2020-08-14(金)Weekendリポート
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今週の8月10日は「山の日」でしたね
本格的な夏のレジャーシーズンが到来し
秋の紅葉シーズンも
あっという間にやってきそうです。
山でアウトドアを楽しむ人にとっても
人気の季節。
そんな山といえば
三重県で、山岳救助件数が1番多いのは
「菰野町」だということをご存知でしょうか。
そこで今回は
毎年、山岳救助訓練を行なっている
「菰野町消防本部・消防署」に
おじゃましてきました。
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山登りをする際に、どのようなことに
気をつければいいのか
お話を伺ったのは
山岳救助 主担当 原品 潤樹さんです。
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三重県の山岳救助件数
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登山ブームは、一時期よりも落ち着いてきたそうですが、依然として登山客は多いんだそう。
<山岳救助件数・推移>
【H29】全体39件
山岳24件 滑落10件 41%
【H30】全体34件
山岳17件 滑落5件 29%
三重県内滑落事故18件(県警発表)
【H31、R1】全体31件
山岳16件 滑落4件 25%
菰野町といえば御在所岳
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標高1212mの御在所岳。
高さ自体もそこまで高くなく主要道路に近いため、車や公共交通機関からのアクセスも良く、名古屋市から1時間程度で来ることができます。
また、籐内壁という大きな岩壁があり、ロッククライミングをする場所としても人気の場所。
ロープウェイが御在所山頂から麓まであります。
(ロープウェイ山麓駅標高397m、山頂との高低差約800m)
御在所岳の注意点
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御在所岳で特に気をつけたいのが「中道」。
表道は花崗岩が風化により、粒上になった物が登山道上に多くある為、足元に注意する必要があります。
傾斜も急な為、滑ってしまうと大怪我につながってしまいます。
「中道」は、急こう配と岩場が多いので、体力に自信のない人や経験が少ない人は他のルートを選んでもらった方が良さそうです。
山登りの際に気をつけたいこと
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【体調管理】
体調が悪い時は無理をしない
体調が悪くなってきたら引き返す
【事前準備】
登山計画を作る
家族に報告して、
登山届を登山口か管轄警察署で出す
登山に向けて体力づくりをしておく
当日の天候を確認
(御在所ロープウェイのホームページで山頂ライブカメラを確認できる
【持ち物】
非常食、水分、ライト、雨具(防寒にも使える)
【服装】
登山に適した服装、調整がしやすい重ね着、目立つ色、鮮やかな赤や蛍光の黄色が目立ちやすい
【靴】
登山靴にすること。
運動靴は落ち葉や砂地は滑りやすく疲れやすい
気を付けたい登山中の行動
景色を見るときは安定したところに止まる
「下山」は疲労もたまっていて踏ん張れないため、滑りやすいところではとても危ない。ロープウェイを使って下山する方も多いそう。
山岳救助訓練
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今回は、放送前に「山岳救助訓練」の一部を体験させていただきました。
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担架にのせた人を、岩場などの高い場所から低い場所へと下ろして行きます。
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担架に乗っているのは、松本。
救助する側ではなく、
“救助してもらう体験“です
隊員の方は、日頃の山登りの際
30kgの荷物を持って歩くこともあるんだそう。
担架自体が10kgほどの重さがあるので
日々重さに慣れる必要があるそうです。
実は地味に「高所恐怖症」なのですが、救助してもらった訓練では安定感があって、むしろすごく安心感がありました。
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現場では、チーム内で常に確認と声かけが行われており、情報を継続的に収集されていて的確に救助が行われました。
私が体感した「安定感」「安心感」というのは、色んな状況を想定された厳しい訓練を、日々積まれている結果だと思います。
たとえ訓練でも、常に最悪のケースに対応できるように臨んでいらっしゃるのが伝わってきました。
おわりに
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今日のリポートは
はしご車で地上30メートルの高さからお届けしました〜!
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リポート準備等を行なう際も
通常とは違う様々な点にご配慮くださり
貴重な初体験をさせていただきました。
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日頃安心して過ごせるのは
消防の方のおかげなんだと
訓練を通して改めて感じます。
山登りが気持ちいい時期、
ソーシャルディスタンスと熱中症対策も忘れずに
安全に山登りが楽しめるよう
気をつけてお出かけください
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山岳救助訓練体験等をさせていただき
リポートにご協力いただいた
菰野町消防本部・消防署のみなさん
ありがとうございました!