三重県と言えば、伊勢商人を輩出した地域。
その伊勢商人の中で、いち早く関東に進出していたのが、
松阪市の射和や中万と呼ばれる地域の商人たちだったそうです。
松阪市の南部、国道42号沿い、櫛田川に面した、多気町と接する地域で、
この辺りは、歴史ある家並みや蔵が、今も残っています。
中万町では、室町時代から、伊勢湾台風が来るまで、
櫛田川の河原で「中万市」という市が毎年開催されていました。
日用雑貨やお菓子など幅広く売られ、
対岸から船でやってくるなど、 多くの人でにぎわっていたそうです。
「中万市」が昨年、約60年ぶりに復活されて、
今年も開催されることになりました。
日時は11月25日(日)午前10時~午後3時。雨天決行。
「中万市」では、歴史ある町並みを散策していただく楽しみがあります。
今も、商人として東京で活躍している豪商の本家や、
立派な古い門構えが残る家などをスタンプラリーで巡ります。
スタンプラリーを集めると、町並みのオリジナルポストカードがもらえるそうです。
「市」なので、飲食物、雑貨等の販売もあります。
中万ゆかりの特産品「ちくま味噌」
中万出身の人が、東京・深川で作り始め、300年以上の歴史があります。
ちくま味噌は、赤穂浪士が吉良邸に討ち入りし、
帰りに立ち寄ったことでも知られているお店です。
また、ちくま味噌と、相可高校食物調理科がコラボして、
お菓子を作り、今回販売されます。
その他、伊勢いもや松阪赤菜、雑貨など、
地元の人たちが作っているものが販売され、
飲食コーナーもあります。
さらに今年は「中万町民文化祭」が同時開催されます。
「中万市」
歴史ある町並みを散策しながら、お買い物を楽しんでいただくことと、
町並みの景観を守るという2つの目的があります。
中万町の町並みは、松阪市の景観重点地区の候補になっています。
古い建物は、傷んでいたりもするので、それらを修繕したり、
また後世に残していくために、補修したりする、
そのための資金として、売り上げの一部が使われそうです。
みんなで町並みを守ろうとする地域の人々の心が素晴らしいですね。
https://www.matsusaka-kanko.com/blog/2018/10/30/2018年11月25日日%e3%80%80中万市中万町民文化祭同時開催/
山上和美でした♪