5月3日 算数苦手は国語の読解力がないから?

今週も、番組をお聴きいただき

ありがとうございました。

最後に安藤先生からのお知らせもありますよ!

さて、今週は、MANA さん からの

ご相談でした・・・

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算数や数学の文章問題ができないのは国語の読解力がないからだ、

と言われたのですが、安藤先生はどう思われますか?

たしかに我が子は国語も苦手で、算数の文章問題は、

文字が並んでいるのを見るなり、「わからん」と言います。

(小学校5年生です)


算数も国語も克服する方法はありますか?

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安藤先生からのアドバイスです♪

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算数や数学の文章問題ができないのは国語の読解力がないから、というのは

一部 その通りだと思います。

ただ、皆さん「じゃあ 国語の読解力って何なの?」 って言われると

あんまり答えられないんですよね。

つまり 今、国語という科目の中で求められる 読解力の多くは、

登場人物の心情によりそうとか、どういう気持ちでその人はそれを言ったか

とか、そういう部分が多いわけですね。


しかし、その読解力が算数の文章問題に必要かというと、さほど必要でありません。

算数の問題文の中の気持ちに寄り添う場面ではありませんからね。

文章問題が 得意な人は、脳の中で1つの絵を書いたり図を描いたりしてます。

書いてあることがつまりどういう意味なのか っていうことを描くわけです。

例えば「誰々さんが時速何キロでどこまで行って...」みたいな

物語 風じゃなくて、誰々がどこ行って、こうなって。。。と

矢印的な図が頭の中にできたりして、

つまり 書いてあることの情報を整理するっていう意味なんですね。

これを克服する方法というと、そんなに長い文章 じゃなくて短い文章でいいので、

例えば

今回出てきた 登場人物って 図に書くと とどういう関係だろって描いてみたり、

別に 漫画でもいいですから

漫画の有名な作品の 登場人物の関係、または図形に表してみるとか

その光景を絵にしてみる、情報を頭の中で一つの絵にする、 図にする力、

これは その感情に寄り添う 読解力とはまた別の話ですよね。情報処理する話です。

そういう トレーニングっていうのは1つは効果的になるかと思いますね。

それを学校でやるのか 家庭でやるのか また 民間の習い事でやるのかですが、

学校に求めても、 学校は集団でみんなでやってるから、

求めるというのも 我が子のために変に求めるのも 変だなとか、

じゃあ お家でやれる範囲は家でやる、また、民間で融通が利いた

指導してくれるところ、習い事でそれをお願いすることが

1つは効果的かなと思います。



文章から情報を処理して 図にすることは効果的なんですけれども、

それをいかにも、 トレーニングやら 訓練やら 勉強っていう風に

難しい顔してすると あまり良くないんですね。

これは本来、よく小さい頃お母さんと楽しく絵を描いたりしていて

「誰々ちゃんはすごいね〜」「こんな〇〇すごいね〜」 みたいな

そんなノリの話なんです。

だから、「今から訓練を始める!」とか「書いてあるものを絵にしなさい」

なんて言って、「そこは違う」とか「あーだ」とか 「もっとこうでしょう」

とか言い始めると、もうそれは全然楽しくもないし

頭の中が正解を探しに行こうとしますね。 正解はこれじゃダメなのかと。

なんか ハナからダメだし目的で、褒めるとか楽しむとか笑顔とかっていうものが

なくてやるとまあ良くないと思いますね 。

このお子さんがもうすでに 小学校5年生で、

文字が並んでいるのを見るなり「わからん」って事は

もう苦手意識がすごいわけですよね。

やりたくない 、もうどうせ・・・ってこうなってるわけです。

ですから このトレーニングの前に大切なのは、

このやりたくないとか どうせって思ってるような気持ちを

少しでも取り除くことです。褒めてもらわないと

なかなかその気持ちっていうのは 動かないですよね。

勉強っていうのは、やり方の前に一番重要なのは、「感情」です。

「勉強 やりたい」「もっと自分できるはずだ」とか

そして褒められて嬉しいとか、だからもっとやっていこうとか、

そういう気持ちがあって初めて やり方 が入るわけで

その気持ちがないのにやり方をずっと語っていても、

こんなに やり方 言ったのにまだわからないのって、

どんどん また怒られてどんどん気持ちがさがって、感情がどんどん

後ろに動くわけです。

だからもう何よりもまずは感情です。

ポジティブに動かしてからのやり方、笑顔、 明るく楽しくっていうのが

重要なことかと思いますね。

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