こんにちは! 火曜日夕方担当の迫田 藍子です♪
伊賀に生まれ、「奥の細道」など俳諧師として有名な ”松尾 芭蕉”
そのゆかりの地、伊賀にある
【 芭蕉翁記念館 】にお邪魔しました。
現在、企画展
「芭蕉~仲間と作り上げた世界~」が開催されています。
お話をお伺いしたのは
学芸員 高井 悠子さんです
松尾芭蕉の代表的な俳句といえば
「古池や 蛙飛び込む 水の音」
限られた文字数でありながら情景が浮かぶ、素晴らしい句ですよね。
素晴らしいという言葉がふさわしいかも分からない位、本当に凄いです!✨✨
🔷松尾芭蕉
1644年 伊賀国に生まれる。
19歳の頃から俳句をたしなみ、29歳ではじめて句集を上野天満宮に滞納し、伊賀国を離れ江戸に向かいました。
その後、俳人たちと交流し才能を開花。
諸国を巡りつつ俳句を詠んでいきました。
「野ざらし紀行」「冬の日」など。
また、有名な「奥の細道」は俳句を詠みながら旅をした紀行文(旅行記)です。
🔷芭蕉翁記念館とは
昭和34年(1959)神部滿之助氏の寄付により芭蕉翁を顕彰する事業のひとつとして建てられたもの。
館内には近世から現代に至る俳諧や和歌についての資料が数多く保存されています。
年4回にわたり企画展を開催し、ギャラリートークなども行っています。
※翁とは・・・先生のこと
🟢企画展「芭蕉〜仲間と作り上げた世界〜」
人々の交流を通じて生み出された作品世界をご紹介。
芭蕉が旅で出会った仲間や、門人(弟子)との交流に迫ります。
芭蕉が弟子に宛てた書簡など30点が展示されています。
■7/12(日)に行われたギャラリートークにて
芭蕉が晩年の1694(元禄7)年に江戸の門人、杉山杉風(さんぷう)に送つた書簡について詳しく解説されました。
書簡は、杉風が編集に関わった俳諧の選集について称賛した内容になっています。
(この書簡は ”真筆” )
杉風は最古参の弟子であり、芭蕉は遺書に
「長い間のご厚情、死後まで忘れることはありません」 と書き残したほど。
それだけ信頼の厚いお弟子さんだったんですね✨✨
活躍する姿を喜んでいるのが伝わってきて、ホッコリしました(^^)
もちろん、杉風へ送った書簡も展示されています。(8月3日まで)
「真筆」とは”本物の筆跡”のものであり、その字は丁寧で優しく、芭蕉の人柄を思わせるものでした。
✱次回のギャラリートークは
8/10(月祝)に行われます
🟡前企画展「芭蕉〜生き物たちとの語らい〜」
新型コロナウイルスの影響で、休館時期と重なったの前企画展の一部も展示中。
芭蕉が作った句のなかには生き物をはじめ、魚や虫などのさまざまな句があります。
四季折々の風景とともに芭蕉の感性に触れる俳句が並んでいます。
ちなみに冬は渡り鳥の句が多いそうです。
俳句の中で良く出てくる生き物ベスト1は
「ほととぎす」なんだとか!!
高井さんに案内していただきながら展示を見学。
恥ずかしながら、教科書で習った程度の知識しかなかったので、驚きや発見の連続でした!
知れば知るほど、もっと知りたいと思わせる人物だなぁと感じました。
真筆を見る事ができたのも貴重な経験でした。
俳句の雰囲気に合わせて筆跡も変えてるのもビックリ!
門人に慕われ、厚い信頼のあった松尾芭蕉。
やり取りした手紙の中から人柄を伺える展示となっています。
門人たちとの ”絆” も感じられます✨
生き物の句も面白かったですよ♪
🔷企画展
「芭蕉~仲間と作り上げた世界~」
9月13日(日)まで
会期中:休館日なし
【芭蕉翁記念館】
開館時間
8時30分〜17時 (入館は16時30分まで)
入館料
一般 300円 (団体料金 200円)
小・中・高生 100円 (団体料金 60円)
※20名以上の団体は割引となります。
※障がい者手帳をお持ちの方は入館料無料。介助者は有料です。
受付にて手帳をご提示ください。
TEL
0595-21-2219
芭蕉翁記念館 HP⬇
http://www.basho-bp.jp/?page_id=36