第35回インタビュー 松浦武四郎記念館 山本命さん

今日を頑張るあなたに送るインタビュー。

県内で活躍されている方々のお話をお届けします。

今朝は松浦武四郎記念館 山本命さんです。

山本 顔写真.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像

大阪府出身。

1976年3月、大阪生まれ。

奈良大学文化財学科を卒業後、

三重大学大学院にて考古学を学びます。

中退し、2001年(平成13年)、

当時、三雲町(現:松阪市)の松浦武四郎記念館の学芸員に採用され、

今にいたります。

大阪の大仙古墳近くで育ったことで、

小さい頃から歴史に触れ、ロマンを感じていた山本さん。

松浦武四郎と出会って、自分の人生は大きく変わったと言います。

武四郎さんは人並み外れた行動力や発想が魅力で、

歴史に名を残すためには、誰もがやらないことをやることだと感じています。

北海道の探検、

日本中を2万キロ以上歩く、

さらに見て、聞いて、感じたことを記録し、本にまとめ、情報発信する...

当時、誰もやっていないことを行っていたのです。

学芸員の仕事に就くのは狭き門。

旧三雲町の頃、たまたま学芸員募集があり、採用してもらうことができました。

三重に居たからこそ、武四郎に出会え、学芸員になれました。

今の自分がある。

「人間万事塞翁が馬」を痛感したといいます。

人生、不幸だと思ったことが幸運につながり、

幸福だと思ったことが不幸につながる、

人生は面白い。

山本さんが考える歴史を学ぶ意味は...

人間は過去にいろいろな失敗をしてきました。

二度と過ちを繰り返さないために、

振り返って、そのことから学んで、次につなげていく。

歴史を振り返りながら、

次に私たちはどうしていけばをいいかを考えるために大切。

また、今の自分たちはある日突然産まれたのではなく、

きちんとご先祖様がいて、

その中で、この先どうしていったらよいか、

過去に学んだ中に答えを見つけていく。

だからこそ、歴史は大切だといいます。

山本さんは記念館に勤めて18年。

これからやりたいことは、武四郎が残した資料をしっかり研究すること。

そうすれば、新しい武四郎像が見えてくるからです。

幕末から明治維新を生きた武四郎の資料が

どういう価値を持っているかについてみなさんに知ってもらうこと。

学んだことを皆さんにお伝えすることで、

これからの時代に役立てていただきたい。

みなさんに理解してもらえるよう、頑張っていきたいとのこです。

◆好きな言葉◆

温故知新

山本さんが敬愛してやまない松浦武四郎をたたえるお祭り「武四郎まつり」

2月24日(日)午前10時から

松阪市小野江町の松浦武四郎記念館で開催されます。

武四郎さんの魅力を体感できる1日です。

是非、おでかけください。

山上和美でした♪