第33回 インタビュー 男女共同参画 土川禮子さん

今日を頑張るあなたに送るインタビュー。

県内で活躍されている方々のお話をお届けします。

今朝は

平成30年男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰を 受けられた

土川禮子さんです。

12月土川さん.jpg

1936年(昭和11年)12月津市出身。

三重大学を卒業後、附属中学校教諭、公立小学校校長を経て、

平成7年 初代 三重県女性政策審議官に就任。 

現在の男女共同参画センターフレンテみえの開設に貢献し、

「日本女性会議」の津市への誘致、

また津市、鈴鹿市、尾鷲市などにおいて、

男女共同参画にかかる審議会の会長等を務められ、

三重県の男女共同参画の推進に貢献されました。

昭和30年代、育児休暇や保育所など、働く人をとりまく環境が十分でない中で、

結婚、出産を経て、職場復帰されました。

土川さんにとって働く意義、喜びとは・・・

自分の持っている能力を発揮するという社会貢献が一つ。

社会貢献と同時に、自分が喜びに変えられる自己実現です。

最初に教育に関わった土川さんは、 子どもたちに、

今、ちょうど良いことを教えるのではなく、

その子たちが大人になった時に、今、教えることがどんな風に生きていくか、

役に立つかを考えながらやってきたそうです。

行政で仕事するときも、

次の時代、20年、30年後の社会を夢見ながら、

どんな社会になったらよいか、

そのためには、今何をしたらよいのかを考えながらやってきたと言います。

その中での核となったのが、男女共同参画への取り組み。

土川さんが生きてきた時代はまだ女性が働くことに対して社会の理解の無い時代で、

県庁に出向した時、女性政策という立場だったこともあり、

第4回世界女性会議で、日本は21世紀は男女共同参画の時代にしていくという、

その時代にあたったから、男性と女性がそれぞれの立場を理解しながら、

同じ人間として生きていく、関わっていくということがとても大事ではと、関わったそうです。

でも、具体的にみると、 介護や子育て、

仕事の中で管理職に女性が就くという問題がまだまだ共同参画にはあります。

それを解決するためにはどうしたらよいか。

女性は遠慮しないで、自分が持っている能力をしっかり外に出せるように

自信をもって与えられた仕事をやっていく。

自分から求めて、次につなげていくような努力をする必要があります。

男性はそういう女性を応援しながら、 男性も女性も関わりながら、

一人の人間として成長していくことによってよくなっていくのではと言います。

大学を卒業し、教師になり、結婚、出産を経て、職場復帰に至る。

土川さんの生き方は、現代女性の一つのロールモデルです。

女性管理職が誕生した走りの時代。

どうやってやっていくか、あまり気張らずに、

人間それぞれいいところがある。

やれと言われたことはできるんだという自信を持って、

いろんな人に相談しながら、楽しく関わってやっていく、

そういうロールモデルになれば次につながると思って頑張ってきたそうです。

いろいろ苦労はありましたが、

これを通して何が出来るかなと夢に変えると、

苦労というより希望が浮かんできて、そっちの方が大きかった。

仕事してきて良かったと思う、そうです。

◆土川さん◆

20年、30年先のことを見据えて、

今、目の前のことに一生懸命取り組んでいく。

男女ともに、一人の人間として、自分らしく生きていける社会が

土川さんの願いです。

インタビュー、次回は来年1月の放送予定です。

山上和美でした♪