インタビュー第16回 刀根菓子館 刀根大士さん 

今日を頑張るあなたに送るインタビュー。
県内で活躍されている方々のお話をお届けします。

今朝は、株式会社刀根菓子館 取締役会長 刀根大士さんです。

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昭和23年3月1日、津市出身。
東京やスイス、フランスなどで修業を積み、
昭和51年株式会社刀根菓子館の社長に就任、平成25年会長に就任されました。

刀根菓子館は明治43年創業。
現在は大士さんの息子さんが4代目を継がれています。

刀根さんのもとで修業されたお弟子さん達は、数々の洋菓子コンクールで優秀な成績を収められています。
全国洋菓子技術コンテスト大会をはじめ、
今年伊勢で行われた菓子博では、工芸菓子部門で「文部科学大臣賞」、
和菓子部門では「裏千家家元賞」に輝きました。

多くのお弟子さんを育てた刀根さんですが、30歳頃に辛い出来事があったそうです。
寮に居た若いお弟子さんが夜逃げをしたのです。
厳しくすることが人を育てることだと思ってたのに、そうではなかった...。

人が育たなくては、事業は成り立ちません。
物を作るのも人、売るのも人だから。

その後、素晴らしい出会いもありました。
マイカル創業者夫人・西端春枝さんとお会いし、この言葉をいただいたのです。


「因は我に有り」


環境や人のせいではなく、すべての原因は自分の中にある。

考えると、これまでの出来事も、お弟子さんが出て行ったことも、原因は自分の中にあったのかもしれません。


40歳を過ぎて、専門学校でも教えるようになってからも感じたそうです。
自分の思うように教育できない学生さんに対し、学生も教える自分も、スタートラインは同じ。
それならば「共に歩もう」と。

よい師、人と出会う秘訣。
自らも良い人間になること。
出会える環境に身を置くこと。
そのためには自分にも心得が無いといけない。
一生、自分自身を研鑽することを忘れてはならないそうです。

◆忘れられない言葉◆

因は我に有り

インタビュー、次回は8月1日の放送予定です。

山上和美でした♪