3月14日 はぴはぴ子育て♪

どうも、ゆかぽんこと中村友香です♪

お世話になっている方からいただいた本を

息子と一緒に読みました。

「生きるって、なに?」というテーマで

ことばと写真が載っています。

漢字にも仮名がふってあるので、

小学1年生の彼でも読めます。

しばらく一緒に眺めていたら、

彼が言いました。

『生きるってなに?っていうかさー...

なんでこの本読むの?

ママの方がオレより早く死ぬから、

いろんなこと今のうちに言うとこーってこと?』

・・・そうきたか。

ハッとしました。させられました。

答えられること、答えられないこと、答えに困ること、答えがわからないこと...

いろいろありますね(;^_^A

!!━━━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━━━!!

「子育ての輪」

毎月2週目は、『よく噛むことからはじまる健康づくり』!

三重県歯科医師会から先生をお迎えして、

歯と健康に関するお話をうかがっています。

今回、ご出演いただいたのは

三重県歯科医師会  常務理事 伊藤法彦 先生♪

20250314歯科医師会 伊藤先生.JPG

写真は偶然お会いした時の嬉しい1枚♪

さて・・・

東日本大震災から14年ということで、

今月はあらためて、

「災害時の口腔ケア」について教えていただきました。

自然災害に遭うことは誰にも起こりうることですし、

いざという時、自分に何ができるか、何をしないといけないのか...

事前に準備するためにも、

災害への備えはきちんと知っておきたいですね('◇')ゞ

昨年1月の能登半島地震も記憶に新しいですが、

今後、私たちが住んでいる三重県やその周辺にも

大きな影響を及ぼすであろう、

南海トラフ地震が起こる可能性も高いと言われています。

能登半島地震のときは、

三重県歯科医師会の先生方も被災地へ行かれました。

地震が発生したその日のうちに、

日本歯科医師会では対策本部を設置して、

その後、日本災害歯科支援チームであるJDATの派遣について協議し、

支援体制を整えました。

同時に三重県歯科医師会でもチームを編成し、

2月から3月にかけて交代で被災地へ入りました。

現地では、歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士、事務職員...など

数人体制で被災地域へ行って、

避難所などで歯科保健医療活動を進めたそうです。

被災地では歯科医院が倒壊して診療ができなかったり、

避難所には多くの被災者が避難していますから、

場所や状況によって柔軟な対応が必要です。

慣れない環境で、落ち着いて生活することも困難な状況で、

歯科医師や歯科衛生士、歯科技工士などが避難所を巡回し、

口腔ケアの呼びかけや、衛生管理のチェック、歯みがき指導、

入れ歯の掃除・修理を行うこともあるそうです。

その中で大切なのが、

お口の中を清潔にして健康な状態を保つ

「口腔ケア」を自分で行うこと☆

避難生活の大変な状況で、お口のケアをするとなると...

水は確保できているのか?歯ブラシはあるのか?

そもそも心の余裕はあるのか?どこまで気が回るか?

いろいろ考えると、正直難しい状況もあるかもしれません。

伊藤先生のお話によると...

『避難生活では物理的にも、精神的にも

口腔ケアが不十分になることが考えられます。

能登半島地震のときも、

日が経つにつれて歯ブラシなどは支援物資として届けられるようになりましたが、

大変だったのは水不足でした。

多くの地域で、はじめの頃は断水が続いていたので、

飲料用の水を使って歯みがきをしないといけない状況でした。

慣れない避難生活で、ストレスから免疫力が低下し、

また水不足によって身体やお口の中が乾燥しがちです。

そうなると、インフルエンザやノロウイルス、コロナウイルスなどの

感染症に感染したり、

持病のある方は悪化するリスクも高くなります。

むし歯や歯周病が悪化したり、口内炎が起こりやすくなります。

また、歯みがきができなかったり、入れ歯のケアが十分にできず、

口の中を清潔に保てないことで、細菌が繁殖して肺に入ってしまい、

高齢者を中心に「誤嚥性肺炎」のリスクが高まる場合もあります』とのこと。

「誤嚥性肺炎」は、

お口の中の細菌が食べ物や唾液と一緒に気道から

肺に入ってしまう"誤嚥"によって起こる肺炎のこと。

健康な方であれば起こらない肺炎ですが、

免疫力が落ちた方や高齢者に起こりやすい肺炎だそうです。

つまり、お口の中の細菌を減らして清潔に保つことは、

この肺炎の予防になるということ。

大規模災害などが起きた直後は、ケガなどの外傷の方が多いそうですが、

発災から2週間後くらいに、時間差でこの誤嚥性肺炎が増えてくるとか。

これは避難所でのストレスや免疫力の低下に加えて、

口腔ケアが不十分になるのが原因で、

災害関連死のひとつにもなるそうです。

誤嚥性肺炎を予防するためにも、口腔ケアはとても重要なこと!

お口のケア用品も、

防災グッズの中に入れておくといいですよね(・ω・)ノ

そこで、非常時に知っておいてほしい

お口のケアについて教えていただきました☆

●まず、十分な水が確保できない場合...

①コップなどの容器に少量の水(約30mlくらい)を用意します。

②その水で歯ブラシをぬらしてから歯みがきします。

③歯ブラシが汚れてきたら、ティッシュなどでできるだけ汚れを

ふきとります。これを小まめに繰り返します。

④最後にコップの水を少しずつお口に含み、2~3回にわけてすすぎます。

もし液体ハミガキや洗口液があれば、水の代わりに使うといいとのこと。

水を一気に口に含むのではなく、数回に分けるのがポイントです☆

●歯ブラシがない場合...

食後に少量の水やお茶でうがいをして、

口の中の食べ残しを洗い流しましょう。

また、ハンカチやティッシュなどを指に巻いて歯を拭って、

汚れをとるのも効果があります。

●入れ歯を装着している場合...

入れ歯の場合も同じように、

できれば食後には毎回、少なくとも1日一度は入れ歯をはずして、

汚れをとるようにしましょう。

夜寝るときは入れ歯をはずしておくといいそうです。

●水も確保できない、歯ブラシもないという場合...

自身の唾液を利用します。

唾液にはお口の中の汚れを洗い流す働きがあります。

耳の下、あごの付け根当たりにある"唾液腺(耳下腺、舌下腺)"を

マッサージしてみたり、あたためると、唾液が出やすくなります。

なるほど!

日頃から唾液が出るマッサージをして、

コツをつかんでおくのもいいかも!

また、口の中の乾燥を防ぐためにも、

何か食べる時はしっかり噛んで唾液を出したり、

キシリトール入りのガムがあれば

さらに気持ちもリフレッシュできていいですね( ´ ▽ ` )

最後に先生から・・・

『災害に備えて、持ち出し用の防災グッズの中に

歯ブラシや液体の歯みがき剤を用意しておくことも大事ですが、

災害時に使える水が限られることを想定して、

口の中をケアする方法や知識を事前に学んでおくことも重要です。

災害が起こらないことが一番ですが、

いざという時に自分と大切な人のことを守れるようにしたいですね』

普段から知っていることで、

非常時に落ち着いて対応できることもあります。

備えは大事!

防災グッズのチェックもそうですが、

自分ができること、家族とできることを考える機会にしたいです(^ω^)

災害時の歯みがき方法や唾液腺マッサージ、

非常時の口腔健康管理に関しての情報は、

三重県歯科医師会のホームページでぜひご覧ください。

三重県歯科医師会のホームページはこちら

ちなみに、

三重県歯科医師会のホームページには、

「三重県歯科医師会歯科医院マップ」というものがあります。

現在は、三重県内の歯科医院の場所が

地図上で確認できるよう表示されていますが、

災害時に「三重県歯科医師会災害時診療状況マップ」へ切り替わります。

ぜひ一度ご覧いただいて、

自分の地域のどこに歯科医院があるのか、

チェックしておきましょう( ˘ω˘ )

また、このコーナー

『よく噛むことからはじまる健康づくり』へのメッセージもお待ちしています!

この症状って何だろ?そのままでいいのかしら?

どんな歯ブラシを選べばいいのかなぁ...

子どもが歯みがきを嫌がる...どうしたらいい?

などなど歯や口に関すること、お悩み、疑問、何でもOKです!

お気軽にどうぞ♪

 

  

【 絵本の世界 】   

『 タンゲくん 』      福音館書店

     片山 健   作