地に桑名市が選ばれたのか。
お隣名古屋のフィルムコミッションから、高級クラブやスナックを紹介して欲しいと言われ、錦通りにあるお店の1つを紹介しましたところ、通りを見たロケ隊が「まるでオープンセットみたいだ」と気に入ってくれ、通り全体を使っての撮影が決まったそうです。


北野武監督作品の撮影により、桑名は今、沸きに沸いています。
普段見慣れている何気ない風景が世界的監督の映画に登場するのはとても嬉しい事です。
錦通りのそれぞれのお店には『龍三と七人の子分たち』のチラシが貼ってありますし、広報桑名の4月号ではフィルムコミッション特集が組まれ、表紙は、なんと錦通りにいる北野武監督です。

映画撮影を通じて、地域を見直すきっかけになったそうです。

 


山上和美でした♪