三重映画フェスティバル実行委員会のご協力によりお送りしている
「三重映画さんぽ」
7月6日から三重県総合博物館で開催される
「近藤喜文展」について、
学芸員の中村千恵さんにお話いただきました。
近藤喜文というお名前は耳馴染みがないという方もみえるかもしれないのですが...
実はスタジオジブリのアニメーターなのです。
展覧会のサブタイトルに「この男がジブリを支えた」とあるように、
近藤さんは、高畑勲・宮崎駿両監督から厚く信頼を寄せられていた
日本屈指のアニメーターです。
「火垂るの墓」や「おもひでぽろぽろ」では
キャラクターデザインと作画監督を務め、
「紅の豚」では原画を担当。
そして「耳をすませば」では監督をされました。
ただ、近藤さんは47歳で亡くなられていますので、
「耳をすませば」は唯一の長編監督作品となります。
スタジオジブリの展覧会が三重県で開催されることは初めてです。
この展覧会はこれまで全国各地で巡回をしていたのですが、
作品保護のため、三重県での展覧会が最後になります。
開催期間は7月6日から9月16日です。
展示は『アニメーター近藤喜文の誕生』から始まります。
スタジオジブリ以前の仕事内容の紹介で、
皆様ご存知の「ルパン三世」「未来少年コナン」など、
初期に関わった作品を紹介します。
次に、「赤毛のアン」「名探偵ホームズ」など、
高畑勲や宮崎駿との出会いで新たな世界を切り拓いていた時期の作品紹介、
そして、大がかりな企画だけで成立しなかった日米合作映画「リトルニモ」の紹介。
3分ほどのパイロットフィルムが現存しており、会場内で上映されます。
そしてスタジオジブリでの作品の紹介です。
関連イベントとして、
7月27日は雫役の本名陽子さんのトークショーと 「耳をすませば」の上映会。
「耳をすませば」の主題歌は「カントリーロード」
主人公の月島雫役を本名陽子さんが声の出演をされ、
主題歌も歌われました。
また8月24日は
スタジオジブリの展示プロデューサーのトークショーもあります。
三重県総合博物館開館5周年ならではの展覧会です。
現在、前売り券を販売中です。
詳しくは三重県総合博物館MieMuのホームページをご覧ください。
山上和美でした♪