三重映画フェスティバル実行委員会のご協力によりお送りしている
「三重映画さんぽ」
今回は、実行委員会 会長の田中忍さんに
映画「男はつらいよ」シリーズについてお話しいただきました。
男はつらいよ」といえば、
今週12月27日(金)から
シリーズ50作目となる「お帰り寅さん」が全国公開されます。
「男はつらいよ」は1969年8月に第1作目が公開され、
今年で50年目にあたります。
主演の渥美清さんは27年間、車寅次郎を演じられましたが、
1996年8月に他界され、
「男はつらいよ」も48作で製作終了となりました。
49作目は25作目の「寅次郎ハイビスカスの花」の特別編を、
渥美さん没後1年にあたる1997年11月に上映しています。
それから20数年経て、今回の新作が上映されるということになります。
現在、菰野町では、
寅さん50周年を記念したキャンペーンが開催されています。
というのも、シリーズ3作目「男はつらいよ フーテンの寅」で、
菰野町がメインロケ地となったからです。
「男はつらいよ フーテンの寅」は1970年1月の公開で、
湯の山の温泉街やロープウエイ、御在所岳などが映され、
僧兵まつりもこの映画のために再現されました。
キャンペーンでは、
湯の山温泉名物、湯の花せんべいの缶のデザインに寅さんバージョンがあり、
今年の6月から湯の山温泉各旅館、御在所ロープウエイ、道の駅菰野等で販売しています。
その缶に入っているしおりを読みプレゼント応募すると、
抽選で湯の山温泉の宿泊券や御在所ロープウエイのペア乗車券、
日帰り温泉チケットが当たります。
また湯の山温泉街でのロケ地を巡るスタンプラリーも最近始まりました。
詳しい事は菰野町観光協会のホームページに掲載されています。
映画「男はつらいよ」はこのほかにも三重県と関連があります。
2作目の1969年11月に公開された「続・男はつらいよ」が
伊賀市でのロケです。
冒頭に柘植駅が映ります。
「柘植駅」と書かれた駅名標がなく、
機関車が通り過ぎ、あっという間にそのシーンは終わってしまいます。
また、1987年12月に公開された、
第39作目「男はつらいよ~寅次郎物語」が伊勢志摩ロケです。
志摩市賢島や二見浦で撮影されています。
そして、三重県関連と言えば、
田中さんが尊敬する
津市在住の映画評論家で、山田洋次監督と交友関係がある吉村英夫さんは、
「男はつらいよ」の研究本を何冊か出版されています。
非常に深いところまで描かれています。
是非、この機会にお読みください。
山上和美でした♪