三重映画さんぽ 桑名で撮影 映画「アルキメデスの大戦」

三重映画フェスティバル実行委員会の協力によりお送りしている
「三重映画さんぽ」

今回は7月26日から全国公開された
映画「アルキメデスの大戦」について、
桑名市での撮影に関わられた
桑名フィルムコミッションの竹村二三枝さんにお話いただきました。

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映画「アルキメデスの大戦」とは・・・

「数学で戦争を止めようとした男の物語」

1933年、海軍省がすすめる世界最大の戦艦『大和』の
建造計画に反対する海軍少将・山本五十六は、
アルキメデスの再来と言われる
天才数学者・櫂直(かい ただし)を招き入れます。


帝国海軍の陰謀を暴こうと繰り広げられる会議室での戦いも
見どころです。

スクリーンに圧倒的な迫力で戦艦『大和』や
戦闘シーンをVFXで描くのは、「永遠の0」の山崎貴監督。

そして山本五十六を舘ひろしさん、
櫂直を菅田将暉さんが演じられ、
田中泯さん、柄本佑さん、浜辺美波さん、鶴瓶さんも
出演されています。

少し話は逸れますが、
「永遠の0」では戦争体験を語る登場人物が桑名出身という設定なので、
「桑名の千羽鶴」、石取祭のミニ祭車の貸し出しなど
桑名フィルムコミッションは美術協力をしています。

また舘さんはNHKのドラマ10で、
菅田さんは映画「チョコリエッタ」の撮影で
桑名市にお越しいただいていて、
桑名フィルムコミッションにとって、嬉しい再会でもありました。

今回のロケ地は、
山本五十六と櫂直が出会う料亭をお探しでした。

桑名市多度町の鯉料理大黒屋さんは、
監督ロケハンでもイメージにピッタリ!と撮影が決定したそうです。

撮影は昨年7月半ばの夜中。
クーラーがない時代設定だから、エアコンは取り外し、
すぐ横は庭なので、
スタッフさんは暑さ対策と虫対策を懸命にされていました。

大黒屋のご主人には
消え物のお料理を担当していただいたんですが、
装飾さんから、昭和初期の5月頃を想定した会席料理や
豪華な鯛の尾頭付きなどのご要望があり、
お仕事終わりやお休みの日に、20品ほど試作を重ねられました。

撮影の際は、別の角度から同じシーンを数回撮りますので、
食べた分は、補充したり器ごと差し替えたりするため、
2晩徹夜で気を配りお役目を果たしてくださいました。

このように、皆さんの陰の努力によって、映画は出来ています。

「アルキメデスの大戦」は
三重県内のイオンシネマ、109シネマズにて、
7月26日から公開されています。

是非、劇場でご覧ください。

山上和美でした♪