三重映画フェスティバル実行委員会のご協力によりお送りしている
「三重映画さんぽ」
今回は小津安二郎生誕115周年を記念し
今年春に「小津安二郎大全」(朝日新聞出版)を出版された
同志社女子大学 助教 宮本明子さんにお話を伺いました。
「小津安二郎大全」は、
全ての小津映画の紹介
小津監督の伝記
女優の香川京子さん、司葉子さん、岩下志麻さんはじめ
映画人へのインタビュー
また中井貴恵さん、加瀬亮さんら
小津監督、小津映画をよく御存じの方々からの執筆等、
映像作家の松浦莞二さんとともに作られた
500ページを超える、まさに『大全』です。
松阪市にある小津安二郎青春館にも出かけ資料を見学され、
小津監督の手紙を解読し研究されている会にも
京都から2年ほど通われました。
松阪へ出掛けたおかげで
小津監督が幼少期を松阪で過ごしたことを知り、
当時の資料にも出会えました。
また、松阪市飯高町で
1年間代用教員をされていたこともわかり、
いろいろな方々の協力で、今しか聞くことができないお話を
聞くことができました。
「小津安二郎大全」は、タイトルに「大全」とあるので
難しい本と思われがちですが、
中学、高校生の方にも読んでいただける
わかりやすい表現でまとめられています。
新しい発見もたくさんあるので
小津監督のことをよく知っている、という方にも
ぜひ読んでいただきたい本です。
映画タイトルや人の名前など
固有名詞にはルビがふられていますので
読み易いです。
宮本さんはこれからも
映画の台本やノート、資料など拝見し、
そこから見えてくる人と人のつながりや背景を調べ
皆さんにお伝えしたいということです。
山上和美でした♪