第32回インタビュー 元大寿司 松田春善さん

今日を頑張るあなたに送るインタビュー。

県内で活躍されている方々のお話をお届けします。

今朝は、三重すし街道 相談役元・大寿司の松田春善さんです。

1106.jpg

昭和24年12月、現在の津市(旧久居市)生まれ。

三重高校を卒業し、大学を中退後、伊勢の調理師学校を経て、

東京・青山にある大寿司で9年間修業し、

本店の店長を務めたのち、29歳で独立。

津市に大寿司を開店させます。

2年前に閉店するまでの約39年間、12人の寿司職人を独立させ、

多い時は、職人18人、アルバイト5人を抱えるほどの規模でした。

松田さんの人育てはこうでした。

①一緒にちゃんと教えていく

職人の世界でも、見て学ぶの時代は終わっている。

店の信用に関わる事なので、全員が同じ味が出せるように教える。

②数をこなす

年数じゃなく、どれだけこなしたかが大事。

1日1人前握るのと、1日100人前握るのでは腕の差は違う。

③希望をもってやらせる

修行は掃除から始まるが、完全にできたら、次の段階の仕事と

楽しさを持ちながら教えていく。

嫌々やるのと、楽しくやるのでは違う。

出来たら褒めてあげる。

良い環境で育てることが大切。

そんな松田さんには、人生において3回挫折がありました。

1度目は高校入試。

2度目は重量挙げをしていた大学時代。

怪我して、スポーツも大学も断念しました。

そして修業時代3年目。先輩と後輩の板挟みで辞めたくなったそうです。

しかし、高校時代、入った高校で仲間と切磋琢磨する素晴らしさを見つけ、

大学時代、挫折し、道を変えることで、寿司職人になることができました。

今になってみると辞めてよかったと思うそうです。

◆松田さん流困難の乗り越え方◆

一つの壁にぶつかったとき、次のことを考えることが大事

それが出来れば壁は乗り越えることができる。

これからは寿司業界の為に力を注ぎ、

また女性の寿司職人を育てていきたいということです。

インタビュー、次回は12月の放送予定です。

山上和美でした♪