豊かな森に恵まれた日本、そして三重県は木材の宝庫です。
そんな木材を私たちの暮らしに取り入れるなど、
有効活用したいものです。
この番組では木の魅力を知り尽くした方々にお話を伺います。
第4回はいなべ市役所 管財課 瀬古克哉さんです。
三重県北部に位置するいなべ市は
豊かな自然、里山、農産品などのローカル資源に恵まれ、
その資源に引き寄せられるように、都会の方たちが集まるなど、
今、多方面から注目されています。
昨年春には
新たな交流拠点として人気のにぎわいの森(写真左手前)と
新庁舎(右奥)が建てられました。
新庁舎のコンセプトは「杜の庁舎」
計画から約5年かけて完成しました。
樹木が生い茂る森林だった敷地の樹木や地形を生かした建物配置とし、
周辺の山並みに合わせ高さを低く抑えた地上2階建ての建物です。
敷地内で伐採した樹木や県産材を利用した木材を
内装の壁や天井、外装の装飾に使用することで
緑豊かな周辺環境に調和する庁舎となりました。
瀬古さんが感じる三重の木の魅力は・・・
当然のことですが、三重の風土にあっていて、
四季の変化への順応性や耐久性の高さが魅力です。
今後も市が整備する公共建築物については
可能な限り県産材などの木材を
建物や備品にも利用していきたいと思っています。
また森林放棄地を活用した
商業施設「にぎわいの森」の事例のように
緑豊かな「いなべ」の森林地の活用も重要と考えています。
いなべ市役所
https://www.city.inabe.mie.jp/
現在、新型コロナウイルスの影響で
行き場を失った原木を有効活用するため
工務店等の施行者が木材を活用する際の
経費の一部を支援する事業が
行われています。
対象は学校や保育園、老人ホームなどの公共施設のほか
公園等のデッキや遊具など・・・
詳しくは三重県木材協同組合連合会までお問い合わせください。